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「2台目テレビ需要」の拡大にも貢献

かんたん&高画質のコンセプトがヒット − シャープがBD内蔵“AQUOS DXシリーズ”製品説明会を開催

公開日 2009/02/17 18:20 Phile-web編集部
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シャープのBDレコーダー内蔵液晶テレビ“AQUOS DXシリーズ”が、昨年冬の発売以来、薄型テレビやレコーダーのエントリー層を中心に好評を博しているという。同社は本日、マスコミ向けにDXシリーズのコンセプトと販売動向に関する説明会を行った。


LC-52DX1

DXシリーズのラインナップ
AQUOS DXシリーズの商品企画に携わったシャープ(株)AVシステム事業本部 液晶デジタルシステム第1事業部 商品企画部 係長の渥美忠道氏が、商品の特徴や発売後の市場動向を説明した。


シャープ(株)渥美忠道氏
はじめに現在のDXシリーズを取り巻く市場動向について、渥美氏は「2011年のアナログ放送停波に向けて、デジタル放送のインフラは着実に広がりつつあるが、テレビの普及はまだまだこれから伸びていける段階だろう。リビングに置くメインテレビの買い換え需要も期待したいが、一方で書斎や寝室などに置く“2台目需要”の成長も08年度は相当伸びた。今後、景気動向に影響を受けることもあるだろうが、2台目需要に牽引された緩やかな伸びが続いていくことだろう」とした。またBDレコーダー商品についても「セル/レンタルともにソフトの市場が順調に拡大し、ビッグタイトルも増えてきている。これにともないハードの需要も高まっている。また録画用のブランクディスクの単価もますますユーザーフレンドリーなものになっており、ハイビジョン録画市場の拡大にも期待が持てる」と語った。

放送インフラの拡大に伴い、薄型テレビの普及も進みつつある

薄型液晶テレビの「2台目需要」の高まりが顕著であると説明


セル/レンタルともにBDソフトの人気が拡大しつつある

BDのブランクディスクもより手頃な価格に
一方で、デジタルAVのエントリーユーザーの動きが未だ鈍く「ハイビジョンレコーダーの普及は進んでいるが、アナログビデオデッキのユーザーは買い換えが進まない」ことも従来からの課題だったという。「ユーザーの声を聞くと“最新のデジタルAV機器は操作が難しい”、“デジタル化に不安”という考え方が根強く残っているようだ。こうした方々にも、ビデオデッキの手軽さや利便性をそのままに楽しんでいただくことが“DXシリーズ”のコンセプトだった」と渥美氏は説明する。

昨年冬の発売以来、実際のDXシリーズの売上げは好調に推移し現在に至るという。渥美氏の説明によれば、同社の調査ではDXシリーズとしてラインナップする全16機種で、昨年末の商戦期において薄型液晶テレビ市場の売上げシェアでおよそ5%を獲得できたという。中でも26V型の「LC-26DX1」の売れ行きがめざましく、同時期に販売されていたシャープの液晶テレビの中で10%を超える売上げ構成比を記録したそうだ。「ユーザーの2台目需要の高まりに対して、BDが録画・再生できるという本機の付加価値提案がマッチしたのでは」と渥美氏はみる。


26V型「LC-26DX1」の人気が特に高いという

2台目テレビの需要拡大をDXシリーズで狙う
DXシリーズの詳しい機能については過去の記事を参照していただきたいが、シャープの独自技術により世界で初めてBDレコーダーの機能を薄型液晶テレビに内蔵しながら、簡単操作と高画質再生を実現した点が最大の特徴だ。BDの録画・再生に要する操作手順を極力減らし、これまでデジタルレコーダー製品になじみのなかった入門ユーザーにも、抵抗なく楽しめるようなインターフェースの工夫が随所に盛り込まれている。また単純な便利さを追求しただけでなく、大画面でこそ味わえる高画質映像の魅力や、ハイビジョン映像の高画質+長時間録画の魅力にもこだわった一体型モデルだ。壁掛け設置も可能な52V型から26V型まで、豊富な画面サイズとカラーのバリエーションを揃えている。そして何よりテレビと録画・再生機がオールインワンとなったことにより、設置のスペースファクターにも優れ、配線もすっきりとレイアウトできるというメリットも得られる。

DXシリーズの発売以後、同社が独自に集めたユーザーアンケートの調査結果も一部紹介された。まず、ユーザー像については「購入決定者の割合が、DXシリーズでは女性の割合が他のAQUOSシリーズと比べて約2倍に増えている」という。その背景として「かんたん便利」というシリーズのコンセプトが多くの女性ユーザーから共感を得て、自分で購入するテレビを選びたいという意欲を刺激したのではと渥美氏は分析する。

DXシリーズを手に入れたことにより「従来所有する機器と比較して録画の頻度が約1.5倍に増加」したという声も多かったという。さらにテレビにつなぐ周辺機器については、オールインワンのDXシリーズを置くことで、それまでに設置していたビデオデッキを中心に約2分の1に減ったという調査結果も示された。

渥美氏はDXシリーズの今後について「2台目需要での注目度も高いが、春商戦以降は一人暮らしの方を中心とした新生活需要にもヒットして、さらなる伸びが期待だろう」と語る。また単体レコーダーの"AQUOSブルーレイ”で録画したコンテンツを「ダビング10」のメリットを活かして、家族それぞれがBDディスクにダビングして、各部屋に置いたDXシリーズで楽しむというライフスタイルも提案していきたいとした。


DXシリーズとAQUOSブルーレイ、それぞれのコンセプトの違いを説明

レコーダーとDXシリーズを活かしたライフスタイルを提案
渥美氏は最後に「液晶とBD両方の基幹デバイスを持っていたことが当社の強み。DXシリーズ専用のブルーレイユニットを迅速に開発できたことで、世界初のBDレコーダー内蔵液晶テレビを実現することができた」とアピールした。

DXシリーズのヒットが「ハイビジョン録画機能」の搭載を中心に、今後同社の液晶テレビ“AQUOS”のラインナップへどのように影響を及ぼしていくのか、さらに注目が集まっていくだろう。

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