キヤノン、初の家庭用HDVカメラを発売 − 新開発“1920 CMOS”を搭載
キヤノンは、同社初の家庭用HDVビデオカメラ“iVIS”「HV10」を発売する。カラーバリエーションは2パターンで、グラナイトブラックが9月上旬、バーニッシュシルバーが9月中旬の発売の予定。価格はオープンだが150,000円前後での販売が予想される。
同社は、この秋以降に発売するビデオカメラ製品を“iVIS”という新ブランドで展開する。iVISは「EYE」と「VISION」を掛け合わせた造語で、「目で見た情景、感じた思いをそのまま映像に記録する」という意味を表している。
HV10は、HDV方式のビデオカメラとして世界最小・最軽量を実現。同社の「IXY DV M5」と同様の縦型デザインを採用した。
撮像素子は、総画素数1,980×1,484画素(約296万画素)の1/2.7型CMOSセンサー「キヤノン HD CMOS」を搭載。このCMOSは動画用撮影用に新開発されたもので、民生用として初めて1,920×1,080画素の動画の読み出しが可能となった。
本センサーは、オンチップ除去回路の搭載によりランダムノイズの低減と固定パターンノイズの除去を実現しているほか、ベイヤー配列によるRGBフィルターにより高い色再現性を実現している。
HDV(1080i)方式の記録画素数は1,440×1,080画素のため、CMOSで読み出した映像は映像処理回路「DIGIC DV II」で1,440×1,080画素に圧縮されDVテープに記録される。
「DIGIC DV II」は、2005年11月に発売した「XL H1」(関連ニュース)や先月発表された「XH G1/A1」(関連ニュース)にも採用された映像エンジンで、HDV(1080i)方式の映像データを高速で処理することが可能だ。
レンズには、ハイビジョン撮影に対応する高い解像力を備えた、光学10倍ズームの「キヤノンHDビデオレンズ」を採用。高精度なガラス非球面レンズを採用することで、レンズユニットの小型化と高い描写力を実現しているという。また、同社独自の特殊コーティング技術「スーパースペクトラコーティング」を施すことで、同レンズの全ズーム領域においてフレアやゴーストの抑制を実現している。
また本機は、オートフォーカス機能「スーパークイックAF」についても、XH G1/A1を踏襲した。レンズ下に装備した三角測距方式の外測センサーで被写体までの距離を計測することで、素早い合焦動作を実現。同時に、CMOS内のTVAFセンサーで高精度なフォーカス合わせを行うことで、ピント合わせのスピードと精度を両立させている。なお外測センサーは、撮影条件や被写体条件を選ばないという特長から、夜間の撮影やスローシャッター撮影時に効果を発揮する。
手ブレ補正機能は、検知システムを強化。ベクトル検知とジャイロ検知の2種類のシステムを導入することで、「体から発せられる緩やかな揺れ」から「車などの速い揺れ」まで、幅広い周波数のブレを検知することが可能となっている。検知したブレの補正には、カメラの揺れにあわせてレンズを平行移動させるシフト式を採用している。
液晶モニターは2.7型ワイドでバックライト機能を搭載している。
静止画モードでは、約310万画素の静止画撮影が可能。撮影した写真はminiSDメモリーカードに保存される。また、動画撮影中にも静止画の撮影が可能で、この場合約200万画素の静止画として記録される。さらに、テープに記録した映像から気に入ったシーンを静止画(約200万画素)としてカードに切り出すことも可能。miniSDカード内の静止画はPictBridge対応のフォトプリンタなどで出力することができる。
【問い合わせ先】
キヤノンお客様相談センター
TEL/050-555-90004
(Phile-web編集部)
同社は、この秋以降に発売するビデオカメラ製品を“iVIS”という新ブランドで展開する。iVISは「EYE」と「VISION」を掛け合わせた造語で、「目で見た情景、感じた思いをそのまま映像に記録する」という意味を表している。
HV10は、HDV方式のビデオカメラとして世界最小・最軽量を実現。同社の「IXY DV M5」と同様の縦型デザインを採用した。
撮像素子は、総画素数1,980×1,484画素(約296万画素)の1/2.7型CMOSセンサー「キヤノン HD CMOS」を搭載。このCMOSは動画用撮影用に新開発されたもので、民生用として初めて1,920×1,080画素の動画の読み出しが可能となった。
本センサーは、オンチップ除去回路の搭載によりランダムノイズの低減と固定パターンノイズの除去を実現しているほか、ベイヤー配列によるRGBフィルターにより高い色再現性を実現している。
HDV(1080i)方式の記録画素数は1,440×1,080画素のため、CMOSで読み出した映像は映像処理回路「DIGIC DV II」で1,440×1,080画素に圧縮されDVテープに記録される。
「DIGIC DV II」は、2005年11月に発売した「XL H1」(関連ニュース)や先月発表された「XH G1/A1」(関連ニュース)にも採用された映像エンジンで、HDV(1080i)方式の映像データを高速で処理することが可能だ。
レンズには、ハイビジョン撮影に対応する高い解像力を備えた、光学10倍ズームの「キヤノンHDビデオレンズ」を採用。高精度なガラス非球面レンズを採用することで、レンズユニットの小型化と高い描写力を実現しているという。また、同社独自の特殊コーティング技術「スーパースペクトラコーティング」を施すことで、同レンズの全ズーム領域においてフレアやゴーストの抑制を実現している。
また本機は、オートフォーカス機能「スーパークイックAF」についても、XH G1/A1を踏襲した。レンズ下に装備した三角測距方式の外測センサーで被写体までの距離を計測することで、素早い合焦動作を実現。同時に、CMOS内のTVAFセンサーで高精度なフォーカス合わせを行うことで、ピント合わせのスピードと精度を両立させている。なお外測センサーは、撮影条件や被写体条件を選ばないという特長から、夜間の撮影やスローシャッター撮影時に効果を発揮する。
手ブレ補正機能は、検知システムを強化。ベクトル検知とジャイロ検知の2種類のシステムを導入することで、「体から発せられる緩やかな揺れ」から「車などの速い揺れ」まで、幅広い周波数のブレを検知することが可能となっている。検知したブレの補正には、カメラの揺れにあわせてレンズを平行移動させるシフト式を採用している。
液晶モニターは2.7型ワイドでバックライト機能を搭載している。
静止画モードでは、約310万画素の静止画撮影が可能。撮影した写真はminiSDメモリーカードに保存される。また、動画撮影中にも静止画の撮影が可能で、この場合約200万画素の静止画として記録される。さらに、テープに記録した映像から気に入ったシーンを静止画(約200万画素)としてカードに切り出すことも可能。miniSDカード内の静止画はPictBridge対応のフォトプリンタなどで出力することができる。
【問い合わせ先】
キヤノンお客様相談センター
TEL/050-555-90004
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドCANON
- 型番“iVIS”HV10
- 発売日2006年9月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格150,000円前後)
【SPEC】●使用カセット:MiniDVカセット ●映像記録規格:HDV(HDV1080i)、SD(DV規格) ●撮像素子:1/2.7型 CMOSセンサー ●総画素数:約296万画素 ●撮影レンズ:光学10倍 ●ファインダー:TFTカラー液晶ビューファインダー、0.27型約12.3万画素 ●液晶モニター:2.7型ワイド液晶、約21万画素 ●外形寸法:約56W×104H×106Dmm(グリップベルトを除く) ●質量:本体 約440g、撮影時 約500g