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世界に発信するアジアの監督たち 〜マレーシア編〜 アミール・ムハマド監督インタビュー (2)

公開日 2004/01/01 16:14
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映画「ビッグ・ドリアン」(2003)撮影中の左よりアミール・ムハマド監督、
ウー・ミン・ジン(第1カメラ)、ジェームス・リー(プロヂューサー)、
タン・チュイ・ムイ(第2カメラ) 写真:Azrul Kevin Abdullah





アミール・ムハマド監督インタビュー
Interview with Amir Muhammad

インタビュー・文 / 山之内 優子
by Yuko Yamanouchi

2. 東京の印象


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−監督は、今、山手線についての映画を作っているんですか?


監督:(笑)山手線についてというわけではなくて、山手線に乗って、撮影しているんです。7月に日本に初めてきたんですが、誰にも案内してもらえなかったので、しかたなく、自分で山手線に乗ってぐるぐる回っていたんですよ。山手線に乗ったおかげで、色々なおもしろい場所を発見しましたよ。

−日本にはいついらしたんですか?

監督:2003年の7月1日です。滞在してみたいとずっと思っていた4つの国があって、それは、日本、フランス、イラン、それに、キューバなんだけれど(笑)。日本はそのうちのひとつでした。

−日本の文化に興味があったのですか?

監督:僕は都市が好きだし、都市の構造に興味があるから、日本というより、東京に来たかったんですね。東京は、他の都市とは全然ちがっていてユニークな都市でしょう。デザインがとても独特だし。それに大きな地震があるのに、東京に今もずっと人が住みつづけてるのって、クレージーだと思うけど(笑)。サンフランシスコもそうで、フィーリングが似ていますよ。

−東京は、今、大変な変化が起こっているんですが、監督にとって、これが東京だと思われるようなところはどこですか?

監督:たくさんあります。例えば、交番に漫画風に描かれたキャラクターのシンボルがあるのを見たんだけれど、これは、他の国では考えられない。日本の警察官は、威嚇的でなくて、いつも自転車に乗ってる人をチェックしていますよね(笑)。前にニューヨークにいたことがあるんだけれど、ニューヨークの警察官はすごくタフなイメージだから、漫画のマークのある交番なんて、考えられない。




→つづきを読む「3.最新作は東京で撮影」
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