東芝「beautiful face」発表会・質疑応答をすべて掲載
<左>質疑応答の様子 <右>“face”デジタルプラットフォームの回路基盤 |
以下、発表会席上にて行われた質疑応答をすべてご紹介しよう。
Q:世界垂直立ち上げを行うとのことだが、世界各地での発売日は具体的にいつになるのか?
A:42/32/26インチを海外で展開する。このうち42インチと26インチは、北米では9月の発売を予定し、間もなく店頭に並ぶ予定だ。32インチは10月発売予定。また、37インチも来年早々に投入したいと考えている。
Q:金額ベースではどの程度の売上げを目標としているか?
A:05年度にはテレビのうち6割がフラットになると予想している。その05年度にシェア20%をねらっていく。
Q:今回の新製品投入により、東芝のふらっとテレビラインナップはトータル何モデルになるのか?
A:7サイズ9モデルとなる。14/17/20が4対3型のLCD、26/32/37がワイドLCD、42がワイドPDPである。
Q:「パネルと信号処理回路をどちらも自社で開発しているから高画質になる」という説明を良く聞くが、東芝の場合はパネルを他社から調達している。これで他社モデルを凌駕する高画質を実現できるという、その根拠を教えて欲しい。
A:ほとんどのメーカーが、パネルと映像処理回路のどちらか片方を開発している。これからはパネルの限界を超えるような映像処理回路が鍵となり、東芝では様々な回路を統合した「プラットフォーム」全体で画質を向上させている。
Q:パネルを安定して調達するためには自社生産が一番良いと思うが?
A:20インチ以下はTMDで自社生産している。大型に関しては今現在答えられない。
Q:SED(注)を開発されていると思うが、これに関してはどのようなスタンスを持っているのか?
A:現在量産化に向けて開発中である。
注:キヤノンと東芝が共同で開発した、表面伝導型電子放出素子を用いたディスプレイ
Q:プロモーション予定は?
A:10月初旬からエンドユーザーに向けたキャンペーンとテレビCMを行う。年末には大型テレビCMキャンペーンを行う予定だ。
Q:現在の薄型テレビ市場でのシェアは?
A:02年度は6%だった。今年上半期は少しシェアを落としたが、年末には15%を達成したい。
Q:他社に対抗していく秘策は?
A:テレビとしての基本技術の磨き上げを図っていく。
Q:40V型以上での液晶投入を検討しているとのことだが?
A:時間軸で考えていかなければならないが、積極的に検討は行っていく。
Q:37V型の液晶と42V型のPDPは価格が同程度で、インチあたり単価では液晶の方が高いが、これについてはどう考えているか?
A:国内では37V型が人気で、海外では50V型を越えるPDPやリアプロが良く売れる。国や地域によってバラ付きがあるので、その特性にあわせた商品展開を行っていきたい。
Q:液晶にどんどんPDPが浸食されているように感じるのだが。
A:液晶の方が割高だが、国内では品質に対する要求が高く、あまり価格差を気にしないというユーザーが多い。海外ではもっとドライで、インチあたり単価を気にされるお客様が多い。これも地域によって温度差がある。
(Phile-web編集部)