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高画質化・高機能化と小型化を両立

ソニー、世界初の「積層型構造」採用の新CMOS「Exmor RS」を商品化

公開日 2012/08/20 18:58 ファイル・ウェブ編集部
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そして「その市場規模は現在のスマートフォンのセンサー市場規模より、もっと大きいものになるだろう」とし、「こういったものもソニーの半導体、ソニーのデジタルイメージングが得意とするところ。こういったところにソニーの力を結集していき、より大きな事業を展開していきたい」と言葉を続けた。

同社のイメージセンサー事業については、執行役EVPデバイスソリューション事業本部 本部長の鈴木智行氏も「4月の経営方針説明会で、エレクトロニクス事業の重点施策に『コア事業の強化』を挙げたが、その中心にあるのがデジタルイメージングだ」とコメント。同社イメージングセンサーの優位性が「新規事業の創出やイノベーションの加速にも役立ってくれると思っている」とした。

鈴木智行氏

同社イメージセンサー出荷数の推移

そして「ソニーはこれまで世界初と言われる商品をいくつも生み出すことで人々に感動や喜びを提供してきた企業だ。しかし昨今そういう製品がなかなか出なくてソニーの輝きが失われたのではないかと言われることもある」と語り、「ソニーの輝きを取り戻すべくデバイスからソニーを変えるという意気込みでやっていく」と述べた。

また「CCDの時代には『フィルムを超える』ことを目指していた」とし、「CMOSでは静止画と動画をエクセレントに融合して『人間の目を超える』ことを目標にやってきた」とコメント。

目標に掲げている1億画素という高解像度、4K2K/240fpsという性能、0.1ルクス以下に対応する高感度、1000fps以上の高速性能といった数値を「ほぼクリアできる状況にきている」と語る。

「人間の目を越える」ことを目標にイメージセンサーを開発

そして、そうした人間の目の限界を越えるイメージセンサーを提供することで「見えないものが見えることによって様々な喜びを感じてもらえたのではないか」とコメント。「ロンドンオリンピックでのスーパースローモーション映像も大きな感動を与えたと思う」など先のオリンピックにも触れながら「今後もイメージセンサー技術は長足の進歩を続けるだろう。我々は、イメージセンサーの技術革新によって人々に新しい感動を与えるようなデジタルイメージングワールドを作っていきたい」と語った。

人間の目の限界を越える様々な進化を続けてきたと説明

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