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“みんなつくろう”をテーマに、4つのキャンペーンも

KDDI、2018年夏開始の新サービスを発表。Netflixとの提携など“次世代を予感させる体験価値”を提案

公開日 2018/05/29 16:52 編集部:川田菜月
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KDDIは本日29日に「au発表会2018 Summer」を開催し、既報のとおりNetflixとの業務提携による専用プラン提供開始(関連ニュース)など新サービスを発表。au 三太郎シリーズの新CMも発表され、CMに登場する三姉妹役の有村架純さん、菜々緒さん、川栄李奈さんが登壇した。

KDDIはNetflixとの業務提携を発表。2018年夏よりNetflix利用料も含めた新プランを提供開始する

発表会には三太郎シリーズCMより、有村架純さん、菜々緒さん、川栄李奈さんも登壇した

最初に、KDDI代表取締役社長・高橋誠氏が登壇し、今夏スタートとなる新サービスおよび取り組みについて発表。高橋氏は「KDDIは“ワクワクを提案し続ける会社”として、通信事業を通して様々な体験価値をユーザーの皆さんに提供していきたい」とし、Netflixとの業務提携、TELEXISTENCEとのロボット連携体験、IoTと5G時代に向けた次世代ビジネスプログラムの3つの展開を説明した。

KDDI代表取締役社長・高橋誠氏

KDDIは通信事業を通じて“ワクワクを提案し続ける会社”として、様々な体験価値を提案していくとした

まず、Netflix利用料金も含めた新料金プラン『au フラットプラン 25 Netflix パック』について、「Netflixだけではなく、国内展開に特化したビデオパスと組み合わせることで、グローバルとジャパンオリジナルの様々なエンターテインメントコンテンツが楽しめる」とし、従来の20GBプランと比較して1,000円プラスするだけで2つのサービスを利用でき、幅広く動画を視聴できる点をアピールした。

サービス開始時は「auフラットプラン25 Netflixパック(スーパーカケホ)」「auフラットプラン25 Netflixパック(カケホ)」「auフラットプラン25 Netflixパック(シンプル)」の3プランで展開する。今後については「お客様の反応を見ながら必要であればバリエーションを追加していく。固定サービス(auひかり)とのバンドルも視野に入れている」とのこと。なお、KDDI エンターテインメントビジネス推進部長の宮地悟史氏は「新プランは月100時間視聴可能な通信量であり、一般的な映像視聴の需要を満たすと考えている」と語った。

プランのバリエーションについては「お客様の反応を見ながら必要に応じて追加を検討する」という

KDDI ライフデザイン事業本部・新規ビジネス推進本部・エンターテインメントビジネス推進部長の宮地悟史氏

また、「ビデオパスの不振が今回の新プランに影響したか?」との質問が上がったが、高橋氏は「ビデオパスの会員数は非開示としているが、100万以上の一定数の加入はあり、今まで順調に展開してきたと考えている」とし、「ビデオパスも様々な展開を行っているが、Netflixのような世界中にユーザーを持つサービスに、国内展開のみのサービスは追いつけない。だからこそ、世界規模のサービスといかに組んでいくかが重要。今回2つを組み合わせた独自プランとすることで、新たな体験価値を提供できると考えた」と回答した。

新プランではビデオパスの利用料も含まれている

モバイル環境でいつでもどこでも動画コンテンツを楽しめる、新たな体験価値の提供と語る

モバイル環境における動画サービス利用の現状として、「有料動画サービスの利用者は今後も拡大していくと予想しているが、現時点での加入者は全体の約15%。未加入の理由として、コンテンツの少なさ、通信料が高い、視聴時間が無いといったような点が挙げられる」と説明。そこで本業務提携により、Netflixの豊富なコンテンツの提供、データ通信量を追加して25GBとすることで、さらなる加入の促進を図り、「モバイル環境でいつでもどこでも動画視聴を楽しむことができる、“ハマる体験”を提案したい」とした。

加入者数は約15%ほど。未加入の理由として挙げられる3つの点を、Netflixとの業務提携やデータ通信量増加の新プランで解消していきたいとした

会場にはNetflix プロダクト最高責任者のグレッグ・ピーターズ氏も登場。Netflixは現在190カ国で展開されており、加入者は1億2,500万人を突破している。現状についてピーターズ氏は、「加入者の50%以上はアメリカ国外が占めており、さらに成長すると考えている。また、昨今ではモバイル環境での視聴も重要になってきている」と語った。

Netflix プロダクト最高責任者のグレッグ・ピーターズ氏

Netflixは現在190カ国で展開されており、加入者は1億2,500万人を突破

動画コンテンツについては、「Netflixのミッションは、心に響くコンテンツを作り届けること。ストーリーが重要と考えており、有名ハリウッド俳優らと共にコンテンツ制作を行うなど注力している。2018年内には約1,000タイトルのオリジナル作品を作る予定だ」とのこと。日本においても、アニメや実写映画など高いクオリティーの作品提供を行っているとし、「KDDIとの業務提携を通じて、我々が常に推進している新しいテクノロジーやプロダクト体験を、日本の皆さんにも届けられることを嬉しく思っている」とコメントした。

有名ハリウッド俳優らと共に、「心に響くコンテンツ作り」に注力しているという

2018年内には約1,000タイトルのオリジナル作品を作る予定とした

本業務提携について高橋氏は「Netflix本社を訪問したのは7年前、アプローチを続けて今回の新サービス展開に至った」とコメント。両社は今後も、様々な領域での業務提携を推進していくとしている。

今後も様々な展開を両社で推進していきたいとした

続いて、Telexistence(株)と共同の新サービスとして、ロボットを遠隔操作してあたかもその場にいるような旅行体験ができる「TELEXISTENCE TRAVEL」の提供を発表。Telexistence(株)ファウンダー兼CEOの富岡仁氏は、「同社はロボットと人間をインターネットで結んで、新たな体験価値の創出を図っている。TELEXISTENCE TRAVELによって、旅行の形を変えていきたい」と語った。

Telexistence(株)ファウンダー兼CEO・富岡仁氏

遠隔操作のデモも実施された

本サービスでは、世界自然遺産である小笠原諸島にあるロボットを通信で繋いでを遠隔操作し、小笠原諸島の映像をヘッドセットで視聴しながら、その場にいるような体験ができるという。富岡氏は「小笠原諸島への交通手段は客船のみで、行くのに24時間かかる。この現状をKDDIと共に変えていきたい」とし、高橋氏は「5G時代に向けて、“低遅延”を最も感じられるサービス。『距離を超える体験』を提案する」とコメントした。

通常行くのに24時かかる小笠原諸島に、通信を通した「距離を超えた旅行体験」ができるとしている

冬にも新たな体験ツアーも予定しているとのこと

最後に、東京・虎ノ門に今夏オープン予定の「KDDI DIGITAL GATE」の取り組みとして、事業共創プラットフォームの開始を発表した。KDDI DIGITAL GATEは、IoTと5G時代における新規ビジネスのトライアルエリアとしてオープン、5G実証実験や次世代サービスの体験、ワークショップなどを予定しているとのこと。事業共創プラットフォームは、次世代ビジネスを様々な企業と共に創出することを目的としており、「お客様に新たな体験価値として何を届けていくべきか、『次世代をつくる体験』として、オープンイノベーションを進めていきたい」と説明した。プラットフォーム参加への第1次募集は本日5/29から6/28まで、キックオフは8月を予定するとのこと。

東京・虎ノ門に今夏オープン予定の「KDDI DIGITAL GATE」

様々な企業と一緒になって、次世代ビジネスを創出していくプログラムを開始

高橋氏は冒頭に「KDDIでは、通信とライフデザインの融合をテーマに事業を推進している。今回の取り組みでは“次世代ネットワークを予感させるワクワク”を提案したい」とコメント。また、「5G時代では、大容量/低遅延/多接続による新たなサービスが期待されている。3Gや4Gの時も大容量とうたってきたが、3G時代には着うたが普及したり、色んな角度でサービスを提供していくことが重要と思う。今後も様々な体験価値を提案していきたい」と語った。

今回発表した3つのサービス及び取り組みは、“次世代ネットワークを予感させるワクワクの提案”と語る

さらに、「KDDIの2018年夏のテーマは“みんなつくろう”。商品やサービス、キャンペーンなど、このテーマを元に展開する」として、新CMと共に4つのキャンペーンも紹介した。壇上にはかぐや姫役の有村架純さん、乙姫役の菜々緒さん、織姫役の川栄李奈さんが登場し、トークセッションが行われた。

KDDIの2018年夏のテーマは“みんなつくろう”

人気の三太郎シリーズ 新CMと連動したキャンペーンとして、「浦ちゃんの家 大ぼしゅう」と題した企画を実施。家のデザインやアイデアを一般募集し、応募内容を元に家を制作して実際のCMで使用するとのこと。また、W杯開催に向けた日本代表応援企画として、サッカー応援の定番曲「アイーダ」を歌った応援ムービーを募集する「アイーダ全力応援ムービー」なども行われる。

「浦ちゃんの家 大ぼしゅう」キャンペーンを実施。登壇者もそれぞれもアイデアを発表した。有村さんは「三角形のわらの家」で浦ちゃんの温かいイメージを提案

さらに、家族割世帯2台以上を対象機種へ機種変更すると、1台につき7,000円をau WALLET プリペイドカードにキャッシュバックする「家族ナツ得」や、au STAR会員の中から抽選で7万名に7GBのデータ容量をプレゼントする「七夕ラッキーくじ」も合わせて実施する。

高橋氏はキャンペーンについて、「新サービスや取り組みと同じように、我々だけでなくお客様にも参加してもらって、色んなものを作って一緒に盛り上がっていきたい」とコメント。有村さんは「CMも4年目に突入して、これからも一緒にauを盛り上げていけたらと思っています」と語った。

菜々緒さんは「いろりと大きな台所」を提案

川栄さんは「私が大好きなだけなんですが」と、犬がたくさんのピンク色の犬小屋風デザインを発表した

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