「iVDR Xtreme」や「シリコンiVDR」など新規格を提案 − iVDRセミナー2008
リムーバブル型のHDDメディア「iVDR」の標準化を目指して活動を行うiVDRコンソーシアムが、メディアの最新動向やビジネス展開など、諸活動を紹介するための「iVDRセミナー2008」を都内で開催した。
本日のセミナーではコンソーシアム関係者による複数の特別講演が開催された。本項では、最初のセミナーに登壇した三洋電機(株)泰間健司氏が発表した“iVDRの最新動向”の内容をご紹介しよう。
始めに泰間氏はiVDRの特徴について改めて触れ「大容量、高い互換性、優れた著作権保護技術がiVDRの特徴。家庭内のAV機器やモバイル機器、車載機器など異なるアプリケーション間で、誰もが簡単にデジタルコンテンツを持ち運んで楽しめるような環境を積極的に実現していきたい」と語った。
iVDRを活用した機器は既に日立、日立マクセル、アイ・オー・データ機器、および中国の国際精華社によって商品化が実現されているが、このたび新たにHDDドライブの大手メーカーである米シーゲート・テクノロジー社がiVDR市場へ参入することを泰間氏は明らかにした。またアイ・オー・データ機器と日立マクセルがiVDR対応のハイビジョンプレーヤーの試作機を、TDKが記録媒体にフラッシュメモリーを採用した「シリコンiVDR」の試作機をそれぞれ展示し、進化するiVDRの新しいアプリケーションを紹介した。
この日、iVDRの新しい規格として「iVDR Xtreme」「iVDR-i/O」「シリコンiVDR」の3種が加わることも発表された。
iVDR Xtremeの規格は、カートリッジ内部に3枚のディスクを装填できる構成とし、圧倒的な大容量を実現するほか、ミリタリー規格もカバーする高い耐衝撃性を確保。その他ストレージ機能だけでなく、新たに地デジチューナーやワイヤレスユニットなど、スロットを搭載する機器本体に機能を拡張できる仕様としている。
またカートリッジの特徴は、コネクターやガイドレールなどを他の規格のiVDRと共通化したことで、iVDR、iVDR Mini、iVDR Xtremeの3つに対応するスロットが容易に実現できるという。カートリッジのサイズは長さと厚みが他の規格よりも若干大きくなっているが、角に丸みを持たせ、耐衝撃にも強いデザインとしている。
さらに、iVDRコネクターの仕様も拡張され、これまで使われてきたATAをサポートする「ポートA」に加えて、未使用だった「ポートB」をUSB対応とし、対応機器の機能拡張を可能にしている。このUSB対応のポートを活用したiVDRは新たに「iVDR-i/O(アイ・オー)」として位置づけられ、それぞれiVDR-i/O、iVDR Mini-i/O、iVDR Xtreme-i/Oとしてカテゴライズされることとなる。
また泰間氏より「iVDRにとってのもうひとつの重要な取組」として紹介されたフラッシュタイプのiVDRはTDKが試作機を展示。今回新たなHDDを記録メディアに用いない、新たなタイプのメディアを規格として立ち上げる狙いとしては「車などでより使いやすいiVDRを目指している。今回技術規格を改定して、フラッシュやシリコンも投入できるようにした。その特性を活かした新たなiVDRの登場にコンソーシアムは大いに期待している」と泰間氏は語る。
最後にこれからのiVDRを巡る戦略について触れた泰間氏は「従来のiVDRに加えて、それぞれのアプリケーションの用途にベストフィットする新しいiVDRのカテゴリーを広げることで、iVDRの循環的な利用シーンを確立したい」と意気込みを語った。iVDRコンソーシアムとしては、今後速やかに海外での普及を拡大するため、新たにISO/IECにおいて規格の国際標準化に向けた取り組みもスタートさせたを、泰間氏は最後に付け加えた。
【問い合わせ先】
iVDRコンソーシアム 事務局
TEL/0584-64-4580
(Phile-web編集部)
始めに泰間氏はiVDRの特徴について改めて触れ「大容量、高い互換性、優れた著作権保護技術がiVDRの特徴。家庭内のAV機器やモバイル機器、車載機器など異なるアプリケーション間で、誰もが簡単にデジタルコンテンツを持ち運んで楽しめるような環境を積極的に実現していきたい」と語った。
iVDRを活用した機器は既に日立、日立マクセル、アイ・オー・データ機器、および中国の国際精華社によって商品化が実現されているが、このたび新たにHDDドライブの大手メーカーである米シーゲート・テクノロジー社がiVDR市場へ参入することを泰間氏は明らかにした。またアイ・オー・データ機器と日立マクセルがiVDR対応のハイビジョンプレーヤーの試作機を、TDKが記録媒体にフラッシュメモリーを採用した「シリコンiVDR」の試作機をそれぞれ展示し、進化するiVDRの新しいアプリケーションを紹介した。
この日、iVDRの新しい規格として「iVDR Xtreme」「iVDR-i/O」「シリコンiVDR」の3種が加わることも発表された。
iVDR Xtremeの規格は、カートリッジ内部に3枚のディスクを装填できる構成とし、圧倒的な大容量を実現するほか、ミリタリー規格もカバーする高い耐衝撃性を確保。その他ストレージ機能だけでなく、新たに地デジチューナーやワイヤレスユニットなど、スロットを搭載する機器本体に機能を拡張できる仕様としている。
またカートリッジの特徴は、コネクターやガイドレールなどを他の規格のiVDRと共通化したことで、iVDR、iVDR Mini、iVDR Xtremeの3つに対応するスロットが容易に実現できるという。カートリッジのサイズは長さと厚みが他の規格よりも若干大きくなっているが、角に丸みを持たせ、耐衝撃にも強いデザインとしている。
さらに、iVDRコネクターの仕様も拡張され、これまで使われてきたATAをサポートする「ポートA」に加えて、未使用だった「ポートB」をUSB対応とし、対応機器の機能拡張を可能にしている。このUSB対応のポートを活用したiVDRは新たに「iVDR-i/O(アイ・オー)」として位置づけられ、それぞれiVDR-i/O、iVDR Mini-i/O、iVDR Xtreme-i/Oとしてカテゴライズされることとなる。
また泰間氏より「iVDRにとってのもうひとつの重要な取組」として紹介されたフラッシュタイプのiVDRはTDKが試作機を展示。今回新たなHDDを記録メディアに用いない、新たなタイプのメディアを規格として立ち上げる狙いとしては「車などでより使いやすいiVDRを目指している。今回技術規格を改定して、フラッシュやシリコンも投入できるようにした。その特性を活かした新たなiVDRの登場にコンソーシアムは大いに期待している」と泰間氏は語る。
最後にこれからのiVDRを巡る戦略について触れた泰間氏は「従来のiVDRに加えて、それぞれのアプリケーションの用途にベストフィットする新しいiVDRのカテゴリーを広げることで、iVDRの循環的な利用シーンを確立したい」と意気込みを語った。iVDRコンソーシアムとしては、今後速やかに海外での普及を拡大するため、新たにISO/IECにおいて規格の国際標準化に向けた取り組みもスタートさせたを、泰間氏は最後に付け加えた。
【問い合わせ先】
iVDRコンソーシアム 事務局
TEL/0584-64-4580
(Phile-web編集部)