ケーブルブランド探訪記(PAD編その5「OSAIN RCA CABLE」)

公開日 2004/08/25 09:29
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OSAINシリーズ
●第5回目からは同社の中核をなす「OSAIN」(オサイン)シリーズをご紹介する。同シリーズは、最新技術を投しつつ、今まで以上に低いノイズフロアと外部振動対策を実現させたコストパフォーマンスの高いラインナップとなっている。

まず今回は同社のRCAオーディオケーブル「OSAIN RCA CABLE」をご紹介する。同モデルは最新のダブルクライオジェニクス(2パターンの極低温処理)とマグネトストリクション(電磁界処理)を施し、世界初のトリプル・シールディング(プラズマシールディング、ホイルシールディング、編線シールディングの三重シールディング構造)を採用したオーディオケーブルである。また、導体には新開発複芯線マルチ合金導体を投入し、同社の新技術を集結させたモデルとなっている。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

OSAIN RCA CABLEの構造図

OSAIN RCA CABLEの仕様










●4つの新シリーズの概要
米国PAD社はこの度日本市場向けの特別仕様ハイエンドオーディオケーブルとしてアフリカヨルバ族の神話をモチーフとした4つの新シリーズを発表した。シリーズ名は上級シリーズから順に「YEMANJA 」(イエマンジャ)、「SHANGO 」(シャンゴ)、「OSAIN」 (オサイン)、「IFA」 (イファ) と命名され、最新の冶金技術とクライオ処理、シールディング技術等を施したラインナップとなっている。この4シリーズは米国向けの最高級ラインのあたるモデルRev.Cはもちろん、日本向けの旧モデルRev.B Sig.をも凌ぐ高サウンドクオリティを実現することを目的に開発。
なお、従来のミズノセイ、イスタール、タンタス、ドミナス、RLSシリーズ、DCケーブル、アルテウス、およびCRYO-B2は在庫品限りで販売を終了するとのことである。
8月21日発売の『オーディオアクセサリー114号』では早くも全シリーズの音質レポートを掲載しているので、こちらも合わせてご参照いただきたい。

●PAD社のプロフィール
1986年、ピューリスト・オーディオ・デザイン ( PAD)社 はジム・オッド氏によって 創立。ジム・オッド氏はもとは海底油田探査に適したケーブルの開発に関わっていた。 そこでは石油採掘の際に生じるダイナマイトの爆発でケーブルが激しい衝撃波を受け、機械振動、EMI、RFI等の 干渉を大きく受けてしまい、精度の良いデーターをコンピューターに伝送することが困難だった。そのために開発されたのが同社長年の特徴であった特殊液体を用いたシールドの採用である(その後はプラズマシールドに移行)。
その他にも低温学、物性処理、冶金学、化学、音響心理学、 レゾナンス・コントロールを研究し、電子回路の専門家の協力を得ることにより、日々開発を続け現在に至っているのである。

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