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【特別企画】Kindle Fire HD/HDXでVODサラウンド

【インタビュー】Amazonの動画配信サービスが採用したサラウンド技術「ドルビーデジタルプラス」に迫る

公開日 2014/01/21 12:00 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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■米国でも「Kindle Fire HD/HDXは音が良い」という意見が多い

−− 先ほど、Kindle Fire HDXでドルビーデジタルプラスのON/OFFを切り替えながら、Amazonインスタント・ビデオのドルビーデジタル対応コンテンツを視聴させて頂きましたが、ONにした途端にそれまで聴こえなかった細かい音声が聴こえてきて驚きました。音がしっかりと前に出てきて、スピーカーの搭載されている場所が背面であることを忘れるくらいでした。やはり映画を観るときは、モバイル環境でも音質が良いと満足感が違いますね。


木村: ありがとうございます。音質については、やはり実際に使うことで実感されるユーザー様が多いと思います。

−− 一般的に、各動画配信サービスとも「コンテンツ数」や「画質」のアピールがメインですが、これからは「音質」も重要な要素になってくるのではと感じました。ちなみに米国ではAmazonインスタント・ビデオとKindle Fire HD/HDXの発売が先行していましたが、そちらの反応はいかがですか。

木村: 私たちが直接現地のユーザー様と触れ合う機会はないのですが、インターネット上の口コミなどではやはり「Kindle Fire HD/HDXは音が良い」という意見がよく取り上げられているようですね。大変嬉しく思います。

−− ドルビーデジタルプラスは、国内ではAmazonインスタント・ビデオが初めての採用ですが、海外では他のVODにも採用されているのですか。

木村: はい。いずれも国内ではまだ提供されていないサービスなのですが、Netflixやvuduなどに採用して頂いています。

−− 今後、国内で展開されているそのほかのコンテンツ提供業者・動画配信サービスでの採用予定はありますか。

木村: 現時点でははっきりと申し上げられないのですが、技術的なサポートを提供していく準備はできていますので、これからどんどん広めていけるよう取り組んでいきたいですね。

−− Amazonインスタント・ビデオ自体も国内の対応デバイスを増やしていく予定とのことでしたし、ドルビーデジタルプラスに対応する動画配信サービスと再生デバイスが共に増えていくことによって、モバイルで高音質なVODを楽しめる環境がどんどん広がっていくと良いですね。

木村: そうですね。なお、Kindle Fire HD/HDXのユーザー様からは「HDMIケーブルやワイヤレスで、テレビなどにサラウンド音声を出力できると良い」というお声を頂くこともあるので、そういったデバイス側の仕様についてもご満足頂けるような取り組みができればと思います。スマホ/タブレットなどの手軽なデバイスで、VODコンテンツを充実した音声でより多くの方に楽しんで頂ける環境が広がるよう、尽力したいと思います。



現在国内では様々な動画配信サービスが提供されており、スマホ/タブレットの普及にあわせてマルチデバイスで手軽に楽しめるものも登場している。多くの動画配信サービスがステレオ音声を採用する中、Amazonインスタント・ビデオはドルビーデジタルプラスによる5.1chサラウンドに対応するわけだが、視聴するユーザーの満足度を左右する要素として、“画質”はもちろん今後はこの“音”も1つの大きなファクターとなってくるのではないだろうか。ぜひ今後、サラウンド音声に対応した動画配信サービスや対応デバイスが増え、高音質なVODをモバイルで楽しめる環境がどんどん広がっていくことを期待したい。

なおPhile-webでは今後、評論家・折原一也氏によるAmazonインスタント・ビデオ体験レポート『音もこだわったタブレット「Kindle Fire HDX」で映画を楽しむ』も掲載予定だ。こちらもぜひお見逃しなく。


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