「モバイル放送」の衛星打ち上げが成功　今年7月に放送開始

米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた

●モバイル放送株式会社は、2004年7月から日本全国で、屋外や移動中に携帯端末等で楽しめる多チャンネル映像・音声・データ放送サービス“モバイル放送”を提供する予定。日本時間3月13日午後2時41分、米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地において、この放送に使う専用衛星が打ち上げられ、15時09分にロケットからの切り離しに成功した。

同社は、本衛星を利用して、2004年7月から日本全国で屋外や移動中に携帯端末等で楽しめる多チャンネル映像・音声・データ放送サービス“モバイル放送”を提供する予定。

今後、高度約3万6千キロの静止軌道に投入し、12mのアンテナの展開など必要な調整を行った上で、IOT（軌道上試験）を経て、4月中旬に衛星メーカSS/L社から正式にこの衛星が引き渡される予定。衛星引渡し後は、サービス開始に向けて試験放送などの準備作業を行う。

今回、モバイル放送用に打上げた衛星は、モバイル放送（株）と韓国の携帯電話キャリアであるSKテレコムが共同所有するもの。SKテレコムはすでに韓国国内に、モバイル放送（株）に相当するサービス会社、TUメディア社を設立しており、日韓同時サービス開始を目指している。今回の打上げ成功により、日本と韓国で、世界で初めての移動中に楽しめる衛星マルチメディア放送サービスが開始されることになる。

モバイル放送は、自動車や屋外の移動中に楽しめる多チャンネルの衛星放送サービス。サービス内容は、ジャンル別の音楽専用番組など音声系の番組、音楽やニュース、スポーツなどの映像番組、その他のデータサービスなどから構成される。衛星放送のため日本全国どこでも同じ番組を楽しめるのが特徴。1998年5月に設立され、2004年2月末現在で合計74社が出資しており、2004年7月の事業化を目指している。

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モバイル放送株式会社　広報担当
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