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著名ウイスキー評論家による渾身の単行本

analog誌でお馴染みの土屋守氏著「シングルモルトウィスキー大全」の新刊が登場

公開日 2010/02/19 15:41 季刊・analog編集部
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「シングルモルトウィスキー大全」 土屋 守著(小学館刊)A5版上製 320ページ \3,465
analog誌のコラムでもお馴染みの、世界的なウイスキー評論家、土屋 守氏の新しい単行本『シングルモルトウィスキー大全』が刊行され、大きな話題となっている。

1995年に刊行された土屋守氏の『モルトウィスキー大全』は、モルトブームに火をつけ「モルトファンのバイブル」として広く受け入れられ、2002年に刊行された改訂版も、順調に版を重ねてきた。

しかし、ここ数年でウイスキーを取り巻く環境は大きく変化してきており、インドや中国といった新興国を中心に世界的にウイスキーの消費が拡大してきている。シングルモルト自体も、今や世界中どこに行ってもシングルモルトを置いていないバーはない、といっていいくらい世界的にブームとなっており、「山崎」「余市」など、日本のシングルモルトに対しても、世界から注目が集まるようになってきているのだ。

こうした世界的な動きに対応して、ウイスキー業界でも日々新たな動きが見られ、いくつもの蒸留所が新たに操業を開始し、また親会社や輸入元が替わって巨額の投資が行われ、ラインアップやボトルが一新されたり、輸入代理店の変更が発表されるなど、一時も目を離せない状況となっている。

新しく登場した『シングルモルトウィスキー大全』は、こうした改訂版刊行以降の新たな動きに完全対応した、新編集版。具体的にはスコットランドで新規開業・復活した7蒸留所を追加し、さらに、改訂版ではスコットランドの蒸留所のみを紹介していたが、今回初めて日本の9蒸留所(「山崎」「白州」「余市」「宮城峡」「富士御殿場」「軽井沢」「秩父」「信州」「江井ヶ嶋」)と、スコットランド以外の外国(アイルランド、ウェールズ、イングランド、カナダ)の6蒸留所も初めて取り上げている。

掲載蒸留所数は改訂版の119から141に増え、さらに文章ならびにボトルや蒸留所の写真も可能なかぎり差し替えられ、ボトルのテイスティングもほぼすべてを新規に行っている渾身の1冊だ。まさにモルトウイスキーの「今」がわかる1冊といえるだろう。
モルトウイスキーに興味のある方はもちろん、以前の『大全』を持っている方でも、ウイスキーのバイブルとして活用できる、素晴らしい仕上がりとなっている。ぜひ、書店でご覧になっていただきたい。

なお、先般お知らせした2月21日(日)に行われる「ウイスキー・マガジン・ライヴ!」のスコッチ文化研究所のブースでも、本書が購入できるので、そちらにも足を運んでみたらいかかだろうか?

【土屋 守氏 プロフィール】

土屋 守 氏
学習院大学文学部卒業後、週刊誌記者を経て、ロンドンで日本語雑誌の編集に携わる。帰国後、ウイスキー、釣り、紅茶、英国関連などの著述で作家として活躍中。著書に「スコッチ・モルト・ウイスキー」、「イギリス・カントリー四季物語」、「モルトウイスキー大全」、「紅茶のある風景」、「イギリスからの贈りもの」「シングルモルトを愉しむ」など多数。近作の「シングルルモルト『超』入門」「スコッチウイスキー紀行」も好評で、2009年11月には最新のデータを加えた「シングルモルトウィスキー大全」(小学館)を刊行したばかり。現・スコッチ文化研究所代表であり、自ら編集長を務める、ウイスキーの専門誌の隔月間誌「THE Whisky World」も大きな支持を集めている。

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