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<IFA2006:ビクター(1)>前世代の約半額か、ビクターD-ILA新プロジェクター世界初披露!

公開日 2006/09/02 17:38
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フロントプロジェクションコーナーに次々と吸い込まれる多くの来場者

ピアノブラックフィニッシュのHD-ILA Kino。前面レンズの左右に位置する給排気口が特徴だ
ビクター(JVC)ではIFA2006で世界初披露となる未発表モデルが登場した。「HD-ILA Kino」は、家庭向けD-ILAプロジェクターの新ラインナップとなる。

ビクターブースの中央に構える「HDフロントプロジェクション」コーナーで、あくまでも参考出品という扱いになるが、昨年発売のハイエンドモデルDLA-HD11KとDLA-HD12Kの姉妹機という位置づけになる。価格・発売時期は未定だが、当然年末〜来春発売というビジョン。価格は半額を狙っているというから、100万円前後のハイミドルクラスであろうと勝手に想像する。

気になるコンセプトだが、基本的にデザイン・仕様とも上位機の思想を継承している。ただし、これまでの2ユニット(プロジェクターヘッド+ビデオコントロール)から1ユニット構成になった。また大きさがグンと小さくなっている。無理をいって別の場所で前世代機と並べていただいた。


入力はHDMIが2系統になった

本体上面中央に位置する操作系パネル

新モデルだけでは大きさがピンとこないので、特別に上位機種と並べていただいた
明るさは約800ルーメン。D-ILAの持つ最大の特徴であるネイティブコントラストで「10,000対1」を目指している。給排気は前モデルの背面から、前面(風の流れは左前から右前)に切り替え、壁際にもおけるようになった。レンズシフトも上下左右可能になるという。しかも11K/12Kより安く、設置性も高い。

D-ILA 0.7パネルは承前。レンズ、ランプも基本的に同一のものだという。試作段階なので、ファンノイズは少しあるが、これはもっと落とせるという。デジタル映像入力のHDMIは2系統となった(Ver.1.2相当)。

IFA会場では150インチのスクリーンでHDDレコーダーからの出力でビデオ系と映画のソフトが用意されていた。実に明るく立体感があり、力強い。流行のアイリスを一切、使わない素性のよさ。ネイティブコントラストの高さがダイナミックレンジの広さにつながっている。なにしろ「できたて」なので、詳細評価はもう少し時間が必要である。

これで既発表の三菱LVP-HC5000、ソニーのVPL-VW50、年内発表が予定される他の液晶フルHDモデルと併せて、今年のプロジェクタージャンルは俄然、楽しみになってきたといえる。

(AVレビュー編集部・永井)

[IFA2006REPORT]

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