NEC、高画質TVを実現するワンチップタイプの3次元Y/C分離LSIを出荷
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4MビットのDRAMをはじめ、各種周辺機能を全て内蔵し、従来は2〜3チップ必要だった3次元Y/C分離システムがワンチップで構成可能となった。これは世界初だという。
メモリを内蔵したことにより、メモリインターフェース部から発生していたノイズによる画質劣化を完全に抑え、従来と同等の10ビット輝度信号処理をベースに、あらゆる映像信号に対して、より一層の高画質化を実現したのも見逃せない。
肝心の機能は、適応型3次元Y/C分離のほか、フレーム巡回型およびフレーム・コム型ノイズリダクション機能、水平・垂直エンハンサ、ID−1検出機能など、多彩な内容だ。
さらに、周辺回路の内蔵と回路設計の最適化により、動作時の消費電力を従来比約1/2に削減したほか、スリープモードの搭載により、未使用時のスタンバイ電力も大幅に低減させた。
本LSIのサンプル価格は2000円で、12月以降、月産100万個での量産を計画している。(Phile-web編集部)