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次世代の“音楽プラットフォーム”に

ZMP、音楽再生ロボ「miuro」の新機能を発表 − 首都大学東京と共同研究

公開日 2008/12/17 18:25 Phile-web編集部
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(株)ゼットエムピーは、同社が2006年12月に発売した音楽再生ロボット「miuro(ミューロ)」を使用した次世代音楽配信サービスを、首都大学東京と共同で研究。その内容について本日発表会を行った。

miuro。こちらは現在調整開発中のもので、製品版は中央の四角いセンサー部が内部に収納される予定とのこと

miuroの概要

ZMPと首都大学東京 システムデザイン学部の高間康史準教授が研究しているのは、「miuro」を使用して利用シーンやシチュエーションに合わせた高精度な楽曲レコメンドが行えるサービス。


ZMP 谷口社長(左)首都大学東京 高間準教授(右)
miuroはiPod再生機能や自律移動機能、無線LAN機能を備えているほか、ケンウッドの音質マイスターがチューニングを行っており、音質へのこだわりも話題となった製品だ(関連ニュース)。発表会にはZMP 代表取締役社長の谷口恒氏と高間康史準教授らが出席。サービスのプレゼンテーションを行った。

今回両者が新サービスの例として紹介したのは、上に挙げたmiuroの特長を活かした以下のようなサービスだ。

■miuro×光インターネット、定額制音楽配信サービス
・1,000円/月程度でmiuroをレンタル
・デスク/リビングなどのシチュエーションにより楽曲をタグ付け、レーティング
・作成されたデータベースからおすすめ楽曲を定額配信

簡単に高精度の楽曲レコメンドができるミュージックコンシェルジュを目指す

生成された好みやシチュエーションのデータベースを共有し、好きそうな曲をリコメンドする機能も


両者によれば、これまでは「アーティスト」や「ジャンル」など曲の分類・整理タグが主流だったが、デスク/リビングなどの「生活シーン」、仕事中/勉強中などの「シチュエーション」タグが増え始めているという。そこで、miuroの自律移動機能を活かし、各部屋に赤外線ビーコンを配置。ビーコンに部屋情報をラベリングしておき、それによって楽曲に生活シーンのタグ付けを行う。すると家中のさまざまなところについてくるmiuroが、その部屋にいるときおすすめの楽曲を流してくれる…というイメージだ。なお楽曲レーティングもmiuroをなでる/叩くなどの直感的操作によって行えるため、PCレスで簡単に操作できるのも特長のひとつとしている。

ビーコンの発する赤外線に導かれ自律移動するmiuro

こうしてできたデータベースは他のユーザーと共有することができ、無線LANによって好みの近いユーザーがおすすめする楽曲を定額でストリーミング配信するなどのサービスも実現可能だとしている。

さらに、通信会社などと連携し、ユーザーが閲覧しているwebサイトに合わせ最適な曲を再生して購買意欲の増加に繋げたり、音楽の合間に音声広告を挿入したりといった利用法も想定している。

通信会社や音楽コンテンツ会社、検索サイトなどさまざまな分野で提携を狙う

SDKを本日より受註開発を受け付けする

本日よりmiuro SDK(Software Development Kit)などの受託開発受注を開始。協力会社を募る。谷口社長は「ユーザーのミュージックコンシェルジェ=miuroを目指す。音楽再生以外にも、電話機や火災報知器、災害情報通知など公共的機能の提供など、その利用可能範囲は幅広い。2009〜2010年頃までには、さまざまなアプリケーションの音楽プラットフォームとして世界展開していく考え。全世界で10万台の販売を目標にしたい」と今後の展望を語った。

miuroを核に今後さまざまなサービスの展開を考えているという



【受託開発の問い合わせ先】
(株)ゼットエムピー
TEL/03-5738-4855
MAIL/[email protected]

【miuroについての問い合わせ先】
(株)ゼットエムピー
お客様相談センター
TEL/050-5509-7410

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