『季刊analog』誌でレポート掲載の第2弾

ヤマキ電器、セラミックスヘッドシェルの上位版となるアルミナモデル「AHS-01H/L」

公開日 2018/10/04 17:10 季刊・アナログ編集部
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ヤマキ電器(株)は、Slip Casting製法によるアルミナセラミックス製ヘッドシェル「AHS-01H」「AHS-01L」(いずれも32,000円/税抜)を発売した。

アルミナセラミックス製ヘッドシェル、「AHS-01H」(写真左)、「AHS-01L」(写真右)

今回発売された「AHS-01H」と「AHS-01L」は、「オーディオアクセサリー銘機賞2018」を受賞したジルコニアセラミックス製ヘッドシェル「ZHS-01W」「ZHS-01B」(27,000円/税抜、質量13g)の上位モデルという位置づけ。2つのモデルの違いは質量で、AHS-01Hが16g、AHS-01Lが13g。厚みもやや異なるが、それ以外の外見的特徴は同じとなっている。

既発のジルコニアセラミックス製ヘッドシェル「ZHS-01W」(写真右)と「ZHS-01B」(写真左)

今回のモデルで新たに採用されたアルミナセラミックスは、従来製品で採用したジルコニアセラミックスよりも比重が軽いという素材。同社では素材特性のデータとして、素材音速はジルコニア 5.7に対してアルミナ 9.4、ヤング率はジルコニア 200に対してアルミナ 320という参考値を示しており、この素材特性により「セラミックスの持つ高音の伸び、解像度をより一層強化した」としている。

音質面については、オーディオ評論家の井上千岳氏が試聴を実施し、9月15日発売の弊社「季刊analog vol.61」にて詳細なレポートを掲載している。

最新号『季刊analog vol.61』

井上千岳氏による試聴レポートを掲載

レポートでは、新製品で一層強化されたというセラミックス素材の特性についてチェック。「エネルギーの抑揚が豊富で、彫りの深く重厚な音を再現する」と評価している。

加えて、厚みと質量が異なる2モデル間の音調の違いや、従来のジルコニアセラミックスモデルとの差についても比較検証している。再現性の詳細や再生ソフトごとの音調、マッチングなども詳しく検証しているので、ぜひ記事をご覧いただきたい。

ヤマキ電器は陶磁器で知られる瀬戸市を拠点とするメーカーで、1897年の創業以来、長年にわたり碍子などさまざまなセラミック製品を製造。従来の石英ガラスと同等の特性を持つ、世界初の革新的技術で特許取得の「YMK焼結石英」という製法でも知られる。

金型を用いて、さまざまな大きさおよび形状のものを要望に応じた量で製造できることから、セラミックスおよび石英の部品を多彩な企業に向けOEM供給して実績を積むほか、オリジナルのオーディオアクセサリー製品開発も行っている。

●取り扱い:
ヤマキ電器株式会社
TEL/0561-82-2187

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