＜CEATEC2007：シャープ＞22V型フルHD液晶やアクオス向けYahoo!情報サービスを初公開

シャープは、例年通りAQUOSブランドを前面に押しだした製品展示を展開。ブースの中心部では、8月に発表した“未来の液晶テレビ”を多数展示し、来場者の足を止めた。

展示されたのは記者発表会（関連記事）で公開された各モデル。コントラスト10万対1、厚さ20mmという次世代のスペックに加え、従来の常識にとらわれない設置方法が目を惹く。屏風スタイルやガラスへの設置、ラックに収納するデザインなど、薄型化による様々な可能性を提案している。

また、フルHDパネルを搭載した26V型、22V型の液晶テレビが初めて参考出品された。これまでフルHDパネルで最小だったのは32V型。今回さらなる小型化を実現した両モデルだが、その技術内容は明らかにされなかった。「あくまで参考展示。具体的な製品化の予定は今のところない」（ブース説明員）という。

インターネットを使った情報配信サービスとして初めて「Yahoo! HD for AQUOS」を参考展示。本サービスは、Yahoo! JAPANが用意する各種情報をインターネットを介して楽しめるというもの。フルHDを活かしたコンテンツを楽しめるのが特徴で、デモでは「地図情報」「ブックス」「絵本」「グルメ」のメニューを体験することができる。

地図情報は、日本全国の地図を手軽に表示できる機能で、テレビで楽しむのに最適な文字サイズや線の太さが選ばれているという。ブックスでは、各種ジャンルの売り上げランキングなどを閲覧できるほか、各作品の詳細情報に表示されるQRコードを使って本の購入をすることもできる。また絵本は、子供向けのコンテンツで、音声付きの絵本を画面一杯に表示し楽しむことができる。サービス開始の具体的な時期などは未定だが、提供開始に向け、開発・準備が進んでいるという。

現行液晶テレビの展示も大々的に行われている。画質にこだわった“THXモデル”や最上位のGXシリーズをはじめ、全ラインナップを一堂に展示した。中でも目を引くのが、3色のカラーバリエーションのDSシリーズに、同じく3色のBDレコーダーを組み合わせた展示だ。テレビ/レコーダーを赤でそろえたシステムなどは、かなり印象的だ。

シャープ・ブースでは、携帯電話の展示にも力を入れている。各通信キャリアでAQUOSケータイを展示し、製品の性能、機能、ラインナップの豊富さをアピールしている。

（Phile-web編集部）