<EXPO/Audio>常識を翻す、FPSの平面スピーカーを見た
ユニークな平面スピーカー、カラーは7色(左)。平面ユニットを使用したポール状の製品(右) |
普通のスピーカーはコーン型ないしドーム型のユニットをエンクロージャーに入れて製品としている。だから場所も取るし重い。それに比べて平面振動板は基本的にエンクロージャーが要らないし、平面波という発音のしかたはオーディオにとってある種の理想でもあるのだ。だが実際には設計が難しく、また価格も高くなってしまうのが普通だった。
このFPS社の平面スピーカーはそういう常識を翻すようなユニークな製品だ。独自に開発した平面ユニットを使って、いろいろな形が作れる。カラーも7種類と大変豊富。価格も非常に手頃で、カジュアルなスピーカーだ。
ブースにはこのユニットを使ったポール状の製品が置かれている。ユニット式だからどんな形にもアレンジできるわけだ。実にスリムだが、豊かな鳴り方が印象的である。(レポート:井上千岳)