【PR】高い再生能力と心地よさが同居するイタリアンオーディオ
Pathosのアンプはなぜ魅力的なのか?“音に直結するデザイン”のこだわりを創立者が語る
ザニーニ氏 デザインに関わっている主要なメンバーは2名います。アンプのテクニカルな要素を考慮しつつデザインの基礎を決める人間と、建築関係のデザインにも関わる人間が共同で作業を行っています。
−− 僕はイタリアの車にも乗っていますし、時計もイタリア製。イタリアが大好きなんです。オーディオは違うメーカーなのですが(笑)。とにかくイタリアの製品は、機能にせよ音にせよ、官能的ですよね。趣味が多様化している現代において、オーディオ機器へのデザイン要求が上がっているなか、パトス製品の美しさは強みだと思います。
ザニーニ氏 美しく無駄のないミニマムなデザインを意識しています。リモコンはシンプルすぎると批判を受けることもあるのですが、アンプを導入しようとしているオーディオファイルの奧さんに「これなら入れてもいい」と言われるほど洗練されていると思いますよ。
−− 日本でも、奧さんの許可が必要な人が多いんですよ(笑)。 なのでそのポイントは素晴らしいですね。
一同 (笑)
■真空管とトランジスタの両方を生かしたハイブリッド構成を採用
−− ここからは音質対策についてお聞きしたいと思います。私は3機種のプリメインアンプと2機種のヘッドホンアンプを試聴しましたが、デザインだけではなく音も魅力的でした。音質的なこだわりはありますか?
ザニーニ氏 現在、パトスの音は私が決めています。幼い頃からクラシックコンサートをはじめとして、多くのライブに接してきました。だから、教会の中でライブコンサートをやっているような音が好きなんです。もちろん、アンプだけが音を決めるわけではありませんが。
−− パトス製品には、オーディオ的な再生能力と心地よさが上手に同居していますね。ちなみにザニーニさんは、どんな音楽ジャンルを聴かれるのですか?
ザニーニ氏 ハードロック以外です(笑)。それでもピンク・フロイドは好きなんですが、ロックはダイナミズムが大切だと思っていて、すると迫力のある低音が何よりも重要になりますね。でも、私はアコースティック楽器が奏でる音楽が好きです。
−− 出てくるアンプの音とザニーニさんの好きな音楽のイメージがリンクしていますね。またパトス製品は、真空管を音とデザインの両面で上手に使っている印象を持っています。
ザニーニ氏 アンプはもともと真空管からスタートしていて、トランジスタの力強い音の良さも兼ね備えた製品を作りたかったので、この構成(ハイブリットタイプ)を採用しています。
−− パトスのアンプは多くの独自技術を搭載していますよね。しかも特許として認定されています。この技術を説明してもらえますか?
ザニーニ氏 はい、この技術を私たちは「INPOL」と呼んでいます。INPOL回路は、後述する独自の設計により部品点数が極めて少ないことが特徴です。また、アンプ内部の電気的な歪みを最小限にして十分なダンピングファクターを得るために、ネガティブ・フィードバックのない純A級のパワーステージを開発しました。
一般的なトランジスタアンプでは、NPNトランジスタでプラス信号、PNPトランジスタでマイナス信号を生成しますが、NPNとPNPの受け渡しの瞬間に歪みが発生してしまうことに着目しました。
そこでPATHOSが考案したINPOL回路では、プラス側の信号生成はNPNトランジスタを用いますが、マイナス側は大型のコイル(=インダクタ)を用いて信号生成を行うことによってトランジスタ受け渡し時の歪みを回避するという技法を用いています。これにより、回路内での理論的な効率は2倍(25%から50%)となり、正しいダンピング係数を得ることが可能になります。
■こだわりの音を “若いユーザー” にも試してほしい
−− パトスのアンプをどのようなユーザーに使って欲しいですか?
ザニーニ氏 まだ日本のマーケットを完全に把握していないので具体的にどのユーザー層に訴求するのかは見えていませんが、可能であれば若いオーディオファイルに注目してほしいです。世界中のオーディオイベントに出向くと、毎回同じ人たちが参加していて、それはそれで嬉しいのですが。