<レポート>ラックスマンの新アンプ、C-7fとM-7fがメインで活躍
開発テーマは、もちろん次世代オーディオへの対応だ。NFBは歪みを抑えて音質改善を実現する便利な技術だが、位相が変化しやすいというデメリットも併せ持っている。今回の新製品は、その点に注目。歪み成分だけにNFBをかけることで、音楽信号へのNFBの悪影響を排することに成功した。この新回路はODNF回路と呼ばれ、プリアンプ、パワーアンプの両機に採用している。
サウンドは、なめらかな質感の高さとともに、楽器や声の立ち上がりが非常に速く、音楽のテンポ感を見事に再現していた。これは、瞬時放電特性の優れた特殊な電解コンデンサーを採用したハイイナーシャ電源の成果だ。(山之内正)