ビットパーフェクト再生もチェック
ハイレゾサブスク「mora qualitas」モバイルアプリを試す。使い勝手は?音質は?
■パケ死を防ぐには、まず「再生」設定の確認を忘れずに
早速音楽を聴いてみたいところだが、その前に前述の(3)のアイコンから設定画面を確認しておこう。
最初に確認しておきたいのは「再生」だ。Wi-Fi環境下/モバイル通信環境下それぞれにおいての再生クオリティ設定を行える。
モバイル通信では、デフォルト設定が「CD音質」になっているので、そのままで外出時などに聴取するとそこそこのパケット量が発生してしまう。それはちょっと…という方は「ストリーミング再生不可」の設定にしておくか、後述の「オフライン再生」機能を活用しよう。また、ギャップレス再生の有効/無効も設定しておきたい。
■外出先での気軽なハイレゾ試聴に嬉しいオフライン機能。DLしても音質への影響はほぼ無し
音源をアルバム/楽曲/プレイリスト単位でダウンロードしておき、パケット代を節約できる「オフライン再生」機能が搭載されているのも本アプリのポイントだ。ダウンロードした音源はmora qualitasアプリのみで再生可能で、端末外へのコピーは不可。また、mora qualitasの契約を終了すると試聴できなくなる。
ダウンロードの際は、前述の「設定」メニュー内の「ダウンロード」という項目にアクセスし、「ハイレゾ+CD音質」「CD音質のみ」の2つからクオリティを選ぶことができる。前者の方が当然データ量が多くなる。「Wi-Fi接続時にダウンロード」にチェックを入れておけば、モバイル通信環境でのダウンロードを防止できる。
ビリー・アイリッシュ「バッド・ガイ」をWi-Fi環境下でアルバムごとダウンロードしてみた。下画像内の(1)にある下向きの矢印ボタンをタップするとダウンロードが始まる。(2)のように楽曲横に表示される下向きの矢印ボタンがイエローになればダウンロード完了だ。
ダウンロードした曲のみをまとめて表示するには、メインメニューの「マイ ミュージック」から「ダウンロード」というメニューを選べばOK。「設定」メニューでモバイル通信時のストリーミング再生を不可にしておけば、「オフライン再生」にチェックを入れていなくても同等のことができる。
なおアルバム全16曲(容量615.9MB)のダウンロードにかかった時間は約6分だった。データ量の多いハイレゾ音源ゆえにダウンロード時間は比較的かかる。ただ、午前0時頃を中心に複数回テストしてみたが、時間帯によるサーバーの混み具合によっても変わるようだ。
また、気になるダウンロードとストリーミングの音質差だが、前者の方が若干ノイズフロアが低いものの、差はほとんど感じなかった。
余談だが、ハイレゾDLサイトで購入した同タイトルのハイレゾDL音源(サンプリング周波数/ビットレートは一緒)は容量453MBだった。この差はFLACの圧縮率による違いと考えられる。
■検索〜再生まで直感的でスムーズに操作できる
それでは音を出してみよう。本アプリは楽曲を見つけてから再生までがスムーズに行える。画面上に表示されたプレイリストやアルバムジャケットの再生ボタンを押せば直ぐに再生できるし、アルバム内にある楽曲を確かめたい場合は、ジャケット画像をタップして楽曲を表示したのちに再生できる。直感的に操作できる優れたUIである。
再生した状態で画面下バーのアルバムジャケットや楽曲をタップするとジャケットが拡大表示されるほか、早送り、巻き戻し、シャッフル操作等が可能。更にプレイリスト、マイミュージック(お気に入り)への追加、ダウンロードも可能だ。また、現時点では他のユーザーとのプレイリスト共有機能は持たないものの、楽曲単体であれば専用URLを表示させて、そこから共有することもできる。
■ヘッドホン/スピーカーで音質をチェック!
アプリの使い勝手は確認できたので、次に音質のクオリティチェックを行う。今回は、多くの方が使うであろうヘッドホン環境とスピーカーを用いたホームオーディオ環境を用意した。スマホは、ビットパーフェクト再生可能なiOS環境で、iPhone Xを利用した。