RWPPIが第46回目の定例会議を開催 − 「DVD Download」の互換性など報告
RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称:RWPPI)は14日、第46回目定例会議をパイオニア(株)の目黒本社にて開催した。
まず初めにRWPPI代表の相澤氏が開会の挨拶を行った。本会議で行う第7回「ラウンドロビンテスト」の結果報告、15日のジョイントラウンドロビンテストのセミナー、来週行われる台湾での第5回のセミナーなど、参加メンバーの日々の活動のおかげで、活発な情報の交換を行うことができていると語った。
■ 第7回「ラウンドロビンテスト(略称:RRT)」の結果報告
今回の議題は、昨年9月より開始された第7回「ラウンドロビンテスト」(以下、Stage7)の成果レポートの発表。初めに、ヘッドチェアの石井英宏氏(パイオニア)が登壇し、今回のテストの概要を説明した。
Stage7は、Physical Format WG、Logical Format Wrighter WG、Logical Format Recorder WG、Playback Compatibility WGという、4つのワーキンググループ(WG)に分けられている。今回は「2倍速DVD-RW DL」や「DVD-Download Disc」といった規格のディスクが新たに検証対象に加わり、各種製品の動作状況の確認が進められたという。参加企業は計42社。多数の参加により、非常に高いマーケットカバー率を実現している。
石井氏は、「全体で265製品、365項目にわたったテストの結果、各社の機器/メディア間で高い互換性をキープできていることを確認できた」と説明。2008年度のStage8については新たに「12倍速DVD-R DL」を検証対象に加える予定であると語った。
Physical Format WGの成果を発表したのはコ・チェアマンを務める大垣氏(ソニーNECオプティアーク)。同WGには18のメディアメーカーが参加し、8社のDVDライターとの互換性の検証などを行った。
検証を行ったのは「16倍速DVD-R」「8倍速DVD-R DL」「8cm DVD-R DL」「2倍速DVD-RW DL」の4メディア。大垣氏は「ほぼ全てのテスト項目において良好な結果を得られたと」報告した。また次回のRRTでは、「12倍速DVD-R DL」「DVD Download for CSS」を検証項目に含めていきたいと豊富を語った。
Logical Format Wrighter WGの成果を報告したのは、チェアを務める篠原氏(TEAC)。本WGには8社が参加し、ライターの記録・再生性能に関する検証を行った。
「8cm DVD-R/-RW」については7社が参加し、42の機器との互換性を検証。結果、100%の互換性を確認できたという。次回のRRTについて篠原氏は「DVD-RW DLの検証をさらに進めていきたい」と語った。
Logical Format Recorder WGのテスト結果は、チェアの川原氏(パイオニア)が報告を行った。同WGは、「DVD-R/-RW」におけるVRモードの記録、ならびに再生の検証を行った。
本テストには8社が参加し、合計83通りの組み合わせで検証を行った。全テスト項目について優良な結果が得られたという報告が行われた。川原氏は、「この分野は長期間にわたって高いコンパチビリティを実現しており、活動の成果が現れていると考えられる」と説明した。
Playback Compatibility WGの報告を行ったのはチェアマンの篠木氏(ケンウッド)。「市場に出回る前のディスクを検証したい」という参加社の要望を受け、「DVD Download」「DVD-RW DL」を中心としたテストを実施。18社が参加し、135モデルに及ぶ機器の再生互換性が検証された。篠木氏は、「テスト結果は参加社にフィードバックしており、メーカー間で詳細な情報を共有することができた。各メーカーともに、これらの結果を今後のサービスに活かしてほしい」と語った。
最後に、RWPPI事務局の森下氏が直近のセミナー・ミーティングの日程について報告を行った。
■ 特別講演 EVERPLAY記録の「HOT ALBUM」
定例会議の後半には、ホットアルバムコム(株)小星代表取締役社長による特別講演が行われた。同社は“写真の安心保管”を目指した商品「HOT ALBUM」を展開するメーカーで、「EVERYPLAY規格」による、光メディアへの写真記録を推し進めている。
同氏はまず、スチルカメラがアナログからデジタルに移行したことで、写真を紛失・消失するリスクが非常に高くなったことを指摘。また、デジカメユーザーの大多数がPCでの写真管理をうまく行えていないという統計データを示し、“簡単かつ安全”な写真の保管方法が求められていると説明した。
同社のHOT ALBUMは現在、写真管理ソフトをあらかじめ収録した記録用CD-Rと、写真管理ソフト単体を提供している。同ソフトはCASIOの“EXILIM”にバンドルされたことなどから、ユーザー数が急速に拡大しているという。本ソフトを使用することで、HDDとCD-Rにデータをバックアップすることができるほか、スライドショーをVCD(Video CD)として書き出すこともできる。
本ソフトでディスクへの書き込みに使用しているEVERYPLAY規格は他メディアにも対応していく予定で、同氏は「今後はDVDやBDなどにも対応していきたい」と語る。また幅広いユーザーに使用してもらうため、使用方法の講座なども積極的に展開していきたいという。なお、過去に実際に実施した講座では、お年寄りが過去の写真をまとめた自分史をつくり、非常に好評を得たという。
さらに同社は、グループでシームレスに写真のやりとりができる「グループ写真共有サイト」運営といった構想も持っており、写真文化の発展をさらに推し進めていく予定だ。
(Phile-web編集部)
■ 第7回「ラウンドロビンテスト(略称:RRT)」の結果報告
Stage7は、Physical Format WG、Logical Format Wrighter WG、Logical Format Recorder WG、Playback Compatibility WGという、4つのワーキンググループ(WG)に分けられている。今回は「2倍速DVD-RW DL」や「DVD-Download Disc」といった規格のディスクが新たに検証対象に加わり、各種製品の動作状況の確認が進められたという。参加企業は計42社。多数の参加により、非常に高いマーケットカバー率を実現している。
石井氏は、「全体で265製品、365項目にわたったテストの結果、各社の機器/メディア間で高い互換性をキープできていることを確認できた」と説明。2008年度のStage8については新たに「12倍速DVD-R DL」を検証対象に加える予定であると語った。
検証を行ったのは「16倍速DVD-R」「8倍速DVD-R DL」「8cm DVD-R DL」「2倍速DVD-RW DL」の4メディア。大垣氏は「ほぼ全てのテスト項目において良好な結果を得られたと」報告した。また次回のRRTでは、「12倍速DVD-R DL」「DVD Download for CSS」を検証項目に含めていきたいと豊富を語った。
「8cm DVD-R/-RW」については7社が参加し、42の機器との互換性を検証。結果、100%の互換性を確認できたという。次回のRRTについて篠原氏は「DVD-RW DLの検証をさらに進めていきたい」と語った。
本テストには8社が参加し、合計83通りの組み合わせで検証を行った。全テスト項目について優良な結果が得られたという報告が行われた。川原氏は、「この分野は長期間にわたって高いコンパチビリティを実現しており、活動の成果が現れていると考えられる」と説明した。
■ 特別講演 EVERPLAY記録の「HOT ALBUM」
同氏はまず、スチルカメラがアナログからデジタルに移行したことで、写真を紛失・消失するリスクが非常に高くなったことを指摘。また、デジカメユーザーの大多数がPCでの写真管理をうまく行えていないという統計データを示し、“簡単かつ安全”な写真の保管方法が求められていると説明した。
同社のHOT ALBUMは現在、写真管理ソフトをあらかじめ収録した記録用CD-Rと、写真管理ソフト単体を提供している。同ソフトはCASIOの“EXILIM”にバンドルされたことなどから、ユーザー数が急速に拡大しているという。本ソフトを使用することで、HDDとCD-Rにデータをバックアップすることができるほか、スライドショーをVCD(Video CD)として書き出すこともできる。
本ソフトでディスクへの書き込みに使用しているEVERYPLAY規格は他メディアにも対応していく予定で、同氏は「今後はDVDやBDなどにも対応していきたい」と語る。また幅広いユーザーに使用してもらうため、使用方法の講座なども積極的に展開していきたいという。なお、過去に実際に実施した講座では、お年寄りが過去の写真をまとめた自分史をつくり、非常に好評を得たという。
さらに同社は、グループでシームレスに写真のやりとりができる「グループ写真共有サイト」運営といった構想も持っており、写真文化の発展をさらに推し進めていく予定だ。
(Phile-web編集部)