TATSUYAさん、RIRIさんがパフォーマンス
ノイマンの名マイク「U67」が50余年の時を超え復刻、ゼンハイザーも新ワイヤレスマイク「G4」発売
ゼンハイザージャパンは、SENNHEISER(ゼンハイザー)ブランドとNEUMANN(ノイマン)ブランドのマイク新製品2機種を発表。都内で発表会を開催し、同社社長の宮脇精一氏、ゼンハイザー本社のプロダクトマネージャーらが登壇した。
■1960年登場、伝説の銘機「U67」が蘇る
ノイマンブランドでは、1960年に発売され、様々なスタジオで使われてきた真空管マイク「U67」を、当時のまま作り直した同名の「U67」を今秋発売する。商品名はビンテージケースとエラスティックサスペンション、ケーブル、電源をセットにした「U67 Set」となる。価格は80万円程度になる見込み。
U67は1971年に生産完了された伝説的な製品で、その滑らかなサウンドにこだわるエンジニアがいまだに多いという。
1990年代に「U67s」として復刻したことはあるが、その際は限定品だった。今回は通常商品としてラインナップされる。
宮脇社長はこのマイクについて、「いわゆるヴィンテージレプリカではなく、リイシューしたもの。ケースを開けた瞬間、1960年代にタイムスリップできる製品」と紹介した。
ロシア製の真空管を搭載し、無指向性、カーディオイド、双指向性の3つの極性を選択可能。またローカットフィルターやパッドスイッチを搭載するなど、当時の仕様をそのまま踏襲している。最大SPLは124dB、S/Nは77dB、感度は24mV/Pa。
ただし電源部の「NU67V」だけは、現在の安全要求を満たすように変更されているが、スイッチング電源ではなく、当時と同じトロイダルトランスによるものとなる。
ノイマン製品のマネージャーであるアンドリュー・ゴールドバーグ氏も、これまで多くのU67を模倣したマイクが作られたことを念頭に置きながら、「ノイマンのU67を作れるのはノイマンだけ」と自信を見せた。内部のはんだ付けにまでこだわり、徹底的に専用ケースはドイツでハンドメイドしたものだという。
■ゼンハイザーの新アナログワイヤレスマイク「G4」
SENNHEISERブランドの製品では、アナログワイヤレスマイクのベストセラー「evolution wireless G3」の特徴を継承しながら、ユーザーの意見を吸い上げて進化させた新モデル「evolution wireless G4」を8月2日に発売する。
免許が不要なB型の製品で、新たなマルチチャンネル機能を搭載した汎用性の高い100シリーズ、ビジネス・教育施設に向けた300シリーズ、プロフェッショナルユースの500シリーズの、用途に応じた3種類のシリーズ展開を行う。
また旧世代モデルと完全な互換性を持っていることも特徴で、システムを部分的に更新する、といった需要にも応えられる。
電波干渉を回避する受信器のRFスキャン機能と、赤外線の同期機能によって、簡単かつスピーディーに設定することが可能。また音質の劣化を防ぐHDXコンパンダーも備えている。
受信機のディスプレイには電池残量など、送信機側の情報を表示する。なお受信器のディスプレイは液晶もしくは有機ELで、シリーズによって異なる。さらに、ワイヤレス管理ソフト「Control cockpit」による一括管理などが行えることも特徴だ。
ハンドヘルドの送信機はメタルボディとなり、390gという軽量さを実現した。ゼンハイザージャパンのセールスマネージャーである山本和聖氏は、「これまでの唯一のボトルネックが解消された」と表現する。さらに山本氏は、2022年に古い規格のマイクが使えなくなることに触れ、これによる買い換え需要で販売数が増えることを期待している、と述べていた。
ユーゲン・コックマン氏はevolution wireless G4について、「もっとも伝えたいことは、お客様が我々のシステムへの信頼、機材への信頼をお持ち頂いていること」と述べ、世代を重ねるごとに信頼性をさらに高められていると自信を見せていた。
■ノイマンのスタジオモニタースピーカー
新製品ではないが、ノイマンのスタジオモニタースピーカー、KHシリーズも紹介された。
ノイマンのスタジオモニターの歴史のはじまりは、1945年にKlein+Hummel社が創立された時にさかのぼる。様々な銘機を販売した後、2005年にゼンハイザーがKlein+Hummelを買収。開発拠点もハノーバーに移転した。ゼンハイザーは1991年にノイマンを子会社化しており、スタジオモニタースピーカー事業もノイマンに引き継がれた。
KHシリーズは、アクティブスピーカー「KH 80 DSP」「KH 120」「KH 310」「KH 420」、サブウーファー「KH 805」「KH 810」「KH 870」がラインナップされる。
アクティブスピーカーは、最新のモデリング技術を用いた合金ファブリックドームトゥイーターを搭載していること、滑らかな軸外応答を実現したウェーブガイドを搭載していることなどが特徴。また、NEUMANNロゴを光らせられることもデザイン上のアクセントになっている。
■TATSUYAさん、RIRIさんらがゼンハイザーのマイクでパフォーマンス
製品の発表後は、ヒューマンビートボックスのTATSUYAさんを中心にした6名のヒューマンビートボクサー、シンガーのRIRIさんがステージに立ち、ゼンハイザーのマイクを使ってパフォーマンスを行った。
ヒューマンビートボックスでは、6名のパフォーマーが同時にヒューマンビットボックスを行い、最大8台までの同時接続ができることを実証した。
またRIRIさんは、小六の頃に自分のマイクを初めて買ったときから、ゼンハイザー製マイクを愛用しているとのこと。世界的なDJのZEDDから直接指名されたというオフィシャルカバー曲「STAY」などを披露した。
■1960年登場、伝説の銘機「U67」が蘇る
ノイマンブランドでは、1960年に発売され、様々なスタジオで使われてきた真空管マイク「U67」を、当時のまま作り直した同名の「U67」を今秋発売する。商品名はビンテージケースとエラスティックサスペンション、ケーブル、電源をセットにした「U67 Set」となる。価格は80万円程度になる見込み。
U67は1971年に生産完了された伝説的な製品で、その滑らかなサウンドにこだわるエンジニアがいまだに多いという。
1990年代に「U67s」として復刻したことはあるが、その際は限定品だった。今回は通常商品としてラインナップされる。
宮脇社長はこのマイクについて、「いわゆるヴィンテージレプリカではなく、リイシューしたもの。ケースを開けた瞬間、1960年代にタイムスリップできる製品」と紹介した。
ロシア製の真空管を搭載し、無指向性、カーディオイド、双指向性の3つの極性を選択可能。またローカットフィルターやパッドスイッチを搭載するなど、当時の仕様をそのまま踏襲している。最大SPLは124dB、S/Nは77dB、感度は24mV/Pa。
ただし電源部の「NU67V」だけは、現在の安全要求を満たすように変更されているが、スイッチング電源ではなく、当時と同じトロイダルトランスによるものとなる。
ノイマン製品のマネージャーであるアンドリュー・ゴールドバーグ氏も、これまで多くのU67を模倣したマイクが作られたことを念頭に置きながら、「ノイマンのU67を作れるのはノイマンだけ」と自信を見せた。内部のはんだ付けにまでこだわり、徹底的に専用ケースはドイツでハンドメイドしたものだという。
■ゼンハイザーの新アナログワイヤレスマイク「G4」
SENNHEISERブランドの製品では、アナログワイヤレスマイクのベストセラー「evolution wireless G3」の特徴を継承しながら、ユーザーの意見を吸い上げて進化させた新モデル「evolution wireless G4」を8月2日に発売する。
免許が不要なB型の製品で、新たなマルチチャンネル機能を搭載した汎用性の高い100シリーズ、ビジネス・教育施設に向けた300シリーズ、プロフェッショナルユースの500シリーズの、用途に応じた3種類のシリーズ展開を行う。
また旧世代モデルと完全な互換性を持っていることも特徴で、システムを部分的に更新する、といった需要にも応えられる。
電波干渉を回避する受信器のRFスキャン機能と、赤外線の同期機能によって、簡単かつスピーディーに設定することが可能。また音質の劣化を防ぐHDXコンパンダーも備えている。
受信機のディスプレイには電池残量など、送信機側の情報を表示する。なお受信器のディスプレイは液晶もしくは有機ELで、シリーズによって異なる。さらに、ワイヤレス管理ソフト「Control cockpit」による一括管理などが行えることも特徴だ。
ハンドヘルドの送信機はメタルボディとなり、390gという軽量さを実現した。ゼンハイザージャパンのセールスマネージャーである山本和聖氏は、「これまでの唯一のボトルネックが解消された」と表現する。さらに山本氏は、2022年に古い規格のマイクが使えなくなることに触れ、これによる買い換え需要で販売数が増えることを期待している、と述べていた。
ユーゲン・コックマン氏はevolution wireless G4について、「もっとも伝えたいことは、お客様が我々のシステムへの信頼、機材への信頼をお持ち頂いていること」と述べ、世代を重ねるごとに信頼性をさらに高められていると自信を見せていた。
■ノイマンのスタジオモニタースピーカー
新製品ではないが、ノイマンのスタジオモニタースピーカー、KHシリーズも紹介された。
ノイマンのスタジオモニターの歴史のはじまりは、1945年にKlein+Hummel社が創立された時にさかのぼる。様々な銘機を販売した後、2005年にゼンハイザーがKlein+Hummelを買収。開発拠点もハノーバーに移転した。ゼンハイザーは1991年にノイマンを子会社化しており、スタジオモニタースピーカー事業もノイマンに引き継がれた。
KHシリーズは、アクティブスピーカー「KH 80 DSP」「KH 120」「KH 310」「KH 420」、サブウーファー「KH 805」「KH 810」「KH 870」がラインナップされる。
アクティブスピーカーは、最新のモデリング技術を用いた合金ファブリックドームトゥイーターを搭載していること、滑らかな軸外応答を実現したウェーブガイドを搭載していることなどが特徴。また、NEUMANNロゴを光らせられることもデザイン上のアクセントになっている。
■TATSUYAさん、RIRIさんらがゼンハイザーのマイクでパフォーマンス
製品の発表後は、ヒューマンビートボックスのTATSUYAさんを中心にした6名のヒューマンビートボクサー、シンガーのRIRIさんがステージに立ち、ゼンハイザーのマイクを使ってパフォーマンスを行った。
ヒューマンビートボックスでは、6名のパフォーマーが同時にヒューマンビットボックスを行い、最大8台までの同時接続ができることを実証した。
またRIRIさんは、小六の頃に自分のマイクを初めて買ったときから、ゼンハイザー製マイクを愛用しているとのこと。世界的なDJのZEDDから直接指名されたというオフィシャルカバー曲「STAY」などを披露した。