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月2回の不定期オープン

finalのショールーム、川崎に11月7日オープン。イベントや限定カスタマイズなども実施

公開日 2015/10/29 20:01 編集部:小澤 麻実
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本社兼開発/製造拠点内にオープンする「final」のショールーム
イヤホン/ヘッドホンブランド「final」のショールームが、11月7日にオープンする。場所は神奈川県川崎市幸区。今年1月に移転した同社の本社兼開発/製造拠点内にある。月2回の不定期オープンで、来訪には予約が必要。オープン日は同社サイトやメールマガジン等でアナウンスされるとのことだ。なお11月のオープンは7日(土)と18日(水)を予定。時間は11時〜17時となる。

<ショールームの概要>
・住所:神奈川県川崎市幸区北加瀬3-12-7
・営業日:月2回の不定期オープン(サイトやメルマガで事前告知)
・営業時間:11:00〜17:00)
・来場予約URL:http://final-audio-design.com/reservation


ちなみに外観はこんな感じ
なおオープンに先立ち、10月31日(土)にはメルマガ購読者限定でプレオープンイベントを行うとのことだ。詳細はこちら。最寄り駅は東横線元住吉駅/JR新川崎駅/南部線平間駅となっているが、どの駅からも徒歩15〜20分程度と距離がある。道順はシンプルなので歩いても迷うことはないが、平間駅からバス利用、もしくは新川崎駅からタクシーを使うことをオススメしたい。

finalブランドの主力製品や、開発中の機材などを試聴できる




イヤホン組み立て教室の発展版など様々なイベントを予定

ショールームをオープンした理由について、同社代表取締役社長の細尾 満氏は「店頭では体験できないことを深く知ってもらう場、そしてお客様と深くコミュニケーションを取ったり、開発陣と交流する場を設けたかった。また開発/製造部門も併設しているので、ここならではのカスタマイズサービスなども提供したかった」と語る。

細尾 満氏

そのためショールームでは、finalの新製品や試作機などをゆっくり試聴することはもちろん、様々な催しを行う予定だという。

たとえば、販売店等で実施し好評を博している「自作イヤホン組み立て教室」の発展版として、少人数かつ1日がかりでじっくりと組み立てて、できあがったイヤホンの特性を測定したり、リケーブルの効果を検証するイベントなどを検討中。また、専門家を招いたオーディオ勉強会や、併設されている同社工場の見学会なども考えているという。「自分で作ることで製品のしくみを知ったり、ケーブルを換えてみたりと能動的にオーディオに取り組んでもらうことで、楽しさをより深く知ってもらえれば」(細尾氏)。

また、ショールームならではのカスタマイズサービスとしては、ヘッドホンのイヤーパッドをカスタムしたり、内部吸音材の変更、音孔の増減などを考えているとのこと。そのほかにもレーザースキャンで耳型を取って作るカスタムイヤーチップや、ケーブルの長さ調整、名入れサービスなど、展開案はさまざまだ。

自分でこういったイヤホンを作れる好評の「自作イヤホン組み立て教室」発展版なども実施していく予定だという

ショールーム限定モデルや、名入れ等をはじめとしたカスタマイズも行っていくとのことだ

「自分の手で作ったりカスタマイズしたり、作られている現場を見ていただいたりすると、イヤホンやヘッドホンも単なる家電/アクセサリーではなく、愛着を持って長く使ってもらえるようなものになるのではないか」と語る細尾氏。その考えを伝えられるよう、ショールーム内のしつらえも明治〜大正のアンティーク家具を使った上質かつ落ち着きある空間としたとのことだ。

明治〜大正のアンティーク家具を使った落ち着いた空間となっている


今後はイヤホン/ヘッドホンに留まらず様々な製品開発を予定

finalは1974年、高井金盛氏によって創立。当初はハイエンドレコードプレーヤー「Parthenon」やワンセット5千万円という超ハイエンドシステムなどを手掛けていた。2007年には第一通信工業とコネクター製造メーカー日本モレックスの子会社として、ヘッドホン/イヤホンのOEM/ODM事業を行うS'NEXTを設立。性能が高く商品コンセプトに合わせてカスタムやゼロベース設計が可能な点が評価され、世界的に有名なブランドの製品なども手掛けていたという。

設立当初開発されたカートリッジ。針は1カラットのダイヤモンド削り出し。コストがかかりすぎるので発売時は別素材に変更されたとのこと

ステンレス筐体を採用した大型ホーン・スピーカー「OPUS204」

そういったノウハウを活かし、2009年には自社ブランド「final audio design」を作ってヘッドホン/イヤホン事業に参入。コンシューマー向けハイエンドイヤホンがほぼなかった2009年に20万円のクロム銅筐体イヤホンを発売し(関連ニュース)、市場に大きなインパクトを与えた。

2014年には「final」と「final audio design」事業を統合。そして今年、S'NEXTがmolexから独立したことをきっかけに本社を川崎市に移転。S'NEXTのエンジニアチームに、finalの技術と第一通信工業のデジタル技術を加え、イヤホン/ヘッドホンに留まらず幅広い商品を手がけて行きたいという思いから、ブランド名を「final」に統合した(関連ニュース)。

2015年にブランド名を「final」に統合。ロゴも変更した

現在、アンプやDACなどの開発も検討しているとのこと。「実は既に試作はしている。誰が聴いても良いと思ってもらえるものを作りたいので、単体ではなくセット販売でできればと考えている」(細尾氏)とのこと。そういった試作機も、このショールームで聴ける日がくるかも知れない。

2016年2月発売予定のヘッドホンの入門モデル「SONOROUS III」も登場していた。3万円台半ばになる見込み

スピーカーなども参考展示されていた


こちらは「SONOROUS X」「SONOROUS VIII」に搭載されたドライバー。日本国内でひとつひとつ丁寧に作られているとのこと。こういった工程を見られる工場見学も行われるとのことだ


「final audio design LAB I 」開発で得た3Dプリンターのノウハウを活かして試作されたメッシュ状のイヤホンハウジング




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