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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第144回】アマゾン VS セブンイレブン、「音が良い」のはどちらなのか?

公開日 2016/01/29 10:00 高橋 敦
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■健康で文化的な最低限度?のイヤホン

人間はパンと水だけでは生きていけない。具体的にはパンと水の他に、ネット通販とコンビニが必要だ。あと宅配便。もっと具体的に言えばAmazon.co.jpとセブンイレブンとヤマト運輸こそが、人間が健康で文化的な最低限度の生活を送るために必要なものと言えるだろう。

そして文化的という部分で言えば、音楽も重要だ。ポータブルオーディオファンとしては可能な限り良質なイヤホンやヘッドホンを使いたいものだし、このサイト・この連載の読者の皆様ともなれば、それをすでに実践していることだろう。

しかし時にはあえて「最低限」に目を向けてもみよう。「最高峰」が何十万円クラスにまで到達してしまっている今だからこそ、「最低限」の現状はどうなっているのかを確認しておくことにも意義はあるはずだ。

とはいえ、価格的に本当の最底辺と言える100均イヤホンは以前にチェックしたし、「最底辺」と「最低限」はちょっと違う。

そこで話を冒頭に戻し、今回は「Amazon.co.jpとセブンイレブンで1,000円前後で売られているイヤホン」に注目した。ネット通販の王者のプライベートブランド、そしてコンビニの覇者のロゴ入りパッケージで販売されていた、たぶん100均イヤホンよりは格上であろう1,000円前後のイヤホンを購入。その実力をチェックしてみた。ビジネス誌とかではよく比較される両社だが、「どっちが音が良いか」という視点の記事は、おそらく本稿が日本初のはずだ。

…というわけで購入したのが以下のモデル。

●Amazonベーシック「カナル型 イヤホン ブラック E100」898円
●SEVEN&i「HA-FX711S-B」1,077円


Amazonベーシック「カナル型 イヤホン ブラック E100」。マイク&リモコン付きモデルも販売されている

SEVEN&i「HA-FX711S-B」。西新井のセブンイレブンで「からくりサーカス」コンビニ版と一緒に購入。どこの7-11でも売っているのかは謎

SEVEN&iの製品は、型番が「HA-FX」な時点でお察しと思うが、「発売元ビクターアドバンストメディア株式会社」とパッケージ裏面にも明記されている。しかし表面には「7i」ロゴしかないし型番も「711」だし、これはセブンイレブンの製品という扱いでよいだろう。

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