マランツ、DLP3板式プロジェクター「VP-10S1」を発売
VP-10S1 |
本機は、劇場用のDLPシステムで使われているDLP3板方式を採用。16対9のHD DMDをRGBにそれぞれ1枚ずつ使用し、光学プリズムによる合成で画像を作り出す。カラーホイールを用いないため、原理的にカラーブレーキングが発生しない。
RGBそれぞれのHDパネルは、最新の14ビット処理のフォーマッターで駆動。従来の単板式プロジェクターの10ビット処理と比較すると、RGBそれぞれで16倍の処理能力を持ち、16,384段階の階調表現が可能となる。これにより、フィルムライクな、滑らかな階調表現と多彩な色表現が可能になった。また、コントラスト比は3600対1を実現している。
また本機では、特殊な特性を持つO.R.C.A.フィルターの搭載により、難しいとされている緑色の再現性を高めた。
画像処理ICにはファロージャ「DCDi」を採用。IP変換と2-3プルダウンを担当するFLI2200、NTSC/PALデコーダー、シグナルプロセッサー、TBC、ビデオDACを担当するFLI2000、デジタルビデオエンハンサー機能を持つFLI2220の3つのチップを使用する。
レンズは短焦点、標準焦点、長焦点の3種類を用意。またレンズはフル電動で、「フォーカス調整」「ズーム」「水平レンズシフト」「垂直レンズシフト」がすべて電動でコントロールできる。
VP-12S3に搭載された自動色温度調整機能は、本機も採用している。ランプの経年変化や交換の際に生じる色温度の違いを修正し、常に購入時と同じランプの色温度を再現できる。
ランプには、150インチクラスのスクリーンでも十分な輝度を得られる250W P-VIPランプ(超高圧水銀ランプ)を採用、ハイランプモードでは1200ANSIルーメンを実現した。
ピクチャーモードはシアター、スタンダード、ダイナミック、ユーザーの4モードを用意。それぞれガンマパターンを3つずつ、計12パターンをメモリーできる。また、色温度は5,250K/5,800K/6,500K/7,500K/9,300Kの5ポジションから選択できる。
画質調整機能では、きめ細かい調整が可能なファインメニュー機能を搭載。輝度信号、色差信号のゲイン調整、RGBそれぞれのコントラスト/ブライトネス調整、DCDi回路のON/OFF、フレームレートコンバージョン回路のオート/オンの設定、CCS回路のON/OFF、ビデオモードのON/OFF、クランプ位置・クランプ幅の調整などが行える。
接続端子では、HDCP対応のDVI-D端子、コンポーネント端子2系統などを装備している。
【問い合わせ先】
日本マランツ(株)
お客様ご相談センター
TEL/03-3719-3481
(Phile-web編集部)
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