(東芝・技術展2) 東芝、まもなく発表。epステーションの試作機を見た!
epステーションの試作機(とはいっても、ほとんど商品レベルまで完成していた) |
なんといっても直近の話題は110度CS放送でサービスされる「ep端末」だ。110度CS対応機器は先日の三洋電機を皮切りに2月以降、各社から発表されるとみられているが、2月発表予定の東芝製「ep端末」が技術展に初お目見えした。
ep(イーピー)は、主要株主に電機メーカー、放送局を持つイーピー株式会社が運営する放送・通信を融合した蓄積型インタラクティブサービスである。一台でBSデジタル・110度CSを同時受信できるチューナーに大容量ハードディスクを内蔵し、デジタル放送の録画再生が可能なほか、epサービスの提供する多彩なコンテンツも楽しむことができる。
専用チューナーは、「epステーション」と呼ばれ、60GBのハードディスクを内蔵し、ユーザーが自由に録再できるユーザーエリア40GBと、epサービスが独占的に使用する20GBのepエリアに分かれている。アナログモデムの56Kbpsを搭載し、インターネット経由でショッピングや様々な情報取得、eメールサービスも可能にしている。
東芝の試作機は、B-CASカードスロットのほかに、SDメモリーカードスロットとスマートメディアカードスロットを持ち、静止画の再生機能なども持つ。eメールなどの文字入力はリモコンで、携帯電話の文字入力的な手段をとるが、別売のキーボードを使えば簡単に入力できる。i.LINKは2系統搭載で、内蔵ハードディスクはデジタルハイビジョンの録画が可能なため、D-VHSとの連係も可能だ。
サービスの体系自体はepの発表を待つところだが、イメージとしては携帯電話サービスに近いようだ。携帯電話の「N」や「P」や「To」…といった機種名のようなもの。つまりメーカー製の「epステーション」をイーピー株式会社が揃えて、ユーザーに販売する。端末は8万円台を見込んでいるが、epサービスの加入料、CMなどでハードのコストをまかなっていく。(AVレビュー編集部)