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「DX160」後継モデル

iBasso、上位機技術を投入した新エントリーDAP「DX170」

公開日 2022/08/19 11:00 編集部:松永達矢
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MUSINは、同社が取り扱うiBasso Audioより、デジタルオーディオプレーヤー「DX170」を8月26日(金)に発売する。価格はオープンだが、税込60,000円前後での実売が予想される。カラーバリエーションはブラック/ブルー/グレイの3色。

「DX170」グレイ

2021年に生産完了となった同ブランド「DX160」の後継となる新エントリーモデル。これまで上位モデルに搭載されていた技術を搭載することで、「この価格帯としては非常にハイレベルな音質を実現した」と同社はアピールしている。

DACチップには同社DACアダプター「DC03」「DC04」にて採用実績のあるCirrus Logic社製「CS43131」をデュアル構成で搭載することで、130dBのダイナミックレンジ、-115のTHD+Nという高い性能を獲得した。

DACアダプター「DC03」「DC04」にて採用実績のあるCirrus Logic社製「CS43131」をデュアル構成で搭載

搭載DACチップの性能を引き出すために、アンプ回路は「オペアンプ+バッファ」構成を採用。アンバランス接続・バランス接続に関わらず透明感の高さを感じさせ、録音時の臨場感や熱量をリアルに再現するとしている。

SoCにはRockChip社製「RK3566」を搭載。OSは同社ミッドレンジ製品で初の採用となるAndroid 11をインストール。従来機同様にAndroid SRCによる干渉を受けることなくオリジナルレートでのオーディオ再生が可能。最大384kHz/32bitまでのPCM、11.2MHzまでのDSD(同軸デジタル出力の場合5.6MHz/DoP)、MQA 8xデコードもサポートする。

上位モデルDAPに搭載される同社独自のオーディオ処理技術「FPGA-Master」テクノロジーを採用。オーディオシステム全体を統制する役割のほか、SoCからの受信したデータ処理を行なうことで、収録された音声の忠実な再生と、再生そのものの安定化に大きく貢献するという。

上位モデルDAPに搭載される同社独自技術を投入する

ほか、上位機からの投入技術として位相ジッターがフェムト秒クラスの「高精度水晶発振器」も採用。本モデルではNDK(日本電波工業株式会社)製フェムトクロックを2基搭載する。これによってシステム全体のオーディオクロックを生成・管理し、ジッターを効果的に低減。デジタルオーディオ信号をクリーンな状態に保つとアピールしている。

ディスプレイは、5.0インチ・フルHD(1,980×1,080ドット)のガラスパネルタッチスクリーンを採用。表示色域はsRGB、1670万色の表示、画面密度445ppi、輝度は480cd/m2となる。

3色のカラーバリエーションを展開する

ボディ材質にはCNC加工されたアルミニウム合金を使用、それぞれのカラーバリエーション仕上げとしてアルマイト処理が施される。背面部は湾曲したすりガラスのバックパネルが装備される。また筐体内部には、ケイ素鋼を素材とした特製のシールドカバーを用いることで悪影響を及ぼす電波と磁場の干渉を防ぐとしている。

本体メモリ(RAM)容量は2GB、ストレージ容量は32GB。2TBまで対応するMicroSDカードスロットを搭載。接続端子には3.5mmステレオ/4.4mmバランスに加えてUSB Type-Cを備える。3.5mmではステレオ出力のほかにライン出力と同軸出力も可能なほか、また、本機をPCやスマートフォンと接続することでUSB-DACとして利用することもできる。

3.5mmステレオ/4.4mmバランス端子を搭載

バッテリーには3,200mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵し、約11時間の連続再生に対応する。またQC3.0、PD2.0、MTK PE+といった3種類の急速充電をサポート。充電完了までの所要時間は最速で約1.5時間だとしている。

ネットワーク面では2.4GHz/5GHz Wi-FiおよびBluetooth 5.0に対応。コーデックはLDAC、aptX(ともに送信のみ)AAC、SBCをサポートする。外形寸法は70W×124.5H×15Dmmで、質量は約165g。

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