アナログカートリッジ・データファイル(SHELTER編「MODEL501 TYPEII」)

今回のアナログカートリッジ・データファイルは、SHELTER(シェルター)の第2回目、「MODEL501 TYPEII」をお届けする。

SHELTERの「MODEL501 TYPEII」は、
人気の高いモデル501を高出力化した製品で、カンチレバーはアルミクラッド・ベリリウム。スタイラスには楕円針を採用している。磁気回路はサマリウム・コバルトと純鉄の組み合わせで構成し、高度な保磁力と強力な磁界を獲得。受注生産でモノラル用のモデルもある。

●シェルターは1986年2月、小澤安生氏によって設立されたアナログブランド。小澤氏はコアなアナログファンならばご存知のブランド、フィデリティ･リサーチ(ＦＲ)の技術部に在籍経験を持ち、MCカートリッジのMCX-3、MCX-5、ＭＣトランスXG-5、XG-7などの設計に携わった。

シェルターブランドを立ち上げて最初に開発し、販売した製品は、MCカートリッジのMODEL701とMCトランスのMODEL411。MODEL701はその後701ES、701EMへと進化し、以降、MODEL501、901シリーズへと発展した。MODEL411は、発売から10年後の1997年にType�Uにマイナーチェンジされている。シェルター製品の基本は、「なるべく珍奇なデザインを避けた簡潔な構造で、モデルチェンジが少なく、製品寿命が長い」というところに据えられている。また、その音質は、趣味としてのアナログを重視し、素直で自然な再生音が追求されている。
(季刊･analog編集部)

●取り扱い：
有限会社シェルター
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