エプソン、DVD内蔵プロジェクターの新モデル「EMP-TWD3」を発売 − スクリーンセットも用意

エプソン販売（株）は、液晶プロジェクター“dreamio”シリーズの新モデルとして、DVDプレーヤーとスピーカーを本体に内蔵した「EMP-TWD3」を9月21日に発売する。

発売するのは、プロジェクター単体の「EMP-TWD3」と、スプリングローラー式のスタンド付き80型スクリーンをセットにした「EMP-TWD3SP」の2機種。価格はいずれもオープンだが、単体モデルは154,800円前後、セットモデルは159,800円前後での販売が予想される。実質5,000円程度で80型スクリーンが手に入ることになり、セットモデルの買い得感は非常に高い。

「電源、DVD、ドーン！」のキャッチフレーズでヒットを記録した「EMP-TWD1」（関連ニュース）の後継機。同社販売推進部によると、TWD1は発売直後から高い人気を誇り、16対9のプロジェクターのうち、安定して30％を超えるシェアを記録してきた。

TWD1のユーザー属性で特徴的なのは、女性が約20％と非常に高いこと。また、子供のいる家庭で所有される割合が高い。ヒットを記録した理由として同社は「DVDとスピーカーを一体化し、必要な配線が電源のみと煩わしさがないこと」と、「スクリーンセットモデルを用意したため、悩むことなくすべてが揃う気軽さ」を挙げ、さらに「一体型なので、ほかの部屋に気軽に持ち運んで使うことができる」ことも購入を後押ししたと分析。今回のTWD3でもこれらのコンセプトを踏襲しつつ、より使いやすく進化させた。

TWD1からの大きな変更点は、PC入力（D-Sub15ピン）を本体側面に装備したこと。またD-Sub15pin←→RCAコンポーネント変換ケーブルも同梱し、外部機器からのコンポーネント信号を入力することが可能。解像度は720p（D4）まで対応しており、デジタルレコーダーからのハイビジョン映像を入力することもできる。

また、PC接続時の使用感を高めるため、フォトムービー作成ソフト「デジカメde!!ムービーシアター2 LE for dreamio」も同梱。気に入った写真を選択し、演出とBGMを選択するだけで、自動的にフォトムービーが作成できる。

そのほかの特徴はTWD1と同様。DVDプレーヤーは日本ビクター（株）製で、「デジタルダイレクトプログレッシブ回路」を装備し、24コマのフィルム素材を直接プログレッシブ化する。

また、スピーカーにも同じく日本ビクターのDDスピーカーを採用。ダイレクトドライブ方式とスリムな形状により、広い指向特性を実現し、設置位置に依存しない広い視聴エリアを確保している。10WのDDスピーカーがDVDプレーヤーの両脇に2本装備されており、本機をラジカセなどの代わりに使用することも可能。そのほか音声面では、入力レベルに応じた低域の強調を行うAHB（アクティブ・ハイパー・バス）回路や、自然な音の広がりが得られるαサウンドモードなども装備する。なお、TWD3では、新たに音量の表示機能も追加した。

液晶パネルは0.55型で、解像度は854×480画素。輝度は1,200ルーメン、コントラスト比は1,000対1。

ランプには同社独自の「E-TORL」を搭載する。出力は135W。輝度の高さだけではなく、正確な色再現も可能にしている。

また、同社独自の「エプソンシネマフィルタ」を搭載。最適なカラーバランスを光学的に調整するもので、安定したコントラスト比を保ったまま、正確な色再現を実現できる。なお、映像モードは「ダイナミック」「リビング」「シアター」「シアター・ブラック」の4モードを用意し、各モードを選択することで、エプソンシネマフィルタのON/OFFやランプの出力などが自動調整される。

レンズは短焦点の1.5倍ズームレンズで、2.0mの距離から80型画面を投映できる。また 上下最大2画面分、左右最大1.5画面分のシフト幅を実現したレンズシフト機能も備える。

入出力端子は、前述のD-Sub15ピンのほか、ビデオ入力/Sビデオ入力/2ch音声入力/ヘッドホン出力/サブウーファー出力/光デジタル出力を装備する。

使い勝手の面では、従来からあるブレイク機能を踏襲。本体/リモコンに装備したブレイクボタンを押すことで、映像と音声を一時停止し、白い画面を投写する。暗い室内で、白い画面を一時的な照明代わりに使うこともできる。また、チャイルドロック機能や、10秒前に戻って再生するプレイバック機能、10分から150分まで設定できるスリープ機能なども備える。

【問い合わせ先】
エプソン販売（株）
液晶プロジェクターインフォメーションセンター
TEL/0570-00-4110

（Phile-web編集部）