ケーブルブランド探訪記(オルトフォン編その18)
第18回目は同社の超純銀トーンアームケーブル「TSW-5000 SILVER」をご紹介する。同モデルは信号線に99.9999%高純度シルバー素線を使用した2芯シールドケーブル。シールドには銀メッキ無酸素銅線を、インナーシールドには高密度編組を使用している。タイプはスタンダードタイプ(5Pタテ型コネクター付)、L型タイプ(5P・L型コネクター付)、R型タイプ(RCA-RCAピンプラグ付)は3種類がラインナップされ、その他にも同素材同構造のバランスタイプのオーディオケーブル「TSW-5000 SILVER【B】」が用意されている。
独自のTSW(=Twin-core Separate Double-Shielded)構造を採用し、カートリッジが発生する微小レベルの信号を伝える導体に、伝送ロス極小の超純度素材を使用したオルトフォンの真骨頂をぜひ堪能していただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
【オルトフォンのプロフィール】
オルトフォン(デンマーク)は創立80年を超える、世界で最も古いオーディオメーカーの一つである。同社はトーキー関係の機器開発を行っていた創立当初から、やがて音楽産業の興隆とともに、録音機器にも進出した。特に戦後作られたSPUカートリッジは現在に至るまでマイナーチェンジを続け、ロングセラーモデルとしての不動の地位を保っている。
一方、同社のケーブルは、日本の同和鉱業との共同開発によっていち早く高純度銅への研究を開始し、1993年には世界初の7N銅とそれに続く究極の8N銅の製品化に成功したし、ケーブルメーカーとしての地位を確保した。
最近では、これらの高純度素材を黄金比で絶妙に組み合わせ、4芯クアドラ構造で構成した「リファレンスシリーズ」が話題を呼んでいる。ヘッドシェル・リードからスピーカー、デジタル、ビデオに至るまで、幅広い製品開発によって、高純度素材の魅力を世に広める信頼のブランドである。
【お問い合せ先】
オルトフォンジャパン TEL:03(3818)5243
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