<CES2007:松下電器>全ての製品に共通するHDクオリティを提案
パナソニックのブースでは、アメリカ国内向けの製品/技術発表がスペースの大半を占めていた。ブースの至る所に「Living in High Definition」というキャッチコピーが掲げられており、今年のテーマがHDエンターテイメントであることを伺わせた。
まず会場に入って目を引いたのが、103型プラズマから26型液晶テレビをズラリと並べた一角だ。103型プラズマテレビ、65型プラズマテレビに関しては、国内同様の仕様のものであることが確認できたが、興味深かったのはそれに続いて、展示されていたプラズマテレビ、PZ750、PZ700、PX77、PX75、PX750シリーズ、液晶テレビのLX700、LX70シリーズというブラックベゼルのモデルである。1,920×1,080のフルHD1080p表示に対応したPZ750、PZ700、PX750シリーズを筆頭に、1,366×768のPX77/75シリーズや液晶モデルが並んだ。
ディスプレイに採用された技術として新しさを感じたのは、「EZ Sync」と名付けられたHDMIをベースにしたAV機器間の連携機能だ。HDMIによる連携機能は、既に日本国内でも「VIERA Link」の登場が記憶に新しいが、この「EZ Sync」では、一つのリモコンによる連携ソリューションの他に、AVCHDカメラからBDレコーダーといったようなHD映像や音声を扱ったデータ転送的な機能や、AVアンプとテレビスピーカーの切替など「VIERA Link」をさらに進化させた機能を有している。さらには、将来の展望としてLANによるマルチルーム伝送にも対応する見込みであることをアナウンスしている。
また、海外特有の製品とも言うべきか、リアプロジェクションテレビも3機種の展示があった。PT-61LCZ70、PT-56LCZ70、PT-50LCZ70がそれである。いずれのモデルも1080pの入力に対応し、3系統のHDMI端子の搭載、EZ Syncの対応が特徴である。
ブルーレイディスク関連の話題でいうと、会場では北米向けBDプレーヤー「DMP-BD10K」のデモが複数行われており、パナソニックのブルーレイ・ディスクとフルHDディスプレイによるハイビジョンエンターテイメントへの力の入れ具合を感じることができた。DMP-BD10Kは、HDMIによる1080p出力やDolby Digital Plusへの対応、アナログ7.1ch出力を可能としていることをパネルにてアピールしていた。
また、国内でのDMR-BW200/BR100の登場に合わせてリリースされたBDメディアの展示も行われていた。
DVDレコーダーについても、独自開発の映像回路「ACCUTUNE DIGITAL TUNER」を使用した480p→1080pアップコンバージョンのデモブースを設けており、パナソニック製のDVDレコーダーには全てこの回路を搭載していることを来場者に伝えていた。
さらに昨年発表された電源を使用した伝送システム、Power Line Communication(PLC)の技術ならびに製品のデモブースも設置されている。内容としては、国内で発表されたものと同一であり、目新しい説明はなかったが、導入されているケースが少ない製品だけに、各国の報道陣や、一般の来場者の多くが足を止めていた。
プロジェクター関連では、TH-AE1000のアメリカ版となるPT-AE1000Uや、TH-AX100のアメリカ版となるPT-AX100Uのデモスペースを設置。順番待ちの列が絶えない盛況ぶりであった。
また、音楽機能に特化した技術で興味深かったのがミュージックサーバーの「SOLSYS System」なる技術を搭載した製品群だ。CD、DVD、DAPなど多彩なソースに対応しており、マルチルームへの対応やジュークボックス機能を搭載する。メインのデモを行っていた製品については型番の明記は見受けられなかったため参考出品であると予想されるが、80GBのHDDを搭載し39,000曲のリッピングを可能にしているとのこと。
ビデオカメラ関連では、話題のAVCHD規格対応のHD記録対応SDカメラ「HDC-SD1」の展示とパネルによるSDカードへのHD映像記録のソリューションを解説に力をいれていた。その他のDVCやDVDカメラなどについても、シューティングスポットを設けるなど、幅広いラインナップが道行く来場者の足を止めていた。
今回のパナソニックブース内のほとんどの展示においてキーワードとなっていた「High Definition」の文字だが、今年は以前のようにディスプレイ関連の商品だけでなく、レコーダー、カメラ、メディアなど様々な展示物がもうすでにHDクオリティを実現させていることを伝えていた。2007年のパナソニックも、HDをキーワードとして更なるレベルアップした製品や楽しみ方をAVファンに届けてくれることを期待したい。
(AV REVIEW編集部・立原)
ces2007
まず会場に入って目を引いたのが、103型プラズマから26型液晶テレビをズラリと並べた一角だ。103型プラズマテレビ、65型プラズマテレビに関しては、国内同様の仕様のものであることが確認できたが、興味深かったのはそれに続いて、展示されていたプラズマテレビ、PZ750、PZ700、PX77、PX75、PX750シリーズ、液晶テレビのLX700、LX70シリーズというブラックベゼルのモデルである。1,920×1,080のフルHD1080p表示に対応したPZ750、PZ700、PX750シリーズを筆頭に、1,366×768のPX77/75シリーズや液晶モデルが並んだ。
ディスプレイに採用された技術として新しさを感じたのは、「EZ Sync」と名付けられたHDMIをベースにしたAV機器間の連携機能だ。HDMIによる連携機能は、既に日本国内でも「VIERA Link」の登場が記憶に新しいが、この「EZ Sync」では、一つのリモコンによる連携ソリューションの他に、AVCHDカメラからBDレコーダーといったようなHD映像や音声を扱ったデータ転送的な機能や、AVアンプとテレビスピーカーの切替など「VIERA Link」をさらに進化させた機能を有している。さらには、将来の展望としてLANによるマルチルーム伝送にも対応する見込みであることをアナウンスしている。
また、海外特有の製品とも言うべきか、リアプロジェクションテレビも3機種の展示があった。PT-61LCZ70、PT-56LCZ70、PT-50LCZ70がそれである。いずれのモデルも1080pの入力に対応し、3系統のHDMI端子の搭載、EZ Syncの対応が特徴である。
ブルーレイディスク関連の話題でいうと、会場では北米向けBDプレーヤー「DMP-BD10K」のデモが複数行われており、パナソニックのブルーレイ・ディスクとフルHDディスプレイによるハイビジョンエンターテイメントへの力の入れ具合を感じることができた。DMP-BD10Kは、HDMIによる1080p出力やDolby Digital Plusへの対応、アナログ7.1ch出力を可能としていることをパネルにてアピールしていた。
また、国内でのDMR-BW200/BR100の登場に合わせてリリースされたBDメディアの展示も行われていた。
DVDレコーダーについても、独自開発の映像回路「ACCUTUNE DIGITAL TUNER」を使用した480p→1080pアップコンバージョンのデモブースを設けており、パナソニック製のDVDレコーダーには全てこの回路を搭載していることを来場者に伝えていた。
さらに昨年発表された電源を使用した伝送システム、Power Line Communication(PLC)の技術ならびに製品のデモブースも設置されている。内容としては、国内で発表されたものと同一であり、目新しい説明はなかったが、導入されているケースが少ない製品だけに、各国の報道陣や、一般の来場者の多くが足を止めていた。
プロジェクター関連では、TH-AE1000のアメリカ版となるPT-AE1000Uや、TH-AX100のアメリカ版となるPT-AX100Uのデモスペースを設置。順番待ちの列が絶えない盛況ぶりであった。
また、音楽機能に特化した技術で興味深かったのがミュージックサーバーの「SOLSYS System」なる技術を搭載した製品群だ。CD、DVD、DAPなど多彩なソースに対応しており、マルチルームへの対応やジュークボックス機能を搭載する。メインのデモを行っていた製品については型番の明記は見受けられなかったため参考出品であると予想されるが、80GBのHDDを搭載し39,000曲のリッピングを可能にしているとのこと。
ビデオカメラ関連では、話題のAVCHD規格対応のHD記録対応SDカメラ「HDC-SD1」の展示とパネルによるSDカードへのHD映像記録のソリューションを解説に力をいれていた。その他のDVCやDVDカメラなどについても、シューティングスポットを設けるなど、幅広いラインナップが道行く来場者の足を止めていた。
今回のパナソニックブース内のほとんどの展示においてキーワードとなっていた「High Definition」の文字だが、今年は以前のようにディスプレイ関連の商品だけでなく、レコーダー、カメラ、メディアなど様々な展示物がもうすでにHDクオリティを実現させていることを伝えていた。2007年のパナソニックも、HDをキーワードとして更なるレベルアップした製品や楽しみ方をAVファンに届けてくれることを期待したい。
(AV REVIEW編集部・立原)
ces2007