ケーブルブランド探訪記(オルトフォン編その20)
6.7N・SPK13(6.7Nスピーカー配線ケーブル) |
第20回目はオルトフォンの6.7Nスピーカー配線ケーブル「6.7N・SPK13」をご紹介する。音質改善の秘密兵器としてハイエンド自作ファンの間で珍重されている同モデルは、6NCuと7NCuのハイブリッド使用により、高い伝送性能をお求め安い価格で実現させた。導体サイズは、AWG(アメリカン・ワイヤーゲージ)13番相当と、小型スピーカーの駆動にも十分使える太さだ。スピーカーシステム内の各ユニット間の配線用の他、アンプその他の機器内配線用にも利用できる優れものである。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
【オルトフォンのプロフィール】
オルトフォン(デンマーク)は創立80年を超える、世界で最も古いオーディオメーカーの一つである。同社はトーキー関係の機器開発を行っていた創立当初から、やがて音楽産業の興隆とともに、録音機器にも進出した。特に戦後作られたSPUカートリッジは現在に至るまでマイナーチェンジを続け、ロングセラーモデルとしての不動の地位を保っている。
一方、同社のケーブルは、日本の同和鉱業との共同開発によっていち早く高純度銅への研究を開始し、1993年には世界初の7N銅とそれに続く究極の8N銅の製品化に成功したし、ケーブルメーカーとしての地位を確保した。
最近では、これらの高純度素材を黄金比で絶妙に組み合わせ、4芯クアドラ構造で構成した「リファレンスシリーズ」が話題を呼んでいる。ヘッドシェル・リードからスピーカー、デジタル、ビデオに至るまで、幅広い製品開発によって、高純度素材の魅力を世に広める信頼のブランドである。
【お問い合せ先】
オルトフォンジャパン TEL:03(3818)5243