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[CEATEC2005:マスプロ] 1億台のアナログテレビ市場にフィットさせる自社製デジタルチューナーを開発

公開日 2005/10/05 13:40
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ブースに展示の地上・BS・110度CSデジタルチューナーDT330

挨拶した、マスプロ電工(株) 代表取締役社長 瀬尾英重氏
マスプロ電工は、5日正午よりプレスブリーフィングを行い、CEATECで展示中の地上・BS・110度CSデジタルチューナーDT330を紹介した。

挨拶に立った同社の瀬尾英重・代表取締役社長は「いよいよ東京タワーがフルパワー出力になることによって、本年度末までに関東圏で1,400万世帯が地上デジタル放送が受信可能にある。全国では合わせて2,700万世帯。これは約6割の世帯数になる。マスプロはこの環境に合わせて市場喚起するべく、地上デジタル放送を実際に見て、感動していただき、さらに触って使いやすい商品を積極的に開発していきます。」と語った。


地上デジタル放送受信機は約580万台が普及

市場には1億台以上のアナログテレビが普及している
「地上デジタル放送対応のテレビ出荷は着実に伸び、約580万台に達したが、まだまだ市場にはアナログ放送用のテレビ、ビデオが多く残っている。その数は1億台以上にのぼる。2011年7月24日に終了が決定している、現行の地上アナログ放送だが、アナログ放送用テレビでは、1)地上デジタルチューナー内蔵モデルに買い換えるか、2)外付けチューナーを接続して対応するか、の2点を選ばなければならない」と説明された。

具体例を挙げると、リビングルームのテレビは、地上デジタル内蔵の大画面・薄型テレビに買い換えたとしても、ベッドルームやプライベートルーム、既存のビデオデッキは、アナログ放送終了後には「ただのモニター」になってしまう。その1億台の市場に対しての提案がDT330になるという。

地上・BS・110度CSデジタルチューナーDT330の特徴は、まず、低価格ということ。希望小売価格\54,600(税込)は他社と比べても求めやすい価格となっている。これは地上デジタル放送受信に必要最低限の基本機能に絞って商品企画したことによる。

出力端子は同軸2系統のほか、D1/D3/D4を1系統備え、HDMIやi.LINKといったデジタル出力は排除して、低コスト化に努めた。LAN端子も装備していないため、データオンラインなどのインターネット回線を経由したサービスは利用できない。しかしながら、EPG(電子番組ガイド)やジャンル検索等の基本機能はしっかりとサポートしている。

4対3アスペクトの標準テレビでは、デジタル放送の4対3番組が小さくなってしまう

地上デジタル放送における4対3アスペクト番組は、約50%もある

また、地上デジタル放送の16対9ワイドアスペクト放送は徐々に増えてきてはいるものの、まだ50%が4対3アスペクトで両端にフレームをつけて16対9放送されている(マスプロ調べ)。例えば、4対3の29インチテレビの場合、地上デジタル放送の4対3放送は、23インチ相当の小さな画面になってしまう。そこで、DT330ではリモコンに「ズーム」ボタンを用意し、ユーザーが4対3放送を受信しているとき、その画面をテレビ全体に引き伸ばすことができる「フル画面表示機能」をつけた。

リモコンにある「ズームボタン」で4対3放送をズームアップできる「フル画面表示機能」

リモコンコードが3つ設定できるので、誤操作を防げる

また2台目、3台目のテレビ、ビデオに複数の外付けチューナーを使う場合が想定されるため、リモコンコードを3つ持たせて、リモコン誤操作を防いでいる。

(月刊AVレビュー編集部)

ceatec2005

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