AI搭載製品も今年中に発表予定
B&O PLAY、前後にユニットを配置して360度再生する小型Bluetoothスピーカー「Beoplay P6」
Bang & Olufsenは、B&O PLAYブランドより、前後両面にユニットを配置して360度方向の音楽再生が行えるBluetoothスピーカー「Beoplay P6」を発表。ブラックカラーが4月末、ナチュラルカラーが5月末以降の発売予定で、価格は49,990円(税込)。
P6はコンパクトサイズのワイヤレススピーカー。従来モデルの「A1」や「P2」など、スピーカーを片面に搭載している小型モデルとは異なり、サウンドを拡散するようにデザインされたホールパターンと、ユニットを前後に配置して両面から音を出すことで360度再生を実現している。
ドライバーは1.5インチフルレンジを2基、4インチウーファーを1基を搭載。それぞれフルレンジ用に出力30W×2、ウーファー用に出力36WのクラスDアンプを搭載して駆動する。1.5インチフルレンジは本体上部の角に配置することで、どの位置から聴いても均一なサウンドを楽しめるとしている。さらに独自のアルゴリズムを用いたDSPで効率的に電力をコントロール、バッテリーを最大限活用した再生を可能にするとのこと。またマイク内蔵でハンズフリー通話も可能。
音質は同社のポリシーとする「原音に忠実な音楽再生」を継承し、ナチュラルでクリアなサウンドを目指して開発。また、内部構造などもトーンやボリュームを上げても歪みが起きないように設計したとしている。
デザインはセシリア・マンツ氏が担当。本体素材にはマットなパールブラスト加工のアルミニウムを採用し、レザーのストラップを装備。製品全体の滑らかな触り心地にもこだわったとのこと。また主に家の中で自由に持ち運んで使用するようなイメージを想定しており、インテリアとしてテーブルの上に置いていても美しい佇まいとなるよう、クラシックでタイムレスな外観に仕上げたという。
また、同社が過去発売していた「Beomaster 6000」というアンプ製品から連想したという、本体上部に配置したシームレスながらクリック感のある5つのボタンも特徴。電源/Bluetooth/音量上下のほか、中央に「スマートボタン」を装備する。
スマートボタンの機能は初期プリセットでは音楽再生/一時停止となるが、専用アプリ「Beoplay」を用いて通話応答機能などに変更することも可能。割り当てできる機能はアップデートによって追加されていく予定とのこと。イコライザー調整や2台を連携したステレオ再生も可能で、ファームウェアアップデートなどもアプリを介して行うことができる。
本体カラーはアルミ本来のシルバー色の“ナチュラル”と“ブラック”を用意。ブラックカラーは表面塗装ではなく、アルミニウム自体に色をつけているため、塗装が剥がれることもないという。
BluetoothはVer.4.2を搭載、対応コーデックはSBC/AAC。なおWi-Fi機能は搭載していない。容量2,600mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵し、3時間の充電で最大約16時間の連続再生が可能。充電端子にはUSB Type-Cを備える。周波数特性は60Hz - 24kHz、消費電力は14W(待機時0.5W)。外形寸法は130W×170H×68Dmm、質量は1kg。
Bang & OlufsenのグローバルPR & コミュニケーションマネージャーであるAnton Greiffenberg氏は、同社の製品作りについて「音響/デザイン性/クラフトマンシップの3つを大事にしている。さらに“Touch of magic = 触って驚きを感じられるもの”を製品に取り入れることも重要と考えている」と語る。
開発は音響チームと製造設計チームに分かれており、Bang & Olufsenが関わる全製品を同じチームが担当しているとのこと。スマートフォンなど他社との協業による音質チューニングに関しても、同じチームがBang & Olufsenの設計思想をもって行っているという。
Anton氏は同社の製品開発について、「デザインや設計チームと音響チームがそれぞれ考える“音の出し方”の違いをすり合わせるのに時間がかかる。チーム間を常に行き来しながら、外観と音のバランスが双方納得できる状態となるまで調整して開発している。市場に製品が出るまで時間がかかる面はあるが、音にもデザインにも一切妥協せず開発に取り組むことが、同社のポリシーである」と説明した。
同社は2017年11月に完全ワイヤレスイヤホン「E8」を発売。また2018年には入ってからはワイヤレスヘッドホン「H9i」「H8i」など、ポータブル製品を数多く登場させている。直営店や一部取扱店のみで発売されたE8の限定カラー「All Black/All White」は早い段階で品切れとなり、日本の桜をイメージしたという春限定カラー「Powder Pink」もすでに複数問い合わせがくるなど、非常に人気が高いという。世界的に見てもワイヤレス市場は大きく成長しており、「完全ワイヤレスイヤホンはAPEC圏で特に人気だと感じている」とのこと。
今後の製品展開について伺うと、「年内にはAIアシスタント機能を搭載した製品を発表したいと考えている」とのこと。なお、一つのプラットフォームだけに絞って協業するのではなく、これまで同様に「全てのプラットフォームに対して公平に対応していきたい」とし、GoogleアシスタントやAmazon Alexaなど様々なAIアシスタント機能への対応を検討していると語った。
また、「Bluetoothだけでなく、Wi-FiやAI機能といった機能面と音響面をコンパクトな筐体の中で両立するには、それぞれ使えるスペースが狭くなってしまうため、開発は難しいが、ヘッドホン/イヤホンなど小型製品での展開も検討している」とした。
最後に今後のブランド展開について伺った。日本市場の印象については、「シンプルでミニマリスティックなデザイン、素材や細かな部分へのこだわり、クラフトマンシップを大切にしている点など、北欧デザインと共通する部分が多いと思う。新しいものも取り入れながら、歴史や伝統を守っていくような考え方も同様」とし、親和性の高さを感じているという。
Bang & Olufsenの現状としては、「ポータブルラインとして設立した“B&O PLAY”と、テレビや大型のスピーカーなどを展開する“Bang & Olufsen”の2つがある。いずれも確立された意味のあるブランド」と述べる一方で、「B&O PLAYを知っていても、Bang & Olufsenと同じ傘下であることが知られていなかったり、市場の中でブランド同士に少し距離ができてしまっている面もある」と同氏。
「今後は各製品ラインとして展開しつつ、Bang & Olufsenとして、B&O PLAY製品を発表していく機会を増やしたい」とし、ファミリーとしてのブランド力の向上を図っていきたいと語った。
P6はコンパクトサイズのワイヤレススピーカー。従来モデルの「A1」や「P2」など、スピーカーを片面に搭載している小型モデルとは異なり、サウンドを拡散するようにデザインされたホールパターンと、ユニットを前後に配置して両面から音を出すことで360度再生を実現している。
ドライバーは1.5インチフルレンジを2基、4インチウーファーを1基を搭載。それぞれフルレンジ用に出力30W×2、ウーファー用に出力36WのクラスDアンプを搭載して駆動する。1.5インチフルレンジは本体上部の角に配置することで、どの位置から聴いても均一なサウンドを楽しめるとしている。さらに独自のアルゴリズムを用いたDSPで効率的に電力をコントロール、バッテリーを最大限活用した再生を可能にするとのこと。またマイク内蔵でハンズフリー通話も可能。
音質は同社のポリシーとする「原音に忠実な音楽再生」を継承し、ナチュラルでクリアなサウンドを目指して開発。また、内部構造などもトーンやボリュームを上げても歪みが起きないように設計したとしている。
デザインはセシリア・マンツ氏が担当。本体素材にはマットなパールブラスト加工のアルミニウムを採用し、レザーのストラップを装備。製品全体の滑らかな触り心地にもこだわったとのこと。また主に家の中で自由に持ち運んで使用するようなイメージを想定しており、インテリアとしてテーブルの上に置いていても美しい佇まいとなるよう、クラシックでタイムレスな外観に仕上げたという。
また、同社が過去発売していた「Beomaster 6000」というアンプ製品から連想したという、本体上部に配置したシームレスながらクリック感のある5つのボタンも特徴。電源/Bluetooth/音量上下のほか、中央に「スマートボタン」を装備する。
スマートボタンの機能は初期プリセットでは音楽再生/一時停止となるが、専用アプリ「Beoplay」を用いて通話応答機能などに変更することも可能。割り当てできる機能はアップデートによって追加されていく予定とのこと。イコライザー調整や2台を連携したステレオ再生も可能で、ファームウェアアップデートなどもアプリを介して行うことができる。
本体カラーはアルミ本来のシルバー色の“ナチュラル”と“ブラック”を用意。ブラックカラーは表面塗装ではなく、アルミニウム自体に色をつけているため、塗装が剥がれることもないという。
BluetoothはVer.4.2を搭載、対応コーデックはSBC/AAC。なおWi-Fi機能は搭載していない。容量2,600mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵し、3時間の充電で最大約16時間の連続再生が可能。充電端子にはUSB Type-Cを備える。周波数特性は60Hz - 24kHz、消費電力は14W(待機時0.5W)。外形寸法は130W×170H×68Dmm、質量は1kg。
Bang & OlufsenのグローバルPR & コミュニケーションマネージャーであるAnton Greiffenberg氏は、同社の製品作りについて「音響/デザイン性/クラフトマンシップの3つを大事にしている。さらに“Touch of magic = 触って驚きを感じられるもの”を製品に取り入れることも重要と考えている」と語る。
開発は音響チームと製造設計チームに分かれており、Bang & Olufsenが関わる全製品を同じチームが担当しているとのこと。スマートフォンなど他社との協業による音質チューニングに関しても、同じチームがBang & Olufsenの設計思想をもって行っているという。
Anton氏は同社の製品開発について、「デザインや設計チームと音響チームがそれぞれ考える“音の出し方”の違いをすり合わせるのに時間がかかる。チーム間を常に行き来しながら、外観と音のバランスが双方納得できる状態となるまで調整して開発している。市場に製品が出るまで時間がかかる面はあるが、音にもデザインにも一切妥協せず開発に取り組むことが、同社のポリシーである」と説明した。
同社は2017年11月に完全ワイヤレスイヤホン「E8」を発売。また2018年には入ってからはワイヤレスヘッドホン「H9i」「H8i」など、ポータブル製品を数多く登場させている。直営店や一部取扱店のみで発売されたE8の限定カラー「All Black/All White」は早い段階で品切れとなり、日本の桜をイメージしたという春限定カラー「Powder Pink」もすでに複数問い合わせがくるなど、非常に人気が高いという。世界的に見てもワイヤレス市場は大きく成長しており、「完全ワイヤレスイヤホンはAPEC圏で特に人気だと感じている」とのこと。
今後の製品展開について伺うと、「年内にはAIアシスタント機能を搭載した製品を発表したいと考えている」とのこと。なお、一つのプラットフォームだけに絞って協業するのではなく、これまで同様に「全てのプラットフォームに対して公平に対応していきたい」とし、GoogleアシスタントやAmazon Alexaなど様々なAIアシスタント機能への対応を検討していると語った。
また、「Bluetoothだけでなく、Wi-FiやAI機能といった機能面と音響面をコンパクトな筐体の中で両立するには、それぞれ使えるスペースが狭くなってしまうため、開発は難しいが、ヘッドホン/イヤホンなど小型製品での展開も検討している」とした。
最後に今後のブランド展開について伺った。日本市場の印象については、「シンプルでミニマリスティックなデザイン、素材や細かな部分へのこだわり、クラフトマンシップを大切にしている点など、北欧デザインと共通する部分が多いと思う。新しいものも取り入れながら、歴史や伝統を守っていくような考え方も同様」とし、親和性の高さを感じているという。
Bang & Olufsenの現状としては、「ポータブルラインとして設立した“B&O PLAY”と、テレビや大型のスピーカーなどを展開する“Bang & Olufsen”の2つがある。いずれも確立された意味のあるブランド」と述べる一方で、「B&O PLAYを知っていても、Bang & Olufsenと同じ傘下であることが知られていなかったり、市場の中でブランド同士に少し距離ができてしまっている面もある」と同氏。
「今後は各製品ラインとして展開しつつ、Bang & Olufsenとして、B&O PLAY製品を発表していく機会を増やしたい」とし、ファミリーとしてのブランド力の向上を図っていきたいと語った。