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今年で130周年−東芝が記念イベントを開催、SEDも展示予定

公開日 2005/09/06 17:30
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(株)東芝は、同社130周年を記念したイベント「万年時計からはじまった情熱のDNA 驚き!130年モノづくり物語」を、9月9日(金)から11日(日)まで開催する。入場は無料。

場所は東京・上野の国立科学博物館新館。開場は午前9時から。開催時間は9日は午後8時まで、10日と11日は午後5時まで。

会場は地下1Fの特別展示室と2Fの常設展示エリアの2ヶ所。常設展示エリアは今日から一般に開放しているため、一足先に見学してきた。

常設展示エリアでは、江戸時代から現代までの工業技術の進化が紹介されている。

江戸時代の展示では、算術や測量技術、天文観測技術に関する貴重な資料が紹介されている。伊能忠敬の使った距離測定器や、18世紀の日本人が作った地球儀、さらに学習用に作られた木彫りの骨格標本など、興味深い展示が多い。

東芝の創始者である田中久重が製作した、精密な機械時計「万年時計」

18世紀の日本人が作った地球儀

江戸時代の茶運び人形

これらの展示の中でも、東芝の創始者である田中久重が製作した、精密な機械時計「万年時計」(1853年)は圧巻。江戸時代につくられたものとは思えないほど精巧な仕上げで、内部の構造も非常に複雑だという。この時計は、9日からは地下1Fの特別展示室に移される予定だ。

展示はその後、明治時代の近代化の紹介に映る。明治初期の度量衡の整備や新貨幣の導入、さらに工部大学校の創設などにより、さかんに西洋の技術を取り入れた経緯がわかりやすく紹介される。ここでは、東芝とも縁のあるエジソンの作った白熱電球なども見ることができる。

大正から昭和初期にかけての展示からは、これら西洋から取り入れた技術を応用し、独自のものづくりに挑戦した様子が見て取れる。1924年に製造され国際的に高い評価を受けた豊田自動織機の「G型自動織機」、国産量産自動車の先駆けであるオートモ号などの展示からは、一気に日本の工業化が進展したことがわかる。零戦が1台まるごと展示されているのにも驚いた。

豊田自動織機の「G型自動織機」

国産では最初期となる池貝の旋盤

零戦を1台まるごと展示

展示内容は、戦中から戦後にかけて、日本独自の工業を発展させた時代にさしかかる。元祖「三種の神器」である、昭和30年代の電気洗濯機、電気冷蔵庫、白黒テレビ(すべて東芝製)が展示されるほか、高度経済成長時代にコンピューターが発達し、テレビ放送も高度化したことがわかりやすく紹介される。

元祖「三種の神器」

展示の最後には、世界初の日本語ワープロ(1978年)と最新鋭のAVノートPC「QOSMIO」、国産初の電気洗濯機(1930年)と最新の斜めドラムモデル、国産初のカラーテレビ(1960年)とbeautiful faceなど、それぞれの分野の国産第1号機と最新モデルが並べて置かれ、この数十年のあいだの猛烈な技術の進展が強調されている。

世界初の日本語ワープロ(1978年)

国産初の電気洗濯機(1930年)と最新の斜めドラムモデル

国産初のカラーテレビ(1960年)とbeautiful face

なお、9日から公開が始まる特別展示室では、SEDやHD DVDなどの映像機器や、ギネスで最小と認定された燃料電池システムや0.85型HDD、ロボットなど、東芝の最新技術が紹介される予定だ。

イベントの詳細、交通案内などはこちらを参照されたい。

【問い合わせ先】
<東芝130周年記念イベント事務局>
TEL/03-5762-0243 
受付時間/月〜金 10:00〜17:00
E-MAIL/[email protected]

(Phile-web編集部)

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