「天国で一番高いところ」
【ヘッドホン祭】MEZEから世界初、平面駆動でコイルをハイブリッド化したヘッドホン「EMPYREAN」
東京・中野サンプラザで4月28日・29日の2日間開催されている「春のヘッドホン祭2018」。28日夕方からは、テックウインドが取り扱うルーマニアのブランド「MEZE Audio」の新製品発表会が開催された。
発表されたのはヘッドホン「EMPYREAN」(エンペリアン)と、イヤホン「RAI」。MEZEの社長であるアントニオ・メゼ氏が来日し、自ら製品の特徴について説明した。
メゼ氏は冒頭、EMPYREANについて「情熱、好奇心、イノベーションでできあがった製品」と紹介。開発には2年を要したという。なおEMPYREANという名称には「天国で一番高いところ」という意味だそうで、なおかつメゼ氏の好きなアルバムのタイトルでもあるとのこと。
EMPYREANは、日本では今年夏頃の発売を見込む。価格は調整中だが、4,000ドル以上にはなりそうとのこと。
EMPYREANは、「世界初の平面磁界駆動型 磁力ハイブリッド配列ヘッドホン」を謳っている。平面駆動型のヘッドホンは珍しくないが、この製品では言葉の通り、磁力を分割した二つのコイルパターンを配置している。
このドライバーは、ウクライナのRINARO社が開発したもの。RINARO社からはパブロ氏が登壇し、メゼ氏とパブロ氏が交互にドライバー、製品の特徴を説明していった。
ドライバーの上部に「スイッチコイル」を、下部に「スパイラルコイル」を配置。スイッチコイルは低域の効率がよく、スパイラルコイルは中高域の効率に優れている。この二つを組み合わせることで、特に低域のロールオフがない周波数バランスが得られるのだという。
またスパイラルコイルを下に配置したのは、耳の位置と振動板の位置の関係から、高域を外耳道に直接入れるように配置したかったという思いもあるのだという。
その結果できあがったドライバーは、110kHzの帯域まで伸び、効率が良く、しかも67gと軽量となった。
なお、ドライバーはウクライナのRINARO社で自社開発。その後ルーマニアに出荷し、そこでヘッドホンとして組み立てる。
ドライバーを支えるフレームについても工夫した。フレームは航空機グレードのアルミをCNCで成型したものを採用。ヘッドバンド部にはカーボン素材を用いている。剛性が高く、軽量なフレームによって、音質向上はもちろん、長時間装着しても疲れにくい着け心地の良さをねらっている。
イヤーパッドにも仕掛けがあり、磁力でくっついて固定する仕様となっている。これだけなら珍しくないが、イヤーパッドには磁石でなく「フェロ磁性」を使っているのが特徴。
イヤーパッドの交換が楽に、スピーディーに行えるだけでなく、イヤーパッドの磁力をドライバーにも活用する仕組みとなっており、これによりドライバーのパワーが12%向上するのだという。
そのほか同社は、イヤホン「RAI」についてもかんたんに紹介。「ペンタ - ハイブリッドテクノロジー」を搭載するイヤホンで、内部にメタルサウンドチューブという機構を用いることで音質を高めているとのことだ。
発表されたのはヘッドホン「EMPYREAN」(エンペリアン)と、イヤホン「RAI」。MEZEの社長であるアントニオ・メゼ氏が来日し、自ら製品の特徴について説明した。
メゼ氏は冒頭、EMPYREANについて「情熱、好奇心、イノベーションでできあがった製品」と紹介。開発には2年を要したという。なおEMPYREANという名称には「天国で一番高いところ」という意味だそうで、なおかつメゼ氏の好きなアルバムのタイトルでもあるとのこと。
EMPYREANは、日本では今年夏頃の発売を見込む。価格は調整中だが、4,000ドル以上にはなりそうとのこと。
EMPYREANは、「世界初の平面磁界駆動型 磁力ハイブリッド配列ヘッドホン」を謳っている。平面駆動型のヘッドホンは珍しくないが、この製品では言葉の通り、磁力を分割した二つのコイルパターンを配置している。
このドライバーは、ウクライナのRINARO社が開発したもの。RINARO社からはパブロ氏が登壇し、メゼ氏とパブロ氏が交互にドライバー、製品の特徴を説明していった。
ドライバーの上部に「スイッチコイル」を、下部に「スパイラルコイル」を配置。スイッチコイルは低域の効率がよく、スパイラルコイルは中高域の効率に優れている。この二つを組み合わせることで、特に低域のロールオフがない周波数バランスが得られるのだという。
またスパイラルコイルを下に配置したのは、耳の位置と振動板の位置の関係から、高域を外耳道に直接入れるように配置したかったという思いもあるのだという。
その結果できあがったドライバーは、110kHzの帯域まで伸び、効率が良く、しかも67gと軽量となった。
なお、ドライバーはウクライナのRINARO社で自社開発。その後ルーマニアに出荷し、そこでヘッドホンとして組み立てる。
ドライバーを支えるフレームについても工夫した。フレームは航空機グレードのアルミをCNCで成型したものを採用。ヘッドバンド部にはカーボン素材を用いている。剛性が高く、軽量なフレームによって、音質向上はもちろん、長時間装着しても疲れにくい着け心地の良さをねらっている。
イヤーパッドにも仕掛けがあり、磁力でくっついて固定する仕様となっている。これだけなら珍しくないが、イヤーパッドには磁石でなく「フェロ磁性」を使っているのが特徴。
イヤーパッドの交換が楽に、スピーディーに行えるだけでなく、イヤーパッドの磁力をドライバーにも活用する仕組みとなっており、これによりドライバーのパワーが12%向上するのだという。
そのほか同社は、イヤホン「RAI」についてもかんたんに紹介。「ペンタ - ハイブリッドテクノロジー」を搭載するイヤホンで、内部にメタルサウンドチューブという機構を用いることで音質を高めているとのことだ。