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富士通日立プラズマディスプレイ、「e-ALIS」を採用した55V型などハイビジョンPDP4機種を開発

公開日 2003/08/19 11:41
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●富士通日立プラズマディスプレイ(株)は、新技術e-ALIS方式を採用した55V型を含む、4機種のハイビジョンプラズマディスプレイパネルを開発した。

4機種の内訳は以下の通り。

■55V型:e-ALIS方式、1366×768画素、表示色10億7千万色、輝度1000cd/m2
■42V型:ALIS方式、1024×1024画素、表示色10億7千万色、輝度1100cd/m2
■37V型:ALIS方式、1024×1024画素、表示色10億7千万色、輝度1000cd/m2
■32V型:ALIS方式、852×1024画素、表示色10億7千万色、輝度1000cd/m2

55V型は、1366×768画素のWXGAを実現。ALIS方式を大画面用に発展させた「e-ALIS」方式を採用した。前面パネルはALISの特長である共通電極構造を採用し、他社のXGAパネルに比べ電極数が半分で済む。背面パネルは新たに格子状リブを採用し、高開口率を得ることで、50型以上のPDPでは業界最高となる1000cd/m2の高輝度を実現した。また、白色の色温度9000Kと色再現領域の改善を実現し、映像を色鮮やかに再現することができる。同社では、この55V型パネルについて「現在発売されている50型以上のPDPに対して、性能面で圧倒的優位性を持ち、コストパフォーマンスも高い」と自信を見せている。

42V、37V、32V型パネルは、「A1シリーズ」という名称が付けられている。3機種はe-ALISではなくALIS方式を採用しているが、発光効率向上により業界最高輝度1100cd/m2(42V型)を実現した。55V型と同じく色再現領域の改善と白色の色温度9000Kも実現している。

新開発の高画質化LSIを搭載し、動画品質を向上させたのは全機種共通。動画と静止画を適応的に信号処理し、PDPに特有な擬似輪郭など、視覚特性上のノイズを原理上無くすことを狙った。同時に階調表現も改善している。色再現性も大幅に向上させ、RGB3色を10bit処理することにより、10億7千万色の表現が可能になった。また、新蛍光体を採用し劣化を抑えることでより長寿命化を実現。通常の使用なら、6万時間以上の視聴が可能である。

同社では、4機種のラインナップをそろえると同時に、生産能力の拡大も順次計画しており、2003年に月産5万台、2004年は同7万台、2005年には同10万台とするラインの設備増強を行う予定。

【問い合わせ先】
富士通日立プラズマディスプレイ(株)
TEL/044-850−2451

(Phile-web編集部)

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