ケーブルブランド探訪記(ローゼンクランツ編 その4)
MODEL AC-3S/MODEL DIG-3S |
同シリーズは1Sシリーズと同じく0.6mmの6N銅7本をプラスとマイナスに1本づつシールドし、ツイストさせその上に天然綿100%を巻き、銅の網シールドをかけた構造のものを3組ツイストさせている点に特徴がある。
シールド部は、100%綿を巻き、ポリプロピレンチューブに通し、その上に黒のネットをかけ、合計6重構造のケーブルとなっている。高域にはさらに0.07mm×770本を用いた、同社の技術がここに集結されたシリーズとなっている。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
【ローゼンクランツのプロフィール】
電気的な時間軸と振動の時間軸を一致させることをオーディオシステムの理想とするローゼンクランツはまずインシュレーター、そしてケーブルへと開発が始まった。現在は管球アンプやスピーカーまでも製作し、販売店も経営する近年の最有力ハウスブランドとなっている。ケーブルは、徹底した試作により線材からその配置、絶縁など入念な検討が施され、実に六重もの複雑な構造を作り上げて完成された同社の自信作であり、オーディオファンの間でも人気の高いシリーズとなっている。