ソニー、容量を3割高めたリチウムイオン電池「Nexelion」−ハンディカムに搭載予定
「Nexelion」は、従来の黒鉛系負極材に代えて“スズ系アモルファス材料”を採用。これにより高容量化に成功した。
これまでも スズやケイ素などは、高容量化を実現する負極材料として注目されてきたが、これらの元素を用いた場合、充電・放電時の粒子形状の変化が大きく、充放電を繰り返すことにより電池容量が低下する現象が起きていた。
今回同社では、これらの問題を解決した「スズ系アモルファス負極」の開発に成功。新開発の正極材、電解液、電池構造などの採用などとあわせ、商品化を実現した。
「Nexelion」は第一弾としてハンディカム向けバッテリーパックに採用される。同製品で採用するセルは直径14mm、高さ43mmの円筒形14430サイズで電流容量910mAh(同社従来品比3割アップ)、電力容量3.15Wh(同社従来品比2割アップ)と業界最高容量を実現する見込み。
(Phile-web編集部)