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≪CEDIA REPORT 2004(24)≫北米における3板式DLPプロジェクターの動向・Part.1

公開日 2004/09/13 11:38
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●先にマランツブースのレポートでもお伝えしたとおり、北米市場においては昨年からDMDパネルを3枚搭載したハイエンドホームシアターDLPプロジェクターがコンシューマー市場に導入されつつある。

マランツが展示する「VP-10S1」の他にも、幾つかのメーカーが今年のCEDIAに3板式の製品を展示している。その一方、米国においても1080iのHD放送が急速に成長しつつあり、1,280×720ドットの解像度で、この先いつまでハイエンド商品としての魅力をアピールすることができるのか、各メーカーとも頭を悩ませているようだ。昨年のショウで発表した製品の完成度を高めながら継続販売し、今年はニューモデルの発表を控えたメーカーも多い。

マランツ3板式DLPプロジェクター「VP-10S1」

既にご紹介したマランツ「VP-10S1」の他に、今年のCEDIAで見つけることのできたDMD 3板式DLPプロジェクターを以下に紹介していこう。

デジタルプロジェクション社「MERCURY 5000HD」

デジタルプロジェクション社は昨年本モデルを発表し、今年も同社独自のブースを構え視聴展示を行っていた。1,280×720のDMDを3枚使った製品で、4,500ルーメンの輝度と1,000対1のコントラストを実現している。本体正面に映像の入力端子やコントロール端子を集中させ、デザイン、筐体の大きさとも業務用を思わせる雰囲気を纏っている。同社では本機とともに、2,048×1,080ドットの解像度を実現してホームシアターリファレンスディスプレイを銘打った製品「35HDR」も展示していたが、こちらも「家庭に置くにはどうか」と思わせるほどの巨大さと簡素なデザインだ。

デジタルプロジェクション社「MERCURY 5000HD」

デジタルプロジェクション社「35HDR」

Sim2社「Multimedia HT500 LINK」

日本では(株)エレクトリが輸入販売を行うイタリアのメーカーSim2社が発表したDMD 3板式DLPプロジェクター。日本でも本機は既に紹介されているが、1,280×720ドットの解像度と2,000ルーメンの輝度、3,800対1のコントラストを達成したほかに、HDMI/DVI入力端子を搭載する。デザインはヨーロッパのメーカーならではの洗練された仕上がりだ。

Sim2社「Multimedia HT500 LINK」

バルコ社「CineVERSUM 120/110」

北米ではSumiko社という企業が輸入販売を行うバルコの製品からは、1,280×720のDMDを3枚使ったDLPプロジェクターとして「CineVERSUM 120」「CineVERSUM 110」の2機種が紹介されていた。「120」は50,000ドルの価格で販売されている。プロセッサー部の「CineVERSUM Master」とのセパレート構成とし、美しいデザインが魅力だ。2,000ルーメンの輝度と3,000対1のコントラストを実現している。

バルコ社「CineVERSUM 120」

バルコ社「CineVERSUM 110」


プロセッサー部の「CineVERSUM Master」

−Part.2に続く−

(Phile-web編集部 山本)

[CEDIA2004REPORT]

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