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米コダック、北米約170のスクリーンで「M:i:III」をデジタルシネマ上映

公開日 2006/05/11 18:29
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イーストマン・コダック社は、パラマウント・ピクチャーズ社と協力し、新作映画「M:i:III(ミッション・インポッシブル:III)」を北米約170のスクリーンでデジタルシネマ上映することを明らかにした。

パラマウントは「M:i:III」のデジタル公開にあたり、横方向2,048画素を持つ「2K」以上の解像度を持つシネマグレードのプロジェクターを使用し、デジタル シネマ イニシアティブ(DCI)の定めた仕様レベルのセキュリティーを備えた劇場でしか上映させないという高いハードルを設けた。同社は「これらすべてに対応できる企業として、映画事業で豊富な資産を継承しているコダック社を選択した」としている。

同作品は8つのリールからなり、多国語によるサウンドトラックが用意されている。デジタル版は2種類の圧縮形式によりエンコードされ、4種類のサーバー用にパッケージングを行い、ハードディスク ドライブまたは衛星を介して劇場へ配信される。海賊版防止用に暗号化されており、上映前には、本編のデータとは別に劇場に送信されたスクリーンごとに個別の「解読キー」を使って、解読するようになっている。

パラマウントは4月から、ハリウッドにあるコダックの子会社であるレーザーパシフィック・メディア社のデジタルシネマ システムに、デジタル マスターを送り始め、一方でコダックの技術者は、さまざまなスクリーンで上映できるように各リールを圧縮・暗号化し、パッケージングを行った。

現在作品は北米の170を越えるスクリーンで公開されている。この数は北米でデジタル シネマ上映が可能な全スクリーン数の3分の1以上にあたり、デジタルシネマが上映されるスクリーン数としてはパラマウントとして過去最大であり、業界としても史上最多級となる見込みだ。

【問い合わせ先】
コダック(株)
エンタテインメント イメージング事業部
TEL/03-5540-2682


(Phile-web編集部)

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