<ソニー経営方針説明会5>商品力・競争力を強化
ソニー(株)副社長 久夛良木健氏 |
同社の出井CEOは、重点を置く経営施策として、
・新たな経営管理体制の確立
・構造改革
・商品力・競争力の強化
を挙げ、それぞれに関して詳細に説明を行った。
前項に引き続き、商品力・競争力の強化に関する取り組みについてお伝えしよう。
同社の安藤国威社長は、オーディオビジュアル関連事業が、営業利益率の面からも特に重要であると指摘。さらに強化を行い、No.1を目指すとした。また、ソニーエリクソンやVAIOに代表されるIT・通信分野にも注力するとし、「ソニーらしさ」を前面に打ち出した高付加価値の携帯電話を積極的に訴求するほか、VAIOの機能向上も図っていくと説明した。
また、既にお伝えしたように、PS2とAVの融合も積極的に行うとし、ネットワーク対応のPS2や「PSX」などで、ホームエンターテインメントに新風を吹き込む考えだ。
フラットパネルテレビ事業の強化にも力を入れる。2003年は、PDPおよびLCDテレビともに年末商戦に向けて商品構成を強化し、ベガエンジンの搭載により差別化を図る。
また、DVDレコーダーでは、DVD±RWレコーダーおよびコクーンの商品構成を拡充すると説明。さらに、営業利益率の高いカムコーダーやデジタルスチルカメラでは、多様化するユーザーの嗜好に合わせた商品群の展開を実現し、基幹カテゴリーとして市場での地位を強化する考えだ。
(Phile-web編集部)