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URBANITEもBluetooth対応に。RSシリーズも一新

【CES】ゼンハイザー“MOMENTUMシリーズ”が第2世代に進化 − Bluetoothモデルも追加

公開日 2015/01/07 15:01 山本 敦
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2015 International CESに出展するゼンハイザーは、人気のヘッドホン“MOMENTUMシリーズ”を第2世代にアップデート。秋に発売した「URBANITE」とともに、Bluetoothモデルもラインナップに加えた。

■MOMENTUMのヘッドホンが「第2世代」に/試聴インプレッションも


新しいMomentum

新しいMomentum On-Ear
新製品の内訳を整理しながら紹介しよう。「MOMENTUM」シリーズはアラウンドイヤースタイルのオリジナル「MOMENTUM」と、オンイヤースタイルの「MOMENTUM On-Ear」がともに第2世代に進化。ドライバーや振動板などアコースティックの仕様に変更はないが、ケーブルにインラインのリモコンが付いた。ケーブルは脱着可能。Android版とiOS版が発売される。

オリジナル「MOMENTUM」はイヤーカップの大型化が図られ、イヤーパッドも初代機に比べて肉厚になっている。持参したAK100で手持ちのハイレゾ音源を使って、音質をチェックしてみた。ゼンハイザーのスタッフがため息をついて嘆くほど、近隣のブースが近所迷惑もお構いなしに重低音を炸裂させている厳しい環境下でのインプレッションであることを加味しながら読んで欲しいのだが、オリジナル「MOMENTUM」のナチュラルでクリアな中域はそのままに、低域再生の余力が増してベースラインの長音はよりスムーズに、ビートはレスポンスのキレ味が増した印象を受けた。ボーカルは音像が一段と引き締まり、滑舌も軽快だ。ピアノやストリングスは濃厚な音色が楽しめるところがオリジナルの魅力と感じていたが、さらにフォーカス精度が上がったようだ。


Momentum Wireless

コンパクトに折りたたむことが出来るようになった
本体はヒンジを折り畳んでコンパクトにできるコラプシブル設計とした。カラバリはブラックとアイボリーにブラウンの3色。細部にメタリックカラーでアクセントを加えた。MOMENTUMはカラバリの豊富なヘッドホンというイメージがあるので、ビビッドな原色系はやらないのかとスタッフに訊ねたところ「第二世代は取りあえずコンサバなカラバリから初めて、感触を見ながら追加を検討したい」という回答だった。

なお「MOMENTUM On-Ear」はヘッドバンドやイヤーパッドに採用するアルカンターラ、スライダーのステンレスメタルなど本体のマテリアルは変わらず。コンパクトに折り畳めるコラプシブル設計は本機も採用している。カラーバリエーションのシルバーはベアメタルっぽい色合いで筆者としては最も気になった。他のカラバリはブラック、アイボリー、ブラウン。


■MOMENTUMとURBANITEにBluetoothワイヤレスモデルが登場

新しい「MOMENTUM」の2機種にはさらにBluetoothによるワイヤレスリスニングに対応するモデルが加わった。

本体のベースは新しい「MOMENTUM」シリーズで、アクティブNC機能まで内蔵している。フィードバックとフィードフォワードの両方式に対応したことで、高精度なノイズキャンセルを実現しているという。ペアリングはNFC対応機器との接続であればワンタッチで可能。BluetoothはaptXをサポートする。カラバリはブラックとアイボリーの2色。本日会場に展示してあった製品は電源が入らなかったため試聴ができなかったが、また機会を改めてレポートができたら幸いだ。

Momentum On-Ear Wireless

Momentum On-earのボタン操作部

以下、北米地域での新しい「MOMENTUM」シリーズの価格と発売時期について、取材により判明したものについてまとめておく。

・MOMENTUM/349.95ドル/2月発売予定
・MOMENTUM OE/229.95ドル/2月発売予定
・MOMENTUM Wireless/499.95ドル/2月発売予定
・MOMENTUM OE Wireless/399.95ドル/3月発売予定


URBANITEはアラウンドイヤースタイルの「XL」のみBluetoothワイヤレスモデルが発売される。本機もaptX対応だ。北米での発売時期は1月、価格は299.99ドルになる。

URBANITE XL Wireless

■非圧縮のデジタルワイヤレスヘッドホンも刷新

2.4GHz帯対応のデジタルワイヤレスヘッドホン「RS」シリーズも新製品へのアップデートが始まる。ラインナップは4機種で、それぞれの北米での価格と発売時期は下記の通りになる。

・RS195/499.95ドル/1月発売予定
・RS185/399.95ドル/1月発売予定
・RS175/279.95ドル/1月発売予定
・RS165/219.95ドル/1月発売予定

RS195

RS185


RS165

RS175
会場で新しいRSシリーズの商品企画開発を担当したゼンハイザーのOliver Berg氏に商品の詳細を訊ねた。


Oliver Berg氏
いずれも「敢えてサラウンドには対応していない」とBerg氏が語るほど、音質重視のワイヤレスヘッドホンである。4機種のうち唯一のオープン型ヘッドホンである「RS185」については「歪みがなく優れた解像感を持つ音が特徴だ」とBerg氏はアピールする。


左がオープン型ハイジングを採用するRS185
高機能モデルのRS195はハウジングの外側にコントロールパネルを持つ。トランスミッターはフロントパネルにブースト機能の切り替えノブを設け、ダイヤルで調整することが可能。人の声と環境音が混在するサッカーゲームなどのコンテンツリスニング時には、声だけの定位をより明確にして、環境音だけを下げるといったサウンドのアレンジが可能になる。


RS195の背面端子部
アナログ専用のRS165以外の3機種は、ソースの入力用に光デジタル入力とアナログライン入力を持っている。

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