ソニー「VPL-HW50ES」/JVC「DLA-X75R」/エプソン「EH-TW8100」
いま注目のプロジェクター集中レビュー − D-ILA/SXRD/液晶の最新モデルをピックアップ
「月刊 AVレビュー」2013年2月号に掲載された年に一度のプロジェクターの祭典「プロジェクター大全2013」。明るい部屋でカジュアルに楽しむ手軽なモデルから、家庭用プロジェクターの頂点に位置する4Kモデルまで、6ブランド13モデルのプロジェクター群を一挙掲載しています。山之内 正氏による主観評価に加えて、高精度な業務用機器を用い、投写映像の計測も実行。AVレビューならではの濃厚&詳細なレポートとなっています。
ファイル・ウェブでは、特集内で紹介されたモデルのなかから、「SXRD」「D-ILA」「液晶」という3つの主要映像デバイスの製品をピックアップ。そのクオリティのレポートをお届けします。
ぜひ「AVレビュー」2月号(雑誌の情報はこちら)もご覧ください!
イントロダクション 家庭で最高水準の映像を享受するなら 迷うことなく最新プロジェクターを薦める |
最上位機のDNAを受け継いだ、ソニーの意欲機 | |
SXRDプロジェクター SONY VPL-HW50ES 取材・執筆/鴻池賢三 |
JVCの補正&調整機能で究極の4K映像を観る! | |
D-ILAプロジェクター JVC DLA-X75R 取材・執筆/鴻池賢三 |
2012年のベストBDをエプソン「EH-TW8100」で堪能 | |
液晶プロジェクター EPSON EH-TW8100W/8100 取材・執筆/大橋伸太郎 |
家庭で最高水準の映像を享受するなら
迷うことなく最新プロジェクターを薦める
文/山之内 正
プロジェクターとスクリーンの組み合わせで楽しむ大画面再生は、遮光など基本的な視聴環境を整える必要があるのでテレビほど簡単ではないが、その努力の見返りにテレビではけっして味わえない臨場感とスケール感を手にすることができる。いま家庭で楽しめる最高水準の映像と音を享受したい人には、迷うことなく最新のプロジェクターをお薦めしているのだが、それには主に3つの理由がある。
まず、プロジェクター自体の性能がこの1〜2年で大きなステップアップを果たし、数年前の製品とは一線を画す表現力を獲得していることに注目して欲しい。性能を引き上げる一番大きな要因は、最新の超解像技術とスケーリング技術を組み合わせた4K表示の実現で、ソニーとJVCのハイエンドプロジェクターがその成果を競い合っている。
さらに、3年前に登場した3Dもその後確実な進化を遂げ、表示性能と使い勝手の両面で熟成が進み、入門機から上級機まで各社の製品に搭載が進んでいる。いずれも明るさやコントラストの改善とクロストークの低減が著しく、大画面ならではの立体感を以前よりもリアルに体感できるようになったのだ。
プロジェクターの導入を薦めるもう一つの理由は、話題作を筆頭にBDソフトのクオリティが一段と向上し、大画面再生で真価を発揮するコンテンツが数多く登場したことだ。2012年秋以降に限っても『アラビアのロレンス』や『ダークナイト ライジング』など、これまでとは次元の異なる画質を達成した作品が並んでいる。最新プロジェクターを導入すれば、部分的には劇場を凌駕するほどのスーパー高画質をすぐにでも家庭で体験できるのだ。