Aマウントにも中高級機を投入予定
さらなる新製品の存在やプロサポート開始の発表も − ソニー デジカメ発表会詳報
ソニーは、既報の通りフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「α7/7R」(関連ニュース)と、1.0型センサーおよび高倍率ズーム搭載コンパクトデジタルカメラ"Cyber-shot”「DSC-RX10」(関連ニュース)を発表。同社では製品発表会を開催し、製品の特長と販売戦略を説明した。
ソニー(株)業務執行役員SVP イメージング・プロダクツ&ソリューションセクター 副セクター長でデジタルイメージング事業本部長の石塚茂樹氏は、一般的なコンパクトデジタルカメラなどを成熟セグメント、高級コンパクトやミラーレス機などを成長セグメントと分ける考え方を改めて紹介。成熟セグメントでは、先日発表したミュージックビデオレコーダー(関連ニュース)など「独自性の高い商品で新たな市場を創造していく」とし、一方の成長セグメントでは、RXシリーズが高い評価を集めていることを紹介。「RX1 IIシリーズはビジネス面でも大変貢献している」と語り、RXシリーズに新商品を投入する背景について述べた。
また、今回の製品からAマウントもEマウントもすべて“α”ブランドに統一することについて、「両シリーズに込めた高画質というコンセプトは共通だ。これまでの形状にとらわれない商品展開を図っていく」と、その理由をコメント。「すべてのお客様に満足していただけるよう商品を拡充していく」と意気込みを語った。
そしてAマウント採用機については、「プロフェッショナル、ハイアマチュア層の期待に応える中高級機を鋭意制作中だ。2014年中にご披露できるだろう」とコメント。新製品の存在も明らかにした。
また、「今回特に力をこめてお話したいのがレンズのラインナップだ」と、交換レンズ群についても言及。マウントアダプターによって、発売済みのものも含めた全54本のレンズが使用可能になることや、超広角レンズなど今後の製品ロードマップも紹介しながら、製品ラインナップをアピールした。
そして発表会には、スペシャルゲストとしてカールツァイス社のConsumer and Professional Division General Managerのクリスチャン バナート氏も登場。「未来を創る商品を、ソニーのパートナーとして一緒に紹介できることを誇りに思う」と述べながら、マニュアルフォーカスレンズを2014年後半に投入予定であることなどを明かした。
「α7、α7Rは戦略的な価格設定」だと言うソニーマーケティング(株)マーケティングGPデジタルイメージングマーケティング部統括部長の伊藤秀樹氏は、国内販売戦略について説明。2013年度の一眼カメラ市場は220万台規模と堅調に推移すると見ていること、そしてミラーレス機は全体の45%程度を占めると見ているなどと語りながら、「新製品の投入でさらに市場を活性化したい」とした。
今回のα7/7Rについて伊藤氏は、「『画質はいいけど重たくて大きい』『持ち運びやすいけど画質が今一歩』という今までの常識を覆すカメラになっている」とアピール。「あらゆるお客様に体験いただき、パイの食い合いではなく新たな市場を創造していきたい」と述べた。
さらに伊藤氏は、プロカメラマンへのサポートプログラムを開始することも発表。「新商品は、プロカメラマンにも満足いただけるものだと考えている。安心して使ってもらえるよう、来年4月からサポートを開始する予定だ」とし、「詳細が決まり次第また案内する」と続けた。
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.今回の製品はフルサイズセンサーで高画質を、という狙いだと思うが、なぜトランスルーセントミラー搭載カメラでなくミラーレスを選択したのか。
A.フルサイズの一眼を開発するにあたり、フルサイズカメラユーザーの声をきくと、重くて持ち運びが大変だという声があった。小型軽量化したいというのが大きな動機となったので、それにはトランスルーセントミラーよりミラーレスのほうが向いているという判断だ。
Q.Eマウントは当初からフルサイズを視野に入れていたのか。
A.Eマウントの開発は2008年。当時からAマウントのコンパチを目指していた。フルサイズを格納できるスペックは当時から用意していた。
Q.レンズシステムについて、新たなものを作るのならフルサイズにこだわる必要はなかったのではないか。
A.今回は原点のフルサイズをやろうということで開発した。
Q.発売時期について、7Rはボディ単体のみの販売で、同時発売のレンズは1本しかない。ズームレンズは1月まで待たなくてはならない。これはユーザーに不親切だと思うのだが…。
A.そういったご要望、ご批判も真摯に受け止めたい。もし、Aマウントレンズをお持ちの方であればマウントアダプターもご利用いただければと思う。
Q.今年8月にデジタルカメラの販売目標を1,350万台から1,250万台に下方修正したが、現時点で今年度の目標はどう考えているか。
A.具体的な台数や数字はこの場では差し控えたい。厳しい状況は変わっていないが、今回の新商品やQXシリーズ、RXシリーズで新しい市場をつくって活性化していきたい。
Q.エントリーとハイエンドというふたつの市場があると思うが、ソニーとして来年以降の製品構成はどうなっていくのか。
A.今後の計画については差し控えたい。ただ、普及機の縮小傾向は来年以降も続くと思っており、高付加価値モデルの強化は続けていく。
ソニー(株)業務執行役員SVP イメージング・プロダクツ&ソリューションセクター 副セクター長でデジタルイメージング事業本部長の石塚茂樹氏は、一般的なコンパクトデジタルカメラなどを成熟セグメント、高級コンパクトやミラーレス機などを成長セグメントと分ける考え方を改めて紹介。成熟セグメントでは、先日発表したミュージックビデオレコーダー(関連ニュース)など「独自性の高い商品で新たな市場を創造していく」とし、一方の成長セグメントでは、RXシリーズが高い評価を集めていることを紹介。「RX1 IIシリーズはビジネス面でも大変貢献している」と語り、RXシリーズに新商品を投入する背景について述べた。
また、今回の製品からAマウントもEマウントもすべて“α”ブランドに統一することについて、「両シリーズに込めた高画質というコンセプトは共通だ。これまでの形状にとらわれない商品展開を図っていく」と、その理由をコメント。「すべてのお客様に満足していただけるよう商品を拡充していく」と意気込みを語った。
そしてAマウント採用機については、「プロフェッショナル、ハイアマチュア層の期待に応える中高級機を鋭意制作中だ。2014年中にご披露できるだろう」とコメント。新製品の存在も明らかにした。
また、「今回特に力をこめてお話したいのがレンズのラインナップだ」と、交換レンズ群についても言及。マウントアダプターによって、発売済みのものも含めた全54本のレンズが使用可能になることや、超広角レンズなど今後の製品ロードマップも紹介しながら、製品ラインナップをアピールした。
そして発表会には、スペシャルゲストとしてカールツァイス社のConsumer and Professional Division General Managerのクリスチャン バナート氏も登場。「未来を創る商品を、ソニーのパートナーとして一緒に紹介できることを誇りに思う」と述べながら、マニュアルフォーカスレンズを2014年後半に投入予定であることなどを明かした。
「α7、α7Rは戦略的な価格設定」だと言うソニーマーケティング(株)マーケティングGPデジタルイメージングマーケティング部統括部長の伊藤秀樹氏は、国内販売戦略について説明。2013年度の一眼カメラ市場は220万台規模と堅調に推移すると見ていること、そしてミラーレス機は全体の45%程度を占めると見ているなどと語りながら、「新製品の投入でさらに市場を活性化したい」とした。
今回のα7/7Rについて伊藤氏は、「『画質はいいけど重たくて大きい』『持ち運びやすいけど画質が今一歩』という今までの常識を覆すカメラになっている」とアピール。「あらゆるお客様に体験いただき、パイの食い合いではなく新たな市場を創造していきたい」と述べた。
さらに伊藤氏は、プロカメラマンへのサポートプログラムを開始することも発表。「新商品は、プロカメラマンにも満足いただけるものだと考えている。安心して使ってもらえるよう、来年4月からサポートを開始する予定だ」とし、「詳細が決まり次第また案内する」と続けた。
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.今回の製品はフルサイズセンサーで高画質を、という狙いだと思うが、なぜトランスルーセントミラー搭載カメラでなくミラーレスを選択したのか。
A.フルサイズの一眼を開発するにあたり、フルサイズカメラユーザーの声をきくと、重くて持ち運びが大変だという声があった。小型軽量化したいというのが大きな動機となったので、それにはトランスルーセントミラーよりミラーレスのほうが向いているという判断だ。
Q.Eマウントは当初からフルサイズを視野に入れていたのか。
A.Eマウントの開発は2008年。当時からAマウントのコンパチを目指していた。フルサイズを格納できるスペックは当時から用意していた。
Q.レンズシステムについて、新たなものを作るのならフルサイズにこだわる必要はなかったのではないか。
A.今回は原点のフルサイズをやろうということで開発した。
Q.発売時期について、7Rはボディ単体のみの販売で、同時発売のレンズは1本しかない。ズームレンズは1月まで待たなくてはならない。これはユーザーに不親切だと思うのだが…。
A.そういったご要望、ご批判も真摯に受け止めたい。もし、Aマウントレンズをお持ちの方であればマウントアダプターもご利用いただければと思う。
Q.今年8月にデジタルカメラの販売目標を1,350万台から1,250万台に下方修正したが、現時点で今年度の目標はどう考えているか。
A.具体的な台数や数字はこの場では差し控えたい。厳しい状況は変わっていないが、今回の新商品やQXシリーズ、RXシリーズで新しい市場をつくって活性化していきたい。
Q.エントリーとハイエンドというふたつの市場があると思うが、ソニーとして来年以降の製品構成はどうなっていくのか。
A.今後の計画については差し控えたい。ただ、普及機の縮小傾向は来年以降も続くと思っており、高付加価値モデルの強化は続けていく。