ソニー、新ベガエンジン搭載<WEGA>15機種発表 〜発表会開催〜
ホームネットワークカンパニー NCプレジデント 新村勉氏 / 『KDE-P61HX2N』(61V型) |
今回発表されたのは、プラズマテレビ/ディスプレイ 9モデル、液晶テレビ 3モデル、ブラウン管テレビ 3モデル。さらに、デジタルレコーディングハードディスクドライブとモバイルAVビューワーも同時に発表された。
まず初めにソニー(株)ホームネットワークカンパニー NCプレジデントの新村勉氏が、今回発表された製品の開発の経緯などを説明した。
「ホームネットワークカンパニーでは、商品カテゴリをテレビ&プロジェクター、ホームビデオ、ホームオーディオの3つに分類し、ホームエンタテインメントを実現してきた。テレビはブラウン管からフラットテレビへと移行してきたが、フラットテレビは単にブラウン管テレビの代わりになるだけではなく、もっと大きな可能性を秘めている。フラットテレビは置き場所を選ばないこともあり、家庭内の至るところに設置することが可能だ。これらのディスプレイ製品を支えているのが「ベガエンジン」だ。今回発表する15機種には、さらに進化をした「ベガエンジン」を搭載している。ソニーは、アメリカ・ヨーロッパでフラットテレビ市場のシェアNo.1を獲得しており、国内でも今回の新製品と現行製品の計27モデルで、年末商戦に向け大攻勢をかけていきたい。」
次に商品企画部 部長の浪越善一朗氏が新ベガエンジンを中心に、新製品の特長を説明した。
各新製品に搭載された「ベガエンジン」は、信号入力部の「CCP2(コンポジット・コンポーネント・プロセッサー・ツー)」のサンプリング特性が向上。また、同社独自の高画質化技術「MID-XU2」や、最終段に配された「パネルドライバー2」などの高性能化により、さらなる高画質化を果たしている。
また今回発売されるWEGAには、新機能「スタジオ・アプリケーション」が搭載された。「メモリースティックスタジオ」「i.LINKスタジオ」「メディアリンクスタジオ」と名付けられた3つのアプリケーションからなる。「メモリー〜」は、メモリースティック内のデータをWEGAで楽しんだり、WEGAからメモリースティックに録画した映像をPDAや、同時発表のAVビューワーで楽しむことができる。「i.LINK〜」は、i.LINK接続したDVカメラや新発売のデジタルレコーディングハードディスクドライブをWEGAからオンスクリーンで気軽に操作できる機能だ。「メディア〜」は、LAN接続した「バイオ」内のコンテンツをWEGAで楽しむことができるというもの。
さらに、新しいWEGAには「ベガゲート」を搭載。この新機能は「テレビ放送を見る」「ビデオを見る」「音楽をきく」などの行動をワンタッチで選択することで、複雑な操作をすることなく、WEGAの各種機能を利用することができる。「ベガゲート」は、リモコンのWEGA GATEボタンで呼び出し、ジョグダイアルで直感的に操作できる仕様だ。
各製品の詳細は別ページにてご紹介する。
以下に発表会の最後に行われた質疑応答の内容を掲載する。
Q.PDPと液晶は、42V型と32V型でバッティングしているが、これについてはどう考えているのか?
A.プラズマ、液晶にはそれぞれ特性、使い方に違いがあるので、ユーザーニーズにあわせて販売していきます。
Q.以前、液晶パネルの自社生産を検討しているとの発表があったが、その後の進展は?
A.今現在、検討を行っているところです。最終的な結論はまだ出ていません。
Q.売り上げ目標とシェアは?また、今現在のシェアは何パーセントで何位?
A.今現在はフラットテレビ市場で国内2位、20〜25%と認識しています。アメリカ・ヨーロッパでは現在1位で、約30%となっています。世界的なシェアでも30%以上を目指していきたいと考えています。
Q.ブラウン管、液晶、プラズマの年末商戦での売り上げは、どういった比率を想定している?
A.ブラウン管が全体の50%、液晶:プラズマは2:1くらいを想定しています。
Q.新しい「ベガエンジン」は、フルデジタルであることを強調しているが、他社では以前から実現していたのでは?「ベガエンジン」の強みは?
A.他社の場合、一部のチップを指して「エンジン」と呼ぶことがありますが、「ベガエンジン」は統合システムとして「エンジン」と呼んでおり、同じフルデジタルでも大きく意味が異なっていると思います。「ベガエンジン」に関しては、画質的に自信を持っています。
Q.パネルは他社製だが、今後フラットテレビ市場での競争に不利にはならないか?
A.決して不利にはならないと考えています。
(Phile-web編集部)