バッファローの「LS421D」
世界初、DSD対応オーディオ用NASの説明会開催 − 明日には一般向けの比較試聴イベントも
既にお知らせしているとおり、スフォルツァートとバッファローは、両社のDSD対応製品を組み合わせたコラボ試聴イベントをあす7月6日に開催する。場所は東京・渋谷区 studio Aで、時間は13:00〜14:00/15:00〜16:00。
イベントでは、DLNA経由でDSDデータを配信できるバッファローのオーディオ用NAS「LS421D」(関連ニュース)と、スフォルツァートのDSDネイティブ再生に対応するネットワークプレーヤー「DSP-03」(関連ニュース)を組み合わせた試聴を実施する。CD音源とハイレゾ音源の比較試聴や、PCMとDSDの比較試聴などを予定しているほか、DSP-03で様々な音源の試聴も行う。
イベントへの参加予約はメール([email protected])で受け付けている。詳細はこちらの公式サイトをご参照いただきたい。
■世界初DSD配信対応NASが誕生するまで
あすの開催に先立って、本日プレス向けにプレイベントが開かれた。両社を引き合わせたという評論家の角田郁雄氏をMCに、バッファローの荒木甲和氏とスフォルツァートの小俣恭一社長が登場し、説明を行った。
バッファローの荒木氏によると、同社はネットオーディオの普及をうけ、昨年秋頃からオーディオ用途としてのNASのあり方を模索すべく、ユーザーやメーカーから不満点や要望などのヒアリングをスタートしたという。当初は既存品からオーディオに向いたアイテムをピックアップして訴求していたが、今回、ヒアリングで明らかになった課題をクリアした“オーディオ向け”専用開発NAS「LS421D」発売に至ったとのことだ。
「LS421D」は世界初のDSD(2.8MHz/5.6MHz)配信対応オーディオ向けNAS。DLNAを利用しており、Content-Typeヘッダにより、データの中味を事前にネットワークプレーヤー側に伝えてから送出する。最初に「今から送るデータはDSDですよ」とネットワークプレーヤー側に認識させてからデータを送り出すため、プレーヤー側の負担を減らせるのが一つめのメリット。
現在多くの機器が採用しているDoP方式は、WAVなどと同じPCMフォーマットのコンテナにDSDの信号を当てはめ、受け取ったDAC側で順次DSDフォーマットとして読み込む。正しくデータが認識されなかった場合(PCM-DSD誤判定が起こった場合)、ポップノイズが発生し機器へ損失を与える可能性がある。DLNAでコンテンツのタイプをはじめに伝えるため、このリスクがないことが二つめのメリットとなる。
また、PCMコンテナに用意された24bitのうち16bitをDSDフォーマットの伝送、残り8bitをDSDフォーマットであることを知らせるマーカーとして記録するDoP方式に比べ、送信するデータ量が少なく済むのが三つめのメリットとなる。
今後はオーディオメーカーへサンプル機器を提供し、対応機器拡大を図っていく。さらにDLNA仕様書への追加へ向けた働きかけも行う予定とのことだ。
なおDLNA経由でのDSD再生対応を確認している機器は、現状パイオニアのAVアンプSC-LX57/VSA-1123/SC-2023、スフォルツァートのDSP-03のみだが、既発売の製品であっても、ネットワーク再生機能を備えた製品であれば、何らかのかたちで本機能に対応可能な場合もあるという。
“買ってきてすぐ使える”をコンセプトにしているため、初期設定は不要。DLNAサーバー以外の機能をオフにするなど、デフォルトでオーディオ配信に最適化した設定になっているほか、内蔵HDDは出荷時からRAID 1設定で自動でミラーリング保存を行う設定だ。英字表示設定なので、日本語表示非対応のネットワークプレーヤーでも使いやすい。
さらに、静音性に配慮した大口径の日本メーカー製ファンを搭載。PCレスでのデータ取り込みも視野に入れ、本体前面にはUSB3.0端子を1系統備えている。また底面全体にラバーを配することで安定性も向上させている。
続いてスフォルツァートの小俣社長が「DSP-03」について説明。「DSD対応のDACは増えてきたが、やはりオーディオ愛好家は“PCレスでDSD再生したい”と思うはず。でもNAS内のDSDファイルが見られないんじゃ…と思案していたところ、角田氏の紹介によりバッファローがDSD配信対応NASを開発していることを知り、自分もこのNASに対応する製品を作ろうと考えた」と小俣社長は語る。
「DSP-03」はDLNA経由による192kHz/24bitまでのWAV、FLAC、ALAC、WMAロスレス、およびDSDの再生に対応する。DSDはDSFファイルに対応し、2.8MHz、5.6MHzの両方の再生が可能。今後、性能向上や新フォーマット再生機能追加などアップデートも順次実施予定。9月発表予定のソフトウェアアップデートでは、DIFF再生やDSDギャップレス再生にも対応するという。
超低ジッターのTCXOの採用や、DACにESS9018Sを左右独立で使用したことが特徴。別筐体の電源部はデジタル/アナログ別々に大容量トロイダルトランスを搭載している。
小俣社長は「当初アナウンスよりも発売が後ろ倒しになってしまっているが、7月末には何としても発売したい」と述べていた。
その後、PCMとDSDの比較試聴が行われた。こちらの内容については、あすイベントに足を運ぶ方のお楽しみ、ということで詳しいレポートは控えておこう。ネットワーク経由でのDSDネイティブ再生、実際にぜひ体験してみていただきたい。
<イベントの開催場所>
〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-10 アピカ原宿SEDU 103
studio A
TEL/FAX 03-6434-9011
WEB http://std-a.info
MAIL [email protected]
イベントの詳細:http://std-a.info/event/sforzato-x-buffalo/
【問い合わせ先】
studio A
TEL/03-6434-9011
イベントでは、DLNA経由でDSDデータを配信できるバッファローのオーディオ用NAS「LS421D」(関連ニュース)と、スフォルツァートのDSDネイティブ再生に対応するネットワークプレーヤー「DSP-03」(関連ニュース)を組み合わせた試聴を実施する。CD音源とハイレゾ音源の比較試聴や、PCMとDSDの比較試聴などを予定しているほか、DSP-03で様々な音源の試聴も行う。
イベントへの参加予約はメール([email protected])で受け付けている。詳細はこちらの公式サイトをご参照いただきたい。
■世界初DSD配信対応NASが誕生するまで
あすの開催に先立って、本日プレス向けにプレイベントが開かれた。両社を引き合わせたという評論家の角田郁雄氏をMCに、バッファローの荒木甲和氏とスフォルツァートの小俣恭一社長が登場し、説明を行った。
バッファローの荒木氏によると、同社はネットオーディオの普及をうけ、昨年秋頃からオーディオ用途としてのNASのあり方を模索すべく、ユーザーやメーカーから不満点や要望などのヒアリングをスタートしたという。当初は既存品からオーディオに向いたアイテムをピックアップして訴求していたが、今回、ヒアリングで明らかになった課題をクリアした“オーディオ向け”専用開発NAS「LS421D」発売に至ったとのことだ。
「LS421D」は世界初のDSD(2.8MHz/5.6MHz)配信対応オーディオ向けNAS。DLNAを利用しており、Content-Typeヘッダにより、データの中味を事前にネットワークプレーヤー側に伝えてから送出する。最初に「今から送るデータはDSDですよ」とネットワークプレーヤー側に認識させてからデータを送り出すため、プレーヤー側の負担を減らせるのが一つめのメリット。
現在多くの機器が採用しているDoP方式は、WAVなどと同じPCMフォーマットのコンテナにDSDの信号を当てはめ、受け取ったDAC側で順次DSDフォーマットとして読み込む。正しくデータが認識されなかった場合(PCM-DSD誤判定が起こった場合)、ポップノイズが発生し機器へ損失を与える可能性がある。DLNAでコンテンツのタイプをはじめに伝えるため、このリスクがないことが二つめのメリットとなる。
また、PCMコンテナに用意された24bitのうち16bitをDSDフォーマットの伝送、残り8bitをDSDフォーマットであることを知らせるマーカーとして記録するDoP方式に比べ、送信するデータ量が少なく済むのが三つめのメリットとなる。
今後はオーディオメーカーへサンプル機器を提供し、対応機器拡大を図っていく。さらにDLNA仕様書への追加へ向けた働きかけも行う予定とのことだ。
なおDLNA経由でのDSD再生対応を確認している機器は、現状パイオニアのAVアンプSC-LX57/VSA-1123/SC-2023、スフォルツァートのDSP-03のみだが、既発売の製品であっても、ネットワーク再生機能を備えた製品であれば、何らかのかたちで本機能に対応可能な場合もあるという。
“買ってきてすぐ使える”をコンセプトにしているため、初期設定は不要。DLNAサーバー以外の機能をオフにするなど、デフォルトでオーディオ配信に最適化した設定になっているほか、内蔵HDDは出荷時からRAID 1設定で自動でミラーリング保存を行う設定だ。英字表示設定なので、日本語表示非対応のネットワークプレーヤーでも使いやすい。
さらに、静音性に配慮した大口径の日本メーカー製ファンを搭載。PCレスでのデータ取り込みも視野に入れ、本体前面にはUSB3.0端子を1系統備えている。また底面全体にラバーを配することで安定性も向上させている。
続いてスフォルツァートの小俣社長が「DSP-03」について説明。「DSD対応のDACは増えてきたが、やはりオーディオ愛好家は“PCレスでDSD再生したい”と思うはず。でもNAS内のDSDファイルが見られないんじゃ…と思案していたところ、角田氏の紹介によりバッファローがDSD配信対応NASを開発していることを知り、自分もこのNASに対応する製品を作ろうと考えた」と小俣社長は語る。
「DSP-03」はDLNA経由による192kHz/24bitまでのWAV、FLAC、ALAC、WMAロスレス、およびDSDの再生に対応する。DSDはDSFファイルに対応し、2.8MHz、5.6MHzの両方の再生が可能。今後、性能向上や新フォーマット再生機能追加などアップデートも順次実施予定。9月発表予定のソフトウェアアップデートでは、DIFF再生やDSDギャップレス再生にも対応するという。
超低ジッターのTCXOの採用や、DACにESS9018Sを左右独立で使用したことが特徴。別筐体の電源部はデジタル/アナログ別々に大容量トロイダルトランスを搭載している。
小俣社長は「当初アナウンスよりも発売が後ろ倒しになってしまっているが、7月末には何としても発売したい」と述べていた。
その後、PCMとDSDの比較試聴が行われた。こちらの内容については、あすイベントに足を運ぶ方のお楽しみ、ということで詳しいレポートは控えておこう。ネットワーク経由でのDSDネイティブ再生、実際にぜひ体験してみていただきたい。
<イベントの開催場所>
〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-10 アピカ原宿SEDU 103
studio A
TEL/FAX 03-6434-9011
WEB http://std-a.info
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イベントの詳細:http://std-a.info/event/sforzato-x-buffalo/
【問い合わせ先】
studio A
TEL/03-6434-9011
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