速攻インプレッションも有り
<IFA>パナソニック、新機構採用のハイレゾ対応ヘッドホン「RP-HD10」
パナソニックは、50,000Hzまでの再生が可能なハイレゾ対応ヘッドホン「RP-HD10」を発表した。欧州では10月初旬に249ユーロで発売予定。日本向けの発売は未定だという。
50mmの密閉型ドライバーを搭載し、4〜50,000Hzの再生が可能。ハウジングはアルミ製。ヘッドバンドの長さのほか、ハウジングを前後方向/内外方向に調整できる新機構「horizontal slide adjuster」を採用し、様々なユーザーにフィットする装着感を実現する。
50mmドライバーは、新素材を200層に重ねたマルチレイヤーフィルムダイヤフラムを採用。この高分子素材は弾力性に富み、音を余すところなく再生することができるため、50,000Hzまでの再生を可能にしたとのことだ。
また、ドライバーの共振を抑えるPolylacticacid (PLA) driver chassisを採用し、耳障りになる周波数帯を低減するという。
インピーダンスは18Ωで、感度は92dB/mW。定格入力は1,500mW IEC。ヘッドバンド部およびイヤーパッドは合皮製。ケーブルは取り外し可能で、1.2mのものと3.0mのものが付属する。導体の素材は「おそらくOFCではないか」(同社説明員)とのこと。プラグ部は3.5mm金メッキステレオミニで、6.3mmへの変換アダプターも付属する。
■「RP-HD10」の音質を速攻レポート!
ブースに出展された「RP-HD10」は音質も最終段階とのこと。さっそくその音を聴いてみたので、インプレッションをお伝えしよう。試聴ソースは「牡牛座ラプソディ:キリンジ」と「ミス・パラレルワールド:相対性理論」、「ショパン/バラード第一番:ツィメルマン(ピアノ)」、「kuniko plays reich/加藤訓子」で、いずれもiPhone内の44.1kHz/16bit音源となる。
まず、50,000Hzまでの再生を謳っているだけあって、高域の伸びが非常に印象的。「牡牛座ラプソディ」と「ミス・パラレルワールド」のシンバルやパーカッションの音のバシッと小気味よくキマる感じは特筆もので、音の細かな粒立ちまで非常にはっきりと分かる。ただそのサウンドはあまりにも(自分にとって)初めての体験だったので、最初は「高音に寄りすぎなのでは?!」と驚いてしまったほど。
しかししばらく聴いてみると、確かに高域に耳が行きがちにはなるのだが、中域のボーカルや低域にもしっかりとしたボリュームがあり、ブーミーになりがちなベースの音も筋肉質に描き出してくれていた。またツィメルマンのピアノはやや硬質な印象。
とても相性が良かったと感じたのが「kuniko plays reich」。「Electric Counterpoint」の第1楽章はスチールパンの音色が非常に広い帯域で重なり合っていくのが特徴だが、それをうまく描き出している。高域〜中域のトレモロパートの粒立ちは残しつつ、低域のアンビエントな響きが絡まり合い、広い音場感を生み出していた。これは4〜50,000Hzという広再生周波数帯域の恩恵だろう。
サウンドの傾向を簡単にまとめると、すっきりとクリアでタイトな音調が持ち味のモデルだと感じた。
イヤーパッドはしっとりと柔らかな肌触り。新機構「horizontal slide adjuster」は、派手さはないが確実に装着感が変わる縁の下の力持ち的な感じの機構だ。しかし密閉性はさほど高くなく、音楽を聴いているときでも外の音がかなり入ってくるのが気になった。電車内などで使うというよりは、自宅でじっくりと音楽を楽しむのにマッチするモデルだろう。
50mmの密閉型ドライバーを搭載し、4〜50,000Hzの再生が可能。ハウジングはアルミ製。ヘッドバンドの長さのほか、ハウジングを前後方向/内外方向に調整できる新機構「horizontal slide adjuster」を採用し、様々なユーザーにフィットする装着感を実現する。
50mmドライバーは、新素材を200層に重ねたマルチレイヤーフィルムダイヤフラムを採用。この高分子素材は弾力性に富み、音を余すところなく再生することができるため、50,000Hzまでの再生を可能にしたとのことだ。
また、ドライバーの共振を抑えるPolylacticacid (PLA) driver chassisを採用し、耳障りになる周波数帯を低減するという。
インピーダンスは18Ωで、感度は92dB/mW。定格入力は1,500mW IEC。ヘッドバンド部およびイヤーパッドは合皮製。ケーブルは取り外し可能で、1.2mのものと3.0mのものが付属する。導体の素材は「おそらくOFCではないか」(同社説明員)とのこと。プラグ部は3.5mm金メッキステレオミニで、6.3mmへの変換アダプターも付属する。
■「RP-HD10」の音質を速攻レポート!
ブースに出展された「RP-HD10」は音質も最終段階とのこと。さっそくその音を聴いてみたので、インプレッションをお伝えしよう。試聴ソースは「牡牛座ラプソディ:キリンジ」と「ミス・パラレルワールド:相対性理論」、「ショパン/バラード第一番:ツィメルマン(ピアノ)」、「kuniko plays reich/加藤訓子」で、いずれもiPhone内の44.1kHz/16bit音源となる。
まず、50,000Hzまでの再生を謳っているだけあって、高域の伸びが非常に印象的。「牡牛座ラプソディ」と「ミス・パラレルワールド」のシンバルやパーカッションの音のバシッと小気味よくキマる感じは特筆もので、音の細かな粒立ちまで非常にはっきりと分かる。ただそのサウンドはあまりにも(自分にとって)初めての体験だったので、最初は「高音に寄りすぎなのでは?!」と驚いてしまったほど。
しかししばらく聴いてみると、確かに高域に耳が行きがちにはなるのだが、中域のボーカルや低域にもしっかりとしたボリュームがあり、ブーミーになりがちなベースの音も筋肉質に描き出してくれていた。またツィメルマンのピアノはやや硬質な印象。
とても相性が良かったと感じたのが「kuniko plays reich」。「Electric Counterpoint」の第1楽章はスチールパンの音色が非常に広い帯域で重なり合っていくのが特徴だが、それをうまく描き出している。高域〜中域のトレモロパートの粒立ちは残しつつ、低域のアンビエントな響きが絡まり合い、広い音場感を生み出していた。これは4〜50,000Hzという広再生周波数帯域の恩恵だろう。
サウンドの傾向を簡単にまとめると、すっきりとクリアでタイトな音調が持ち味のモデルだと感じた。
イヤーパッドはしっとりと柔らかな肌触り。新機構「horizontal slide adjuster」は、派手さはないが確実に装着感が変わる縁の下の力持ち的な感じの機構だ。しかし密閉性はさほど高くなく、音楽を聴いているときでも外の音がかなり入ってくるのが気になった。電車内などで使うというよりは、自宅でじっくりと音楽を楽しむのにマッチするモデルだろう。