PCレスのハイブリッド会議を実現
Jabra、Android OS搭載の会議用ビデオバー「Jabra PanaCast 50 Video Bar System」
GNオーディオジャパンは、Jabraの「Pana Cast」シリーズより、PC不要なオンライン会議を実現する“オールインワン”の次世代ビデオバー「Pana Cast 50 Video Bar System」を発売した。価格はオープン。
180度パノラマ4K対応のカメラと高品質なオーディオを一体型にした「PanaCast 50」の性能はそのままに、Android OSの搭載により、アップデートの簡略化や常に最新の機能・セキュリティの状態を保つことができる。
本モデルの開発を昨今の働き方の変化やハイブリッド会議の増加を受けたものだと説明する。“PCなしでもオンライン会議を実施できる”新しい会議のあり方を実現させ、「オンライン会議を様々な視点でアップデートし、次世代の会議の可能性を提示していく」と意気込みを示す。
Android OSの搭載で、オープンプラットフォームとしてハードウェアレベル、OSレベル、アプリケーションレベルの管理・セキュリティを統合。管理工数の削減、セキュリティリスクの回避、手軽でストレスフリーな環境整備で、次世代のオンライン会議エクスペリエンスを実現すると謳う。
ハードウェアはPanaCast 50を踏襲。スピーカーは様々なオーディオプロダクトを手掛ける同社のノウハウを活かし、駆動時の振動をゼロに抑え、筐体と一体化した4基のユニットを搭載。高度なビームフォーミング技術で信号対雑音比が最大化され、部屋のどこにいても声をはっきりと聞きとることができる。
マイクは同社独自のアルゴリズムを採用するビームフォーミングマイクを8基搭載。高精度音声検出で、発話者の声を狙って集音が可能。残留エコーと静的ノイズを自動的に識別して除去し、クリアな送話によるスムーズな会議を実現する。
カメラユニットは3基の13メガピクセルカメラの搭載による4K・180度撮影。会議室や参加者全員の様子を隅々まで写すことができるほか、AIによるフォーカス技術で参加者の顔を歪めずに綺麗に写し撮ることができる。さらに、顔を認識した部位に自動的に画角を合わせるインテリジェントズーム機能も備える。
AIによるサポート機能として、180度映像とビームフォーミングマイクによる集音を組み合わせ、アクティブに発言している人にカメラフレームを合わせる「バーチャルディレクター」機能や、各Web会議サービスでも搭載される発話者を一覧表示する「ダイナミックコンポジション」をハードウェア内で行うことが可能。内々で処理を行うことで、クラウド上の負荷を軽減することができるという。
付属のタッチコントローラー「PanaCast Control」により、ワンタッチ操作でPCや持ち込みデバイスを経由せずに会議に参加することができる。6〜10人程度の小・中規模会議室であれば、スムーズな導入が可能となる。
コントローラーは内部に3つのセンサーを搭載する。パッシブ赤外線と人体感知センサー(PIR)は、人感を検知し、瞬時にシステムを起動させ、短時間で会議を始められる。超音波エミッターは、「Zoom Direct Share」をサポートし、ワイヤレスでプレゼン資料を会議参加者へ共有することができる。環境型センサーは、湿度、温度、二酸化炭素などを検知し、会議室内を安全でクリーンな環境に保つことができる(Zoom Roomsのみ対応)。
さらに、今後もファームウェアアップデートによる機能追加を予定しているとのことで、製品としてのライフサイクルも長期にわたるとアピールしている。
本製品の発売にあたり本日9月12日、製品発表会をリアルとオンラインのハイブリッド形式で開催。冒頭、代表取締役・安藤靖氏がGNグループと現在のマーケットの状況について説明した。
同社は1869年に創業した電信会社を出発点に、150年以上の長い歴史を持ち、現在では医療グレードからコンシューマーグレードに至る全てを網羅する製品を展開。利益の10%をR&D(Research and Development)に費やし、常に最新技術にリーチしているとアピールする。
コンシューマーのヘッドセット、スピーカーフォン、会議用のビデオソリューションなどをカバーすることをJabraの役割と位置づけ、レガシーに裏打ちされたサウンドに高品質のビデオといったハードウェア面に加え、セキュリティ・サポートも手厚く行うことで会議室からエンドデバイスに至る全てのソリューションを提供していくと力を込めた。
日本における状況については、コロナ以前と比較して売上規模は2倍に到達。安藤氏は、Web会議の増加に伴いヘッドセットやスピーカーといった会議用デバイスの引き合いが増えた結果だと説明した。
ビデオの分野においては2019年に180度4Kパノラマ小型カメラを展開するAltia社を買収し、「Pana Cast」シリーズの展開で「Video VenderとしてのJabra」の認知が順調に高まり、Microsoft Teams、Zoomの認定を取得するに至ったという。
アフターコロナ禍の市場については、リモートワークが普及したものの、自社調査では約67%がフル出社、15%が週2、3回出社というように「出社を是とする企業が多い」との見方を示し、様々な勤務形態が混在している状況にあると指摘する。
2021年には35%の企業がオフィススペースを削減する流れもあったが、出社が増えた今となっては、社内コミュニケーションの充実を目的とした会議室の増設も盛んになってきたことから、会議室向けのソリューションの充実を図っているとのことだ。
会議室向けのソリューションとしては、参加者が持ち込んだデバイスへの接続を前提としたUSBカメラと会議ソフトを連携するBYOM(Bring Your Own Meeting)方式、USBカメラに会議ソフトウェアをプリインした専用PCデバイスCloud-connected Room Kits方式、そして、カメラの中にソフトウェアを内蔵した一体型ソリューションとしてPana Cast 50 Video Bar Systemを提供する。
Pana Cast 50 Video Bar Systemは主に小〜中規模の会議室を想定した製品。オーディオの性能とAIによる話者のフレーミング、PCレスで会議室に入っただけで円滑にミーティングをスタートできるユーザビリティ、Teams、Zoomとの強固な連携を実現。将来的なプラットフォーマーの更新に対応できるベースアーキテクチャを備えた強力なデバイスになっていると安藤氏は熱弁する。
会議室用デバイスに求められる全てを備えていることから「デバイスを納入するにあたって、必然的にJabraになるのでは」と自身のほどをのぞかせた。
発表会では、マイクロソフトよりMicrosoft 365スペシャリストの水島梨沙氏、Zoom Video Communications(ZVC)Japanより技術営業部 部長の八木沼剛一郎氏が登壇。Web会議用プラットフォームを提供する両社より、ハイブリッドワーク成功のキーと会議室のDX(デジタルトランスフォーメーション)についてレクチャーを実施した。
本発表会にはメディアのみならず、会議用ソリューションのインストーラーや利用する企業サイドの方も参加しており、現在のワークトレンドやリアルとリモートの参加者が入り交じるWeb会議を円滑に行う方法について傾聴する姿が印象的だった。
180度パノラマ4K対応のカメラと高品質なオーディオを一体型にした「PanaCast 50」の性能はそのままに、Android OSの搭載により、アップデートの簡略化や常に最新の機能・セキュリティの状態を保つことができる。
本モデルの開発を昨今の働き方の変化やハイブリッド会議の増加を受けたものだと説明する。“PCなしでもオンライン会議を実施できる”新しい会議のあり方を実現させ、「オンライン会議を様々な視点でアップデートし、次世代の会議の可能性を提示していく」と意気込みを示す。
Android OSの搭載で、オープンプラットフォームとしてハードウェアレベル、OSレベル、アプリケーションレベルの管理・セキュリティを統合。管理工数の削減、セキュリティリスクの回避、手軽でストレスフリーな環境整備で、次世代のオンライン会議エクスペリエンスを実現すると謳う。
ハードウェアはPanaCast 50を踏襲。スピーカーは様々なオーディオプロダクトを手掛ける同社のノウハウを活かし、駆動時の振動をゼロに抑え、筐体と一体化した4基のユニットを搭載。高度なビームフォーミング技術で信号対雑音比が最大化され、部屋のどこにいても声をはっきりと聞きとることができる。
マイクは同社独自のアルゴリズムを採用するビームフォーミングマイクを8基搭載。高精度音声検出で、発話者の声を狙って集音が可能。残留エコーと静的ノイズを自動的に識別して除去し、クリアな送話によるスムーズな会議を実現する。
カメラユニットは3基の13メガピクセルカメラの搭載による4K・180度撮影。会議室や参加者全員の様子を隅々まで写すことができるほか、AIによるフォーカス技術で参加者の顔を歪めずに綺麗に写し撮ることができる。さらに、顔を認識した部位に自動的に画角を合わせるインテリジェントズーム機能も備える。
AIによるサポート機能として、180度映像とビームフォーミングマイクによる集音を組み合わせ、アクティブに発言している人にカメラフレームを合わせる「バーチャルディレクター」機能や、各Web会議サービスでも搭載される発話者を一覧表示する「ダイナミックコンポジション」をハードウェア内で行うことが可能。内々で処理を行うことで、クラウド上の負荷を軽減することができるという。
付属のタッチコントローラー「PanaCast Control」により、ワンタッチ操作でPCや持ち込みデバイスを経由せずに会議に参加することができる。6〜10人程度の小・中規模会議室であれば、スムーズな導入が可能となる。
コントローラーは内部に3つのセンサーを搭載する。パッシブ赤外線と人体感知センサー(PIR)は、人感を検知し、瞬時にシステムを起動させ、短時間で会議を始められる。超音波エミッターは、「Zoom Direct Share」をサポートし、ワイヤレスでプレゼン資料を会議参加者へ共有することができる。環境型センサーは、湿度、温度、二酸化炭素などを検知し、会議室内を安全でクリーンな環境に保つことができる(Zoom Roomsのみ対応)。
さらに、今後もファームウェアアップデートによる機能追加を予定しているとのことで、製品としてのライフサイクルも長期にわたるとアピールしている。
■ハイブリッドワーク時代に訴求する、Jabraの会議用デバイス
本製品の発売にあたり本日9月12日、製品発表会をリアルとオンラインのハイブリッド形式で開催。冒頭、代表取締役・安藤靖氏がGNグループと現在のマーケットの状況について説明した。
同社は1869年に創業した電信会社を出発点に、150年以上の長い歴史を持ち、現在では医療グレードからコンシューマーグレードに至る全てを網羅する製品を展開。利益の10%をR&D(Research and Development)に費やし、常に最新技術にリーチしているとアピールする。
コンシューマーのヘッドセット、スピーカーフォン、会議用のビデオソリューションなどをカバーすることをJabraの役割と位置づけ、レガシーに裏打ちされたサウンドに高品質のビデオといったハードウェア面に加え、セキュリティ・サポートも手厚く行うことで会議室からエンドデバイスに至る全てのソリューションを提供していくと力を込めた。
日本における状況については、コロナ以前と比較して売上規模は2倍に到達。安藤氏は、Web会議の増加に伴いヘッドセットやスピーカーといった会議用デバイスの引き合いが増えた結果だと説明した。
ビデオの分野においては2019年に180度4Kパノラマ小型カメラを展開するAltia社を買収し、「Pana Cast」シリーズの展開で「Video VenderとしてのJabra」の認知が順調に高まり、Microsoft Teams、Zoomの認定を取得するに至ったという。
アフターコロナ禍の市場については、リモートワークが普及したものの、自社調査では約67%がフル出社、15%が週2、3回出社というように「出社を是とする企業が多い」との見方を示し、様々な勤務形態が混在している状況にあると指摘する。
2021年には35%の企業がオフィススペースを削減する流れもあったが、出社が増えた今となっては、社内コミュニケーションの充実を目的とした会議室の増設も盛んになってきたことから、会議室向けのソリューションの充実を図っているとのことだ。
会議室向けのソリューションとしては、参加者が持ち込んだデバイスへの接続を前提としたUSBカメラと会議ソフトを連携するBYOM(Bring Your Own Meeting)方式、USBカメラに会議ソフトウェアをプリインした専用PCデバイスCloud-connected Room Kits方式、そして、カメラの中にソフトウェアを内蔵した一体型ソリューションとしてPana Cast 50 Video Bar Systemを提供する。
Pana Cast 50 Video Bar Systemは主に小〜中規模の会議室を想定した製品。オーディオの性能とAIによる話者のフレーミング、PCレスで会議室に入っただけで円滑にミーティングをスタートできるユーザビリティ、Teams、Zoomとの強固な連携を実現。将来的なプラットフォーマーの更新に対応できるベースアーキテクチャを備えた強力なデバイスになっていると安藤氏は熱弁する。
会議室用デバイスに求められる全てを備えていることから「デバイスを納入するにあたって、必然的にJabraになるのでは」と自身のほどをのぞかせた。
発表会では、マイクロソフトよりMicrosoft 365スペシャリストの水島梨沙氏、Zoom Video Communications(ZVC)Japanより技術営業部 部長の八木沼剛一郎氏が登壇。Web会議用プラットフォームを提供する両社より、ハイブリッドワーク成功のキーと会議室のDX(デジタルトランスフォーメーション)についてレクチャーを実施した。
本発表会にはメディアのみならず、会議用ソリューションのインストーラーや利用する企業サイドの方も参加しており、現在のワークトレンドやリアルとリモートの参加者が入り交じるWeb会議を円滑に行う方法について傾聴する姿が印象的だった。