お酒と自然と音楽をこよなく愛する人のために
“ ピュアモルトシリーズ ” ピュアモルトスピーカー |
ピュアモルトスピーカーは、ウイスキーの樽材を再利用した高級スピーカーシステム。ウイスキーの樽は、樹齢100年を超えるオーク(楢の木)で作られ、さらに約50年もの間、ウイスキー熟成に使用される。この樽材をスピーカーのエンクロージャーに利用する事により、伐採直後の新材では再現できない「暖かみのあるやわらかな音」を実現した。サントリーが樽材の加工を、オークヴィレッジがエンクロージャー作りを、パイオニアがスピーカーシステム作りと音質調整作業及び製品化全体のプロデュースをそれぞれ担当。1998年秋のスピーカーシステム、1999年春のプリメインアンプとCDプレーヤー、 2000年春のアナログレコードプレーヤーの発売に続き、今回、ピュアモルトスピーカー 「S-PM2000」を、スピーカーシステム第2弾として発売する。
「100年かけて育った木なら、100年は大切に使いたい」。時に刻まれたウイスキー樽材を再利用する道が、数年前からオークヴィレッジなどの工房で模索され、樽材を利用した家具や工芸品作りが始まる。そして、お酒と木と職人達のクラフトマンシップに、パイオニアが長年培ってきた音作りの技をコラボレートさせることによって、AV界に衝撃と興奮と感動を呼び起こした「ピュアモルトシリーズ」が産声を上げた。お酒と自然と音楽をこよなく愛する人々の大切なアイテムとして、感動と潤いを提供するために。
「S-PM2000」は、ウイスキー樽材と日本の伝統工法から生まれた高剛性エンクロージャーを搭載。パイオニア・プロフェッショナルスタジオモニター・スピーカーシステム、Exclusiveにも使用されるアピトン合板材をさらに上回る高剛性。樽材の無垢板の接合面を削り凹・凸状にはめ込む「追い入れ組接(くみつぎ)」という日本伝統の木工技術でエンクロージャーを組み上げた。この高剛性エンクロージャーは、不要な共振の発生を抑え、表現力豊かな音を再生し、また楽器のような響きを持つ樽材の特性により、倍音成分の響きをとてもスムーズに再現する。
また、先進素材、新開発ケブラーィコーン採用の16cmウーファー採用。高剛性で軽量のケブラーィ繊維を振動板に採用。理想的なユニット素材とするため、繻子(しゅす)織りにし、さらにマット材にもケブラーィ製の不織布を使用。スピーカーユニットとして必要な剛性と内部損失の相反する要素のバランスを確保し、新世代オーディオにふさわしい解像度の優れたサウンドを実現する。さらに、ミッドレンジ&トゥイーターとして新開発されたコアキシャルユニットを搭載。音楽の主要帯域であるミッドレンジとトゥイーターをコアキシャル(同軸)化し、1ユニットに凝縮。50kHzまでの広帯域をカバーするとともに、優れた指向性を実現した。ミッドレンジの振動板にはウーファーと同様にケブラーィ繊維を、トゥイーターにはパイオニア独自の「HSDOM」を採用している。
この他、低音の出口でもあるポート部の素材をエンクロージャーと同じオーク(樽)材の無垢板を5枚、削り込み使用する、あるいは自然な音色をリラックスして味わうスラントバッフルデザインを採用するなど、様々な技術を取り入れ、お酒と自然と音楽をこよなく愛する人々の生活に感動を供する。(ホームシアターファイル編集部)